残念な一日

2015年6月20日 キモノ
うぉぉぉぉ、昨日のめざましテレビ
前田さんご出演コーナー見逃したorz
メルマガだと7時台とあったので
それに間に合うよう起きて←普段はお昼起き
PCの前で録画ボタン構えつつ待ってたのに……
2chの実況スレで確認したら、6時台に出てたのね【泣】
どうせなら2段構えで番組全体録画していれば……
生放送の情報番組だからその日のニュース次第で
ネタの扱いが違ってくることは似たような仕事だからよーく判るが
にしてもS●NY、なぜ「7時台」と書いた!?
CXの言うこと鵜呑みにしたか、それとも勝手に書き加えたか?
いったん起きてからまた寝ようとすると、寝つきが悪いから
再度眠りに落ちるまで、睡眠時間ロスしてるんだからな!!

というわけで、昨日はいろいろ思いどおりにならない一日でした。
仕事関係でクラシックのコンサートの招待券を貰っていまして
せっかくだから、そういうときこそキモノ!と意気込んで
前日に夏物一式を出して準備しておりました。

ここのところあんまり袖を通すことができていなくて
クローゼットの天袋から引っ張り出すのが面倒くさいのが
大きな一因だろうと、出しやすい収納スペース確保のために
わざわざベッドを買って、その下に着物用の衣装ケースを移して
(もうベッド下ぐらいしか空きスペースが無かったのよ;泣)
その真価を発揮させよう!と意気込んだ矢先のこと。

しかし19日の関東地方は梅雨寒の雨
絽(だったっけかな)じゃ薄すぎるんじゃないかと
単衣の着物と長襦袢を引っ張り出し
雨がやむのを待っていましたが、一向に降りやまず
このままじゃキモノで行くのは無理そうだし
かといって洋服の場合、何を着ていくか
まーったく考えていなかったので……行くのやめました【爆】

お前はただキモノを着たかっただけなのかと
言われてしまえば何も言えませんけれども、
その日から野球もまたリーグ戦が始まりますし
9時からのドラマも面白そうだったので
そっちの誘惑に負けてしまったというのが正直なところ。

結局、この日もTUBEのアルバム聴けませんでしたし【泣】
昨日一日の成果といえば、半襟2枚を作って
うち1つを長襦袢に付けたことぐらいでしょうか。
「半襟って自分で作れるの?」とお思いの方もいるかも知れませんが
(ほとんどの読者が「半襟って何?」状態でしょうけど;苦笑)
襦袢に縫いつけるのよりかは簡単だと思います。

用意するのは50cm×30cmの端切れ
材質は、肌に触れて不快じゃないものを。
柄は和なものでもいいし、モダン志向であればあえてポップなものでも。
それを、まず縦に真ん中で2等分して
短辺を縫い合わせて100cm×15cmの寸法にすれば
長襦袢の襟を覆い隠せるサイズになるかと。
端の始末は、どうせ襦袢に縫いつける際に折り込んでしまうので
あまり気にしなくていいですが、気になるなら
ピンキングばさみを使えばそれほどほつれずに済みます
(そのためにわざわざ買いました;笑)

縫い合わせるのは、できればミシンで丈夫にしたいのですけど
ひとり暮らしの手元にはそんな文明の利器は無いので
ちまちまと本返し縫い、しかも糸は2本どりで。
これがまた店主にとっては結構な骨折り。
近視で眼鏡かけているので
手元にはピントが合いづらいのですよ。
なのに細かい作業をちまちまと、となると
たかが15cmといっても目も神経も疲れます【涙】
縫い目があると気になるかもしれませんけど
しっかり衣紋を抜いておけば直接は触れませんし
中心線がはっきりしてるので
縫いつける際にガイドになって便利かと。
ってまだそれを付けてキモノを着てないんですけどねw

半襟って、安いものでも1000円はしますし
絹とかだったら簡単に洗えない。
でも、端切れで作ったものならもっとお手頃
襦袢から外して洗濯機でガラガラ洗えます。
「汚れやすい襟元を、別布で覆って
取り外してそこだけ洗える」という
半襟本来の用途を十二分に果たしているのでは。
こういう小物類は、帯締めなどもそうですが
色鉛筆のように基本色を一とおり揃えておけば
大抵のコーディネートに困らないものなので
これからもせっせと手芸屋を覗いては
色数を揃えていきたいと思っています。

――って言ってたら
さっきTVをつけた瞬間TUBEのCMがっ!
なのに目当ての番組に反射的に
チャンネルを回してしまったせいで
ちゃんと見られなかったじゃないかっっ!!
……日付が変わっても、残念なのは変わりませんでしたか。
ということで、もうとっくに期日を過ぎてしまいました
ホワイトデーネタ『袖振り合うも他生の縁』と
撩バースデイネタ『下駄を履いても首っ丈』、
少々早めですが香バースデイネタ『馬子にも衣装』
まとめてupしました【轟爆】
はぁ、これで5月の開店記念日まで楽できる。
ちなみに今日は撩の誕生日本番ですね。
ということでHappy Birthday撩ちゃん!
……数えてみたらほんともういいオッサンだよなw

というわけで、本来ならばそれぞれupの際に用意していた
あとがきという名のキモノ語りですが、さすがにそれは
一気に書けないので数回に分けて、出来れば3日連続で。
まずホワイトデーネタでは舞台として呉服屋さんを登場させてみましたが
店主ももっぱら誂えばかりなので、キモノライフで
最も身近で頼れる存在でもあります。
それしか頼れないってのも少々問題ではありますが……
もちろん、今はキモノだって通販で買える時代ではありますが
個人的には着物本体でそれを使う気にはなれないのです。
やっぱり実際に当ててみて買わないと。

それはまず、店主がキモノビギナーだというのがあります。
当然ながら洋服はもう30年以上着てきてますし
うち20年近く自分で選んできました。
だから自分がどういうのが好きか何が似合うか
カタログに載っているものを実際に着てみればどんな感じになるか
20年の蓄積でだいたい脳内コーディネイトができてしまうかと。
でも和服に関していえばまだ1歳そこそこ
お母さんが買ってきたものを着せられている段階です。
そんな駆け出しが現物も見ないで買い物だなんて
無謀すぎるにもほどがあります。高ければなおさら。

また、着物ならではの点として
洋服以上に布の覆う面積が大きいというのもあると思います。
袖は手首まで、ひらひらとした袂(たもと)付き
丈は足首までという超ロングワンピースですので
その色目と肌の色との相性というのは洋服以上に重要かと。
実際、同じ黒なら黒でも、モノによって違ってきますし
自分に似合う黒、合わない黒ってのがありますので。

だから、特に店主のようなペーペーな駆け出しは
キモノ選びは担当の店員さんと二人三脚、となります。
今合わせている組み合わせ以外にも、他の手持ちのアイテムとの
相性というのもいろいろ考えてくれますし。
だからこそ、店員さんとの相性というのが
楽しいキモノライフを送る上で重要になってきます。
趣味が合わなかったら相談する意味すらないですし。
その点、店主と担当さんは方向性が近いというか
「みづちさんのために」と取り置きしてくれたものの中に
最低1個は気に入るアイテムが見つかるので
そこのところは安心して任せられています。

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さて、呉服屋さんで店員さんがいかに信頼できる人であっても
勧められたとおり買ってしまうのは無駄遣いっていうもの。
キモノの陥りやすい落とし穴の一つが季節と柄の関係
模様はどうしても花鳥風月が中心になりますが
花だと当然ながら、その時期にしか着られなくなります。
例えば桜はまさに「今でしょ!」っていうか本来は
その直前に先取りするのが通なんだとか。
だとすると、一年で1ヶ月着られるか着られないか
というものに高い金は払えませんよね【泣】

なので、店主の場合着物も帯も徹底して
「季語の無い」ものを選ぶようにしています。
着物はどうしても 無地か縞か格子か、幾何学チックな模様
それが好みというかそれしか似合わないというか……
それだと帯は具象系を合わせた方がバランスが取れるのですが
鳥や蝶、猫、楽器などなど季節の関係ない
でもなかなか洒落た柄の帯というのもあったりします
もちろん着物でも。
こと、蝶柄は店主大好きで、気がつけば似たようなものを
半幅帯と洒落袋帯の二つ持っていました【笑】
しかもどっちもエメラルドグリーンっぽい色が入っていて
その理由を考えてみたときに、ふと「ゲワイ?」
……なんてつくづくCH好きなんだw

花柄をどうしても着てみたい場合、便利なのが
もう何の花だかわからなくなってしまったほど
抽象・図案化されてしまった唐花模様
なので今回香に着せたものも、店主の好みもありますが
わりとエキゾチック傾向が強めになってしまいましたが
そもそも異国の花には日本の四季など関係ないわけで。
同じように、洋花柄も日本の花よりは自由に着られるのでは。
薔薇だって、季語は夏だったりしますが
「春にも咲けば秋咲きだってあるじゃない!」と言えば
納得はしてもらえるはず。
ただ、図案化されたものであっても
万寿菊や雪輪など、見る人が見れば元の季節が判るものは
季節外れは避けた方がいいんじゃないかなぁと。
元ネタを知らなかったらそれで済むかもしれないけれど
多少は知っていたら、それを尊重するのが筋っていうもの。
というわけで、キモノ着るには勉強が必要ということ【苦笑】
柄に描かれているのが花なのは判るんだけど
何の花か、いつ咲くのか判んないっていうんじゃお話になりませんから。

でもやっぱりせっかくのキモノなんだから
季節ネタをコスパよく楽しみたい、というのであれば
おすすめの季節は、春が過ぎればやってくる!!
絽などの夏物、浴衣は当然ながら夏しか着られません
(単は初夏&初秋の2シーズンあり)
ここぞとばかり夏っぽい柄を楽しみましょう!
ってまるでTUBEですかw

それか、小物で季節を楽しむ分には
そんなにかからないと思います。
季節を愛でるのもキモノの楽しみの一つかと思いますが
それだって只じゃできないんだし、背に腹は代えられないというもの。
もちろん妥協点は人それぞれ、みなさん賢く折り合って
スマートなカジュアルキモノライフを満喫していただければ幸いです。
というわけで、昨年の更新記録&定点過去ログも
併せてupなのですが、ちまちま整理していると
2013年いかにCHから遠ざかっていたかということが
我ながら如実に判る結果になってしまいました【爆】
余所さまのサイトにも半年近く行ってないしなぁ……
うーん、恋愛要素はおなか一杯というか
最近じゃウォークマンだって歌詞耳に入ってこないし。
それよりもっぱらオリジナルに浮気し放題で申し訳ないです
今だってその真っ最中ですし。

というわけで、お約束のキモノ語りです。
文中およびあとがきでも述べましたが
キモノってやつぁ本体以外にも金がかかるもので
じゃあそれをどうやって少しでも減らすかというのは
各人の知恵の発揮どころというものでしょう。
で、僭越ながら店主のやり方は

 (1) 洋服用をフル活用すべし
着物を着たところでそれだけでは出かけられないので
バッグや履物、この時期なら防寒用のコートやあれやこれやなども
一緒に買い揃えなければなりませんが
それを全部呉服屋さんで買おうと思っているアナタ
店主以上のいいカモです。
呉服屋が「着物用」として売り出している小物類は
洋服用の同じようなものよりかなりお高め。
例えば最近店主、、ブローチを簡単に帯留めにできる金具を買いましたが
アクセサリーのパーツ屋の方が呉服店のサイトより断然お安かったです。

なので、バッグだったらその辺か通販で売ってる
ちょっとレトロな感じの(ex. がまぐち型)ハンドバッグで充分!
履物は、ブーツで龍馬か新島八重を気取るのはちょっと上級者過ぎますが
浴衣に合わせられる和風の下駄サンダル的なもので流用できるならOK。
コートも道行タイプのを作る必要はフォーマルな場面以外無いかも。
あれって着物地だからあまり暖かくなさそうだし
それよりは、流行は終わりつつあるようですが【泣】
厚手のメルトンなんかのケープだったら袖も無問題!
(ちなみにこれだと羽織と重ね着できるという反則技もw)
そこまでの寒さ対策は……という場合、ストールだったら
キモノ着なくても一枚は持っているのでは。

そして、防寒は外断熱のみならず内からも、ということで
これはできれば成人の日前に書いておきたかったことではありますが
せめて来年成人式を迎える子やそのお母さま方の
参考にしていただければ幸いです。
そもそも年によっては関東でも雪が降るくらいの真冬の行事なのに
振袖の寒さ対策って、あの“もふもふ”以外何もなかったような……
東北や北陸なんかではそれではもちろん足りないわけで
だからといって呉服屋の口車に乗せられてはいけません。
確かに着物用の、いわゆるヒ●トテックみたいのはあります。
普通の下着とは違って、着物を着るときのことを考えてあるので
便利ではありますが、如何せんやはり高い!
なので、まずは普通のその辺に売っているもので
着物に流用できないかを検討してみるべきなのでは。

着物用ヒ●トテックに必要な要素は
背中が大きくくってあること(前の胸開き以上に大切)
袖が着物から見えないこと
裾ももちろん着物からチラ見えしないこと
くらいですが、これらを満たしているのはなかなか少ないです【泣】
8分袖といっても意外と長いし(7分くらいが理想)
レギンスはたいてい足首までか五分丈。
まぁでも袖は捲ってしまえば何とかなるわけだし
一番こだわりたいのは背中の開きでしょうね。
でも、探せば今回挙げたもののようなのがありますし
(ベルメゾンやRyuRyuでもありました、少々高かったけど)
最悪、V襟のを前後反対に着るという裏技も無きにしも非ず【苦笑】
そういえば振袖のとき「着物ストッキング」なんてものを買わされましたが
あれだって、五本指のストッキングで代用できますしね。
“もふもふ”だって、オプションだったら付けないでおいて
それでファー付きのストールにした方がより暖かそうだし
後で何かと役に立つのではとも思います。

で、長くなりましたが
 (2) できるんだったら手作り
はい、今回のカオリンですね♪
これは不器用な店主にはなかなか難しいのですが
リョウちゃん人形大小作った香なら
やってやれないことはないかと。

まず、この時期にうってつけの編み物。
今回参考にすべく本屋の編み物本コーナーで立ち読みしてきましたが
ストールケープ、最近流行りのスヌードなど
自分でも売ってたら欲しくなるようなものが満載でした。
特に店主が心惹かれたのは、かぎ針で編んだモチーフを
何枚も繋ぎ合わせたストール。
キモノの好みも和風というよりレトロモダンなので
少々時代は違いますが、カラフルなかぎ針モチーフの
レトロな感じが着物にもよく似合いそうな気がしました。
また、同じかぎ針編みで作った袋に木の口兼取っ手をつけた
いわゆるグラニーバッグもキモノに合いそうな。
……とここまで書いてて自分でも欲しくなりました。
とりあえず、今年の初冬までこの気持ちが萎えなければ
店主、かぎ針編みデビューします!
と皆さまを証人にして自分を追い込んでみる【笑】
棒針は以前チャレンジしたんだけどさんざんだったんだよなぁ……

また、ビーズ細工ができるようであれば
自分で羽織紐を作ることも可です。
これもやってみたいなぁ……羽織、そんなに持ってないんだけど。
それ以外にもかんざしやコームなどのキットも売っているので
キモノの楽しみがさらに広がるのではないでしょうか。
店主だって、キモノに手を出さなければ編み物しようだなんて
絶対思わなかったでしょうし。
でも、趣味が増えるのは悪いことじゃないですよね
見える世界ももっと開けてきますし。
それでもとの趣味が疎かになってしまっては……
ということで本年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m
本来は年明け早々にup予定でしたが、大晦日のアルコールや
元日のテレビの誘惑に屈して、2日の初夢となってしまいました。

はっきり言って、何で着道楽という散財に手を染めてしまったのかという
店主なりの理由というか言い訳というのは、まさに駄文中で
香嬢が口にしたとおりでございます【冷汗】
もちろん店主のような、月によって違うとはいえ
一応は毎月お給料を振り込まれるような身の上と
冴羽家のような一攫千金の月もあれば無収入のときもあるという
見の上とを同一視することはできないとは思いますけど
それでも、ある日突然収入源が経たれる可能性というのは
宮仕えでも同じですので【泣】 でもなぁ……
キモノにさえ手を出してなければ今頃預金通帳の
0が一つ多く――はなってないよなぁw

さて、今回は新年会のおキモノというわけで
ようやく帯揚げ・帯締め付きのフルコーディネートですが
着物は早々と決まった割には、それに合う帯を見つけ出せずに
なかなか苦労しました、というわけで
今回のキモノ語りは着物と帯の組み合わせetcについて。

「染の着物に織の帯/織の着物に染の帯」なんてことは
キモノ界の決まり文句ですが「織」「染」と言われても
何のこっちゃという方もいるのでは。
着物の「染」は友禅などのフォーマルなもので
それに合わせるのは、西陣「織」などのフォーマルな帯
でも着物の「織」は紬などの、どちらかといえばざっくりとした
カジュアルな感じの着物で、それにはワンポイントで
模様を「染め」抜いたようなカジュアルな帯を合わせるという鉄則、
といってもそれが絶対というわけではなくて、要は
カジュアルとフォーマルの見極めをしましょうというのでOKかと。
あくまで「織」「染」は目安ということで。

もう少し具体的には、これは店主個人の勝手なこだわりなのですが
大きな柄には小さな柄というのが言えるのではないかと。
例えば、無地や縞・格子柄、細かい模様の小紋であれば
大きな花柄の帯を合わせて全体のアクセントにするとか、
反対にアンティークのような派手な色柄の着物の場合
帯は亀甲や鱗形のような幾何学模様や、思い切って無地にしてしまうとか。
同じように具象×抽象というようなことも言えますね。
縞の着物に格子の帯では単調になってしまいますし
大胆な柄×柄では収拾がつかなくなりかねないので。

で、今回香嬢が選んだ着物のように、小紋などは
どちらかといえば「中くらいの柄」と言えなくもないですが
その場合、細かい柄の無地感覚の帯の方が無難ではあります。
が、駄文中では敢えて「中くらいの柄」の帯と合わせてみました。
「柄on柄」というのはレトロキモノの醍醐味ではありますが
大きくて派手なものより、これくらいの大きさのが限度かなぁと。
もっとも、これでも充分思い切ったコーディネートなので
着る人を選ばなくはないです。ちなみに店主は選ばれなかった方【泣】
――レトロモダンに憧れてキモノに手を出したというのに
結局自分はそれが似合わないというのですから
理想はあくまで書くことでしか叶えられない宿命なのでしょうか、あーあ。
皆さま、クリスマスはいかがお過ごしだったでしょうか?
店主は……仕事に決まってんだろ【爆】
ということで、いつまでもクリスマスムードでいるわけにもいかないので
さっそく年末ネタ『紺屋の白袴』upです。
今回、ようやく初めて着物カオリン登場ですw
といってもいきなり思いっきり普段着キモノですけどね。
でも、趣味でキモノが着たいというのであれば
まずはこの辺からスタートした方が、ということで
今日のキモノ語りは、今までさんざんつぎ込んできたからこその
店主の反省を含めてのビギナー向け着物についてです。

まず真っ先に思いつくのが「洗えるキモノ」ことポリエステル
呉服屋の吊るしこと、いわゆるプレタ着物のほとんどがこれかと。
お値段もお手頃ですし、何より“洗える”ので
汚してもへっちゃら♪……なのはいいのですけど
店主的に「ちょっとなぁ」なのは手触りが……
シルクに劣るのは正直仕方ない【泣】 それでも
『シ●ック』など質の良いものもありますが
当然そうなるとお値段も正絹並みになってしまいます。
もちろんそれが気になるかならないかは人それぞれですので
例えば、セーターはアクリルじゃダメ!という方は
やめておいた方が得策かと……
反面、メリットはその発色の良さ
ネット通販で思わず前のめりになってしまうのは
たいてい色鮮やかなポリの着物だったりします【苦笑】
なので、ポップなデザインにはうってつけでは。
お値段、着やすさ、色柄的にもポリエステルは
「現代の銘仙」かもしれません。
雨にも強いので、1枚持ってると何かと便利です。

で、「やっぱり化繊はなぁ……」と思う方に
おすすめなのは、まずはウール
ポリエステル台頭前までは「洗えるキモノ」といえばウールでした。
格でいえば小紋より下というか、柄は小紋なのですが
絹物より下の一番下っ端、まさに普段着にしか着れないキモノでしたが
絣模様のウールで羽織と対に仕立てて、それを着て初詣で
というのが昭和のよく見かけるお正月の風景でしたし
その頃のアンサンブルが今でもリサイクルでしばしば見受けられます。
そんな、モダンとは言えない中途半端なレトロ感漂うウールですが
当然洋服地でキモノを仕立てるのもアリですし
http://item.rakuten.co.jp/yousai-kyoto/c/0000000543/
↑のように、中には銘仙のようなポップな色柄のもあるので
香だったら反物だけ買って、自分で縫うのもできるかもw

選択肢その2としては、最近人気急上昇中の木綿
昔、キモノが一般的だった時代でも庶民は当然
絹ではなく木綿などを日常的に身につけていました。
『八重の桜』でも、八重たちが着ていたのは本物の会津木綿だったとか。
もちろん木綿もジーンズと同じなので、家で洗えます。
これも格としては絹物より下ですが、それこそ
コットンのワンピース感覚で気軽に着たいという方にはお勧め。
ただ……ブームが高騰しちゃったからなのか
値段がヘタすりゃ絹物並み【涙】
でもまぁ、たいてい○○木綿などという伝統工芸品なので
パリコレにも引けを取らない、100年単位の伝統のブランド
と考えるとその値段でも納得なのかもしれません。
  が、同じ値段なら絹物買っちゃうな
ちなみに、『呉服屋さん.com』〈http://www.gofukuyasan.com/〉では
銘仙の柄を木綿にプリントした反物などを扱っていて
こっちに先に出逢ってればなぁ、と後悔しきりです【泣笑】
でも、それが似合うかどうかはまた別ですけどね。

呉服屋さんによってはお値段のいい正絹を薦めたがって
ウール、木綿は紹介してくれないところもあるようですが
ネット通販でそれらを押しているサイトがあったら
まずはポチっとせず、その所在地を確認したうえで
幸いにも行って行けないところでなかったら
直接お店へ行ってみてください。
ネットショップはたいてい実店舗と並行してやってますので。

というわけで、楽しいキモノライフを始めたい方
まずはお財布に優しい範囲で始めてみてください。
さすがに店主みたいに「キモノが扶養家族」ってのは
おバカ以外の何ものでもありませんから……
買ってしまった……って全然つまらなくないですから!
むしろ、それをつまらないものにするか
つまるものにするかは、これから着る自分次第。

ということで、年に一度の呉服屋さんの
ファミリーセールに行ってきてしまいました。
確かに現時点でも支払いがけっこう大変で
これ以上、上乗せするのはしんどいものがあるのですが
それでも散財は覚悟の上で、ボーナスのうちの
自由になる分ありったけ(すでに今までのキモノのボーナス払いと
自分へのご褒美のQ10の分は取り置き済み)下ろしていざ出陣。
分割払いにするにしても、前金入れるだけでだいぶ楽になりますので。

今回はなんと有難いことに、初代担当店員のNさんが
ヘルプで入ってきてくれました!
店主初キモノのときの店員さんだったのですが
間もなく転勤で離ればなれに。
でもセールという一大イベントのために
駆り出されてきていたのですが、おかげで嬉しい再会に。
Nさんは店主が衝動買いしたドゥーブルメゾンなど
カジュアル着物の仕入れ担当だった方だけに
銘仙がどーの辻が花がどーのという店主のこだわりに
素直に付き合ってくれていただけに
本日もキモノ談義に大いに花を咲かせることができました。

そして成果はというと
・朱赤の長襦袢(単)
・紫の辻が花超の羽織(袷)
・西陣の染の格子の帯
で打ち止め……だったはず。
まず朱赤の長襦袢。襦袢といえば赤
というイメージをお持ちの方も多いかと思いますが
実際、赤い襦袢地にはなかなかお目にかからなかったり。
でもこれはお買い得品の段ボールの中にあった反物を掘り出しget
ちょうど襦袢が袷ばかりだったので晩春&初秋用の単が欲しかったところ。
少々難ありのB反でしたが、その分びっくりするほどお安くなってました。
辻が花調の羽織 は、とにかく派手な生地で羽織を作りたかったので【笑】
もともと銘仙などの大胆で色鮮やかなキモノが好きなのですが
店主の顔でそれを着るとキモノに負けてしまうのが難点。
でも、羽織くらいの面積だったら引き分けに持ち込めるんですよね。
とりあえずその紫の辻が花っぽいのくらいしか
全体的に大きく模様が入ってる生地が無かったので
それを取り置きにして、他によりいいものがあれば
そっちで仕立てて、無ければやめるつもりだったのですが
いざその反物で羽織っぽく巻いてみるといい感じだったので
それで仕立ててもらうことにしました。大正ロマンっぽくてなかなかですw

で、染の格子の帯なのですが……もともとそんなにタイプじゃありませんでした。
どちらかといえば“こっくりとした”色が好みの店主
自然とそんな感じのばっかり着物も帯も揃ってきてしまいました。
でもこれはベージュ地で明るい色の、どちらかといえばパステルトーン
これで手持ちのと合うのかなぁと、とりあえず今日着てきたのと
合わせたら、そんなに違和感はない様子。
しかも店員さんベタ褒め【苦笑】 確かに自分のパレットには無かったけど
人の意見を素直に聞いて、引出しを広げるのも悪くないのかもと
頑張って買ってしまいました。80%オフだって言ってたしw

で、この帯でけっこう頑張ってしまったので
もうこれで帰るつもりだったのですよ。
ただ、現在お店で付いてもらっている担当のYさんからの伝言で
今回セールに特別参加してくださっている『想屋』さんの
ブースを見せていただくことに。
Yさんもカジュアル方面の担当の店員さんで
やはり店主と趣味の合う方です。
(呉服屋はまず担当と趣味が合うことがものすっごく大事;泣)
で、ここの想屋さんの大ファンで、店主も勧められて
ピーコックグリーンのお召を買ってしまった実績あり。
この想屋さん、知っている人なら知っている
ハイセンスでモダンな着物ブランドでして
https://ja-jp.facebook.com/pages/%E6%83%B3%E5%B1%8B/213192168768486
↑これを見た頂ければお判りかと思いますが
まさに店主の趣味、直球どストライク。
派手すぎず、かつ地味すぎず。でもさすがに全身は店主は無理ですがw
ここで野生蚕の糸を織り込んだ反物があるというので
Yさんがお取り置きしておいてくれていました。
地は黒、なのですが微妙というか絶妙というか
濃茶にも濃鼠にも見える感じの色。
それを更紗模様と、なんと鎧の縅の模様で縦ラインという
なかなか凝った柄に仕立てております。

でも黒は大島買っちゃったし(実はw)
あの帯買った時点でかなり精一杯だし
まぁこれは試着だけ……と思ってました。
でもそこで、会場に来ていた想屋のスタイリストさんの
一言が店主の運命を決めてしまいました。
この生地は今はかなり張りがあるけれど
着ていくうちに体になじんでくる、つまり
自分で育てていくキモノなんだと。
――店主、実は革製品も好きでして
「自分で育てて味を出す」というのに憧れてるのですが
実際のところ予算の関係で合皮ばかりになってしまって
育てるどころかボロになっていくばかりなのですけれども、
むしろ思い浮かんだのは、元から可愛く素直というよりは
少々じゃじゃ馬な娘を自分好みに仕込んでいく、
というような
幾分R18な発想でした【轟爆】
なので、スタイリストさんは自分では敢えてその反物を
単にして着て、馴染んで柔らかくなったところを
裏地をつけて袷にしていると言ってました。
そういえば夏物って浴衣1枚しか持ってないし
むしろ黒の単って涼しげでかっこよさそう、
柄も無季で張りのある生地なので、暦の上より
長く着ることもできそうだと採らぬ狸の皮算用。
しかも……これもけっこう、値引きしてあったのですよ
もちろん引いても高いものは高いのですが。
そこはNさんに泣いて泣いて(小物全部外して、縫製もグレード下げて)
さらに48回払いという無茶な提案をしていただいて
なんとか、ここまでだったら上乗せできるギリギリの額に
抑えていただきました。

それでもなぁ……家賃超えました【爆】
都外のワンルームで、さらに相場より1万は安いので
比べる対象としては微妙なところではありますが
少なくともあと4年、クビになるわけにはいかなくなりました。
まぁ、そうなったら……定期解約すれば一括で払えるかなぁ。
でもこれが、店主にとっての働く理由なのですよ
云わば、アベノミクスならぬキモノミクス。
もともと金のかからない趣味ばかりで余った分は
銀行の残高が増えるだけだったのですが
それじゃあお金が回らない。
キモノに回せば、それが巡り巡って
日本の経済を潤してくれるというもの。

というわけで、これからもっと勤務をつけてもらわないと
そのためにも仕事が上達しないとなぁ。
更新記録確認したら、前回は8月でした。わーお
というわけで、約4ヶ月ぶりのご無沙汰でございます。

店主多忙の上、イマジネーションが新宿を飛び越え
どこかに行ってしまって帰ってこないので
イベントシーズンはスルーも覚悟しました。
が、それじゃあつまんない【爆】
だったら、何だったら今の店主でも書けるかと考えたところ
浮かんだのが『キモノ』でした。

うちの香ちゃんはキモノが着られます
(というか店主が着せたいだけなのですが)
着付けだって、二重太鼓くらいまでなら何とか自分でできます。
まぁ、こういう商売してれば着られるに越したことはないですし。
でも、それならどういうきっかけで彼女は
キモノが着られるようになったのだろうか。
そこを書かないと中途半端ってやつですから。

ということで「彼女がキモノに着替えたら」と題して
イベントに絡めて店主が今まで身につけたキモノ薀蓄を
思いっきりキャラクターに語らせていきたいと思います【笑】
おかげで香の誕生日までほぼプロット出来てます。
ついてこれるかどうかはむしろ読者の方かもしれませんw
でも、店主が書いてて楽しいか、それが第一!
お金取ってるわけじゃないんだし、楽しんでくれる方が
一人でもいればそれで充分ですので。

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で、さて。何でこの後書きが「CH」ではなくて
「キモノ」カテに入っているかというと
文中で語りそびれたことをこの場をお借りして
補足していきたいなということで。

お洒落としてキモノを楽しみたい若い女性向けに
きっかけとしてアンティークやお下がりを勧める方は多いですが
実際着始めて思うのは、正直それはどうなのかなぁと。
その理由は中身に書いたとおりですので
身長150cm台前半以下の方でないかぎりちょっと……

店主の母も若いころ着物道楽してたので枚数持ってるのですが
狙っててもはたしてそれを着れるかどうか、という感じです。
既に1枚、学部の卒業式で袴に合わせるのに
色無地を譲ってもらいました。
ちなみに店主163cm、母152cm
当然裄が合わなくて、幸い和裁をやっている人が親戚にいて
その方に頼んで何とか伸ばしてもらいました。
そのキモノは実は実家に置いたままなのですが
だからといって母が元どおり着られるわけではないんですよね
袖の長さを店主のサイズに合わせてしまったんですから。
それでも、店主がまたそれを着られるかというと
今度は丈の問題が発生してしまうわけで、
袴と一緒だからごまかせたところもあったかもしれませんが
実際着流しで着るとなると、お端折りがあってもどうなのか……

なので、最初はできれば誂えるか、それが無理でも
ちゃんとサイズが合ったプレタから始めた方がいいのでは。
レトロなのが好みでも、そういうテイストの新品もありますし。
あぁあと、話は変わりますが成人式のときの着付けセットは
取っておくと後々べんりですよ、ということで【笑】

ちなみに、作中に出てくるキモノは全部実際に売ってるものです
(さすがに想像だけで書けるほどセンスは良くないです)
あれこれ探して、お揃いに挑戦してみてはいかがでしょうかw
金曜深夜、1時間かけて洗濯物畳み→1週間分のチラシ確認・整理
→たまっていた数日分の家計簿つけをやりました。
それやらないと部屋が片づかなかったし
部屋が片づかないと着付け用スペースが取れなかったので。
コーディネートは既に決まっていたのですが
肝心の現物を用意するため、天袋から衣装ケースをとりだし
中身をすべて引っ張り出して確認したり、
ブツを取り出せたものの、今度は小物が見つからないと
同じく中身全部をひっくり返したり、いやはや。

でも、そのあたふたも全部ひっくるめて楽しいんですよね
キモノでお出かけしようと決めた日の前日。
わくわくしてなかなか寝つけなかったり
しすぎて鼻血吹いたり【爆】 風邪ひいてて粘膜弱ってたんだけどね
これって……店主には身に覚えがないのですけど
いわゆるデートの前日って感じ?
自分の経験の中で一番近いのは敢えて言うならライヴ前日ですが
最近は前日まで普通に仕事だし、てか8月の金曜は
社会人だったら普通に働いてますから【泣】

お目当ては虎屋文庫@赤坂本店での企画展
『和菓子の贈りもの』展、ってちょうど最終日だったんだよねぇ。
別に洋服で見に行ってもよかったんですが
企画的にもぴったりだったし、それにこういうときにでも
キモノを着ていかないと、着る機会が無くなってしまいますので。

お昼は実は最寄駅の永田町駅(赤坂見附と実は同じ)の
エチカフィットで食べるとして、そのオープン見越して
11:00現地着で用意していたはずが、その20分後出発に【汗】
原因は……やはり着付け。特に、本で見ただけで
結び慣れていない、ゆえに構造を理解していない帯結びだと
それだけで1時間近くかかってしまうので、前日練習も必要かと。
これじゃあデート本番で着物も当分無理そうだわ、相手もいないけどw

そのコーディネートはというと、ドゥーブルメゾンの
店主をキモノ地獄に引きずり込んだ【苦笑】チェックのアンサンブルに
ピーコックグリーンというかエメラルドブルーというかの地に
アールデコっぽいバラの模様の入った半幅帯。
普通の帯と違って帯揚げ・帯締めが要らないので
色数・本数を持っていない初心者はそっちの方がいいかも。
羽織を着てれば見える面積は少ないし、しかも帯の結び目も見えない♪
合わせてみるまでは一抹の不安はあったのですが
オーソドックスな感じの着物のいいアクセントになりました。

その上に、写真で紹介したポンチョというかケープというか
キモノに合わせるのに前々から狙ってたんですよね、こういうの
普通に呉服屋でそれ用の買うとけっこう高くついてしまうので。
でも、秋冬物のカタログが届き始めると、今年はどこも
大手だとケープが載っていない、ということはオワコン!?
辛うじて、大判ストールに文字どおり毛(ファー)の付いたようなものなら
扱ってるのですが、それならすでに持っているので
楽天に出してる中小業者を頼るしかありませんでした。

まぁ、意外とたくさん出てたんですけどね、メルトンのケープ
でもディテールでキモノ向けてはないのも交じっていたり。
例えば、ケープ状ではなくて袖が超ベルスリーブなだけなもの
これではキモノの袖は入りません。また、ちゃんとケープなんだけど
袖穴がついてるやつだと、やはりそこから手を出せないのでNG。
それがこのケープは、袖がスリット状になっているところに一目惚れ。
予算よりちょっと出てしまいましたが、バカにならない送料を
ポイントで落とせたのは大きかったです。

本来女性のキモノの場合、上にはおるのは羽織かコートかどちらかなのですが
コートといっても定番の道行のではありませんし、男性の場合は
羽織にインバネス(ホームズさんのコートね)というのはアリなので
ケープならストールの延長上ってことで、まぁOKでしょうw
ただ今回は実験的に、防寒はケープだけでお出かけしてみることに。
一応、着物用のババシャツとモモヒキ買ったんですけどね。
……結論、胴体はキモノスリップだけでも充分でしたが
隙間から入ってくる冷気は厳しいものが、特に日が落ちると【泣】
襟元はフェイクファーのスヌード狙ってるので、それにして
足元も実は五本足ストッキングなんてのを持っているので
それを一枚下に履くだけでも違ってくるだろうと。
でも、袖口からは……アームウォーマー的なのがあればいいんでしょうか。
キモノの場合、8分袖くらいでは見えてしまうのが難点なのですが
はみ出ないギリギリのところまでしてるだけでも違うのかも。
100均でも売ってるだろうし、器用な人なら自分でも編めそうな
見つからなかったら最悪、レッグウォーマーで試してみても……

さて展覧会の方ですが、なかなか面白かったです。
昔の、現代には伝わっていない和菓子とかなども再現されていて
過去の時代のリアルな生活に思いを馳せられる話は大好きです。
せっかく天下の虎屋まで来たので、そこで甘味を
頂いて帰ろうと思ったのですが、ランチを食べたばかりだったうえ
お店の商品を眺めているだけでお腹いっぱい感が募ってしまったので
あえなく断念【泣】

その後、街歩きしようにも寄り道できるようなお店も見つからず
とりあえず、事前に調べていたご近所のニューオータニ美術館に。
そこで『ロマンティック・バレエ』の企画展がやっているので。
バレエはそれほど興味があるというわけではないのですが
ゼロナイ二次やろうと思ってた際には外せないテーマだったし
ロマンティック・バレエとなればなおさら。
(バレリーナ・フランソワーズを語る上で
『ジゼル』は外せない演目でしょう)
それに、本とは違って企画展は一期一会の巡り会わせなので
ちょっとでも面白そうだと思ったら、行っておかないと。
こっちもなかなかじっくりと見せていただきました。
現在では伝わっていなかったり、残っていても
上演が稀な演目の資料とかも参考になるかもしれませんし。

そろそろようやく小腹も空いてきて、お出かけの際には
ランチだけでなくティータイムも大切な楽しみ。
せっかくなので、高級ホテルでさっき楽しめなかったお汁粉をw
値段はどっちも同じくらいでしたが……餅が小っちぇぇ【泣】
たぶん虎屋も同じでしょうけど、実家の正月餅はこの2~3倍。
その1/2~1/3程度のお上品なお餅がたった2つ
でも餡子はたっぷりなので、ひたすらこれだけすくって食べる羽目に。
だったら家からおにぎりかお餅持ってきて
それと一緒に食べても罰が当たらないんじゃなかろうかと。
まぁ、お餅への渇望は1ヶ月後に持ち越すことにして
さすがに一流ホテル、お茶は美味しかったです【涙】
渋みも程よくて、しかもおかわりまで……それであのお代なら納得でした。

たぶん、洋服で来たならそこでお茶しようとは思わなかったかもしれません。
でもキモノ、しかもサテン地のアンサンブルだったので
高級ホテルでも堂々とその場にいられたような気がします。
もちろん足元は実は足袋ソックスだし、その他いろいろ
人を見るのも仕事のうちのホテルパーソンの方々には
足元見られまくってたかもしれませんけれども
「それがどうした!文句があるか」と言えるくらいの自信を
店主に与えてくれるようなものだと思います、キモノって。
就活やってたときも、よくスーツで堂々と
私服では行けなさそうなところに寄り道してましたが【笑】

キモノを着ていくことで行動範囲が広がるというのであれば
これからも、せめて月に一度くらいは
いろいろ手間暇かかりますがひとりデート、楽しんでいきたいです。
普段着で行くのとやっぱりテンションも違いますし
それもやっぱり“デート”ってことですよね?
次は初詣で、かな。だったら花園神社とかw
台風26号、皆さまのところではいかがだったでしょうか。
幸い遅番だったのでピークはやり過ごすことができましたが
最近の異常気象で「10年に一度」なんて言葉の氾濫に
正直甘く見ていたところ、関東も交通機関中心に大打撃
(転ばぬ先の杖、というところもあるでしょうが)
特に伊豆大島など……一刻も早い全員発見をお祈りします。

でも、ここしばらく居座っていた季節外れの夏の空気も
きれいさっぱり追っ払ってくれたようで
いよいよキモノの季節です。といっても本来は
年がら年中キモノの季節なのですが、店主の場合
袷しか持っていない上にその支払いだけで四苦八苦なので
とてもじゃないけど夏物に手を出せていません。
なので、これでようやく袖を通せそうです。
って、いきなり次の日曜に呉服屋さん主催で
常連さんとのキモノお出かけ会です。
ここ最近着つけの練習をしていないどころか
この半年まーったくやっていないので
着られるのかどうか戦々恐々というところですが
合わせ目さえ間違えなければ、1時間もあれば着られる!
本さえあればなんとか思い出せる!
着くずれが気になるんなら、伊達締め腰紐帯
限界まできつく締めれば大丈夫!←こういうところM
と意気がっていますが、もし早く起きられたら
一度出勤前に練習した方がいいのかも……

さて、これからの季節キモノライフを楽しむためには
夏よりもどうしてもあれこれと必要となってしまうもの。
そう、防寒対策。
意外と「襦袢の下にヒ●トテック」という話も聞きますが
ユ●クロのアレだとちょっといろいろ難があるというか
キモノの場合、衣紋をぐっと抜くものですから
(店主の場合、特に気持ち思いっきりやらないと通常にならない)
襟元からババシャツチラ見えってのもなんだかなぁ。
なので、後ろもなるべく大きくくってあるやつを
比較検討の上探して選ばないと。
出来れば袖も、チラ見え対策で6~7分丈で(8分はNG)
ボトムス(つまりモモヒキ)も脛チラ対策で
膝が隠れる程度で充分かと。その下は
シースルーの5つ指ストッキングに足袋の重ね履きで。
といってもまだこれで試したわけではないので
とりあえず買ってみて冬のお出かけに耐えられるかどうか
実地で検証してみないと。

そして、防寒は内からだけでなく外からも。
そう、コートなのですが、そろそろこの冬のラインナップが出てくる頃。
なのに……ジ●ユーは今年はケープやらないんですか?
他の通販等でも見かけないんですよね、コート地のケープ
流行は終わってしまったのでしょうか?
特にジ●ユーはデザイン的にも◎なものが
一番手頃なお値段で買えたので、昨年手に入れそびれてしまったものの
今年こそはと期待して冬が来るのを待っていたのに……
まぁ本当は襟の抜き加減とかで着物用のコートを
合わせるのが一番いいんでしょうけれど
専用品は足元見てるのか、かなり高くつく。
なので、洋装グッズで使えるものを流用すれば
かなりお安く済ませられるんですけどねぇ【泣】

そんなこと言ったところで、仕事が忙しくて
お出かけどころではないというのが正直な近況。
一緒に付き合ってくれる人もいませんし
(ねぇそこの読者、デェトしない?;笑)
そもそも今度のお出かけ会。集合時間に間に合わすには
9:30には家を出ないと……起きられるのか、自分!?
キモノ♪キモノ♪キモノが着られ……る?
案の定、雪に閉じ込められてしまったので
3連休の最終日は家事デーに充てることにしました。
といっても、大掃除でやり残した窓は
雪の日といっても洗濯物が占領してるので手を出せず、
先週「家にいたのたった1日だから」とサボった
毎週のルーティンの部屋掃除を済ませると
正月飾りの撤去(といってもミニ鏡餅と玄関飾りだけですが)
買ってきた居眠り磐音最新刊を読み終えると時間が空いたので
ようやく着つけの復習に取りかかることができました。
部屋掃除も半分以上はそのためのスペース作り【苦笑】
きれいな部屋を維持したいのなら、店主の場合
オトコの眼よりも着つけの練習ですね。

さて、旅館の浴衣も実はそうなのですが
着物を着るときに迷うのが、襟の打ち合わせ。
外国人が左前に来ているのを見ると大声で嘲うくせに
いざ自分が着てみるとなると、右前というのが
そもそもどういう状態なのかがよく判らない【爆】
まして自分で着つけするときは鏡を見ながらなのでなおさら。
土曜日のことを思いだそうにもすでにおぼつかなく
しかたなく手持ちのきもの本で着つけの紹介ページを
繰りながらやってみたところ……やぱし【泣】
店主、帯を結ぶ直前のところまで左前でやってました。
こういうこと、結構あるんだよなぁ
自信を持って踏み出した一歩が、実は全く逆方向だとか。
右前っていっても、右手で持っている襟先が後ろなんだから性質が悪い。

さて、前回初めて教えてもらった名古屋帯の結び方なのですが
自習用に渡された紙と教わったやり方とでは実は違っていたので
頭が混乱してしまいました。
渡された方は既存のテキストなのか、仮紐を使うやり方でしたが
教わったのはそれを使わずに捻るか結ぶかだったような。
それも手順なんてろくすっぽ覚えていないのですよ。
せめて帯と帯揚げ、帯締め等の構造を判っていれば
その程度の違いも何とか飛び越えて完成形に至れたのでしょうけど……
本当はそれを図に書いて説明できるくらい
理解してなきゃいけないんですが、
なにしろ教室での本番では説明についていくのが精いっぱいで
「どこが判らないのかが判らない」状態【涙】
こうなってしまったら、図書館で着つけの本を片っ端からめくって
一番自分が教わったやり方に近いのを足で踏んづけて広げながらでも
自分で最後までできるようにならないと。

次回は約1ヶ月後、「(自主練の)ノルマは3回」と言われました。
そのうち1週は実家に帰ってしまうので、実質「週に1回は必ず」ですね。
今日は雪だったのでそもそもできませんでしたが
次の、そして最後の着つけ教室までには一度きもので外に出て
苦しくないか、動けるか、どこがどう着崩れるか
把握してから質問をぶつけてみないと。
どうせなら、初詣を兼ねて近所の神社に
途中、坂を上らないといけないのがしんどいですが。
それに、まだ実は履物を用意していないんですけど
どうせすぐそこなんだし、手持ちのフラットシューズでいいじゃん
って真宮寺さくらかよ【爆】

買ってしまうたび莫大な出費に頭を抱えざるをえませんが
まだ投資をしただけの段階、リターンはこれから。
そして、きものの元を取るには「着ていくこと」これに尽きます。
幸いというか生憎というか
店主、ちょっとしたよそいきを持っていませんので
そういうオフ会などの席にもどんどん着ていけたらいいなと思っています。
もちろん一人でお出かけのときにも、
「たくさん歩く」「人込み」以外の場所ならどこでも。
実はまず最初に着ていく場所は決めてるんだもんねぇ~♪
ども、お久しぶりでございます。
疫病神からの電話の一件がひと段落(問題の先送りともいう)
したのも束の間、仕事の研修の方がいよいよ
佳境に入ってまいりまして、実際に図面を引いて
見出しや写真の大きさを決めたり
記事を行数に合うように置いたりと
数量感覚がまるでない店主は毎日悪戦苦闘しております。
これでプライヴェートの問題抱えたままだったら
とてもじゃないけど締切に間に合わないんじゃないかと【泣】
ここはやはり、オトコを断って仕事に生きないと。
といっても、一難去ってまた一難
でも、今度の疫病神は自分の弱さなんですけどね……

着付け教室第2回、まーったく家で復習してきませんでした。
というのも、一般に着るのに半畳あればいいと言われていますが
その半畳すら今の店主のワンルームにはございません。
早い話が、畳んでいない洗濯物などで散らかり放題
片づけてもまた数日後には山になっているわけで
それを撤去して着物を広げて、という時間も気力もありませんでした。
なので、まず長襦袢の左右の襟を合わせて開くところでつまづくorz
まぁ、それでもなんとか着物をおはしょりして
伊達締めをしめるところ思い出すことができました。
今日は帯(名古屋帯)の締め方。
教わったのはだいたいの手順で、それを家で復習して
やり方を“手”で覚えてこないことには次回は始まらなさそうです。
しかも袋帯も作っちゃいましたしね。半幅も持ってますし
それらもまたそれでやり方違いますから、全部まとめて覚えないと。

そして――着付け教室が終わった後が魔の時間帯
これを目当てにわざわざきもの屋は店員1人を1.5時間も仕事から外して
無料で着つけ教室なんてやってるわけですよ、
お客さまを店へと足へ運ばせるために。
そして来たからには手ぶらで帰らせないという……
またも買わされてしまいました、店主【泣】
最初に勧められたのは、初めて買った『ドゥーブル・メゾン』の新作
黒のレースというか、透かし編みというのではないのですが
中の白が透けて見えて、でも遠くからはプリント感覚というもの。
そして裾には同じく黒でベロアがあしらわれています。
まぁ、同じ黒でも肌映りのいい黒なのは認めますが
なんか凝りすぎちゃってて嫌なんだよなぁ。
まず裾のベロア要らない。それが舞妓さんの着物の裾の綿入れみたいに
着姿を落ち着かせる効果があるのはわかりますけれども。
それに、透かしってのもなぁ……だったら黒地に白のプリントで充分。
こういうのってオリーブ少女が好きそうなこだわりですけど
地味な店主の場合、着てると頑張りすぎちゃって痛そうに
見えてしまいそうで、というのは自意識過剰でしょうか。

ということで、今回は頑張りました
「イメージじゃない」とぴしゃりと。
妥協しちゃうと、そこが嫌になって着なくなってしまい
タンスの肥やしになったまま、傷まないから捨てようがないという
一番もったいない結果になってしまうというのが経験上判ってますので。
そういう洋服を実家に置いたまま出て行ったんですけどね。
また、「今回これだけでも」と出されたのが真っ赤な襦袢地。
長襦袢といえば赤!というのが店主の勝手なイメージでした
実際売ってるのはピンクとかクリーム色とかのパステルカラーですが。
でも、そういうまるで“お女郎のような”襦袢って
実はめったに入ってこないとのこと。
それがこのたび、まさにそんなイメージの赤が来たとのことですが
柄がね……ベルとハートというファンシーなクリスマス仕様。
ちょーっと可愛すぎやしない?真っ赤な襦袢というからには
昔ながらのザ・和柄なやつがどうせだったら欲しいのに……
と、いったんは一期一会で手が伸びそうになった浪費家な自分を
もう一人の吝嗇家の自分が何とか押しとどめました。
そういう妥協した点が嫌になる可能性もあるし
これから先、自分がまさに欲しかったものが見つかっても
すでに同じような、でも決定的に違うそれが足枷になって
買うに買えないということだってあるかもしれない。
もし見つからなくても、それはそれで仕方のないこと……
でも、どっかで見かけたような気がするんですよねぇ
ネット上だということは確かなのですが。
その可能性に賭けて、こっちもお断りしました。

なのに――何を買ってしまったかというと
前回の『お召』に引き続き、今度は結城紬
はい、栃木(~茨城の県境地帯)が誇る伝統工芸品です。
もちろん高級品。しかもぜんまいの超貴重な繊維が織り込まれていて
それが節っぽい感じにいい味を出しているというなかなか渋いもの。
普段のお出かけ着物を究めたい店主にとっては
「いつかは大島紬」なのですが、それと双璧をなす
結城に手を出してしまったからには
大島に手が届くのは予想以上に早くなってしまいそうな……
もちろん、本物の結城紬にしてはお手頃価格ではありましたが
それも喩えるなら「定価¥10,000の3割引き」みたいなものですけどね。
色は海老茶、というか臙脂色だそうで
それに赤系の更紗の裏地という『裏勝り』仕様。
こういう凝り方は大好きなんですよねw
あからさまなのは痛いだけですが、判る人には判る、というのは。
でも表地はあくまで渋く、齢をとっても着られそうな。
洋服感覚のきものでは元を取ろうと思うと
そうとう着倒さなければなりませんが、これだったら
前回のお召もそうですが、コスパとしてはお得かも。
その代わり、帯が一生は使えないものばかりになりそうですけどね。

それで……組んでしまいました24回ローン、ご奉仕価格の帯とセットで。
すでに風通の帯やら正絹の長襦袢やら、お召の着物やら
やはり24回払いで組んでしまっているのですが
その上に、なんとか追加分は1万以内に抑えましたが
これで前職時代に積み立てに回していた分は
全部着物の支払いに消えます。
月収天引き前でも1割以上はローンの支払い……
これでやっていけるんでしょうか、31歳契約社員【泣】
2年はへたすりゃ貯蓄は無理ということ
もちろん、それだってその間はクビにならないというのが
最大の前提条件ですよね。そんなこと普通気にしないとは思いますが
1年そこそこでクビになった店主としては、やはり引っかかってしまうもの。
なのになぁ……何で買っちゃうんだよ、分割払いで。
――着つけ教室は次回、来月でお終い
買っちゃうんでしょうねぇ、またもや【涙】
残っているのは、ボーナス2回払いの残り5万×2程度
その上限を使い切るつもりで行くしかないですね。
母から「勧められても買うんじゃないよ」と釘を刺されたというのに。

さて、赤の襦袢の続きですが
ネットをあさっていたらありました、上記写真のブツ。
ただしポリエステルの洗えるもの、道理でお店に入ってこないわけだわ。
検索かけても出てくる柄は同じようなもので
流通しているのはそれだけなんでしょうねぇ。
中には「四十八手」(相撲じゃない方;爆)の柄なんてのもあったり
ここまで裏勝りだとファンキーですらありますね。
そんなわけで最初の趣旨とは違ってしまいましたが
細かい市松柄はここしかなかったので、サイズを指定して
現在、店主のカートに保存してあります。
買うか買わないかはまた後で決めればいいだけですし
普段のよそいき用だったらポリでもまぁ大丈夫でしょう。
ただ、サイズがセミオーダーでLサイズとしか指定しようがないので
手持ちのきものと合うか合わないかは届いてみてからのお楽しみですが
プレタのLも一枚持ってますし、もし合わなかったら
今度はその店でそれに合わせた着物を作ってもらえばいいだけのこと。

……なんだか、きもののために働いているような気が。
でも、恋のドレイになるよりかはよっぽどマシかと。
きもの屋さんでやっている無料の着付け教室に行ってきました。
が……どうか店主の意志の弱さを嘲ってやってください【泣】

また着物作っちまいました(ToT)

今度は『お召』という布地。
これは聞いたことのある方もいるとは思いますが
けっこう格の高い着物。当然お値段もけっこうなもの。
ただし、高いだけに良いものは良くて
しわになりにくいというのが嬉しい特徴とのこと。
それを、担当のNさんが「みづちさんにぜひとも見てほしい」と
取り置きしておいたものを肩にかけてもらってしまったのが運の尽き。
なんでも、斬新な着物作りをしているメーカーさんの新色だそうで
色が何とピーコックグリーン
なかなか着物にある色ではないですよね、というか
そもそも日本人の肌の色には合いにくいそう。
でもそれが、色白だからか顔映りが合ってしまうんですよ店主。
というかそんな色のニット持ってたよな、黒とのボーダーで。

それに灰地に蝶をあしらった半幅帯を合わせてもらうと
ただ体に巻きつけた布だったのが
ちゃんと完成予想図に見えてしまう不思議。
――今日は着付けを教えてもらうだけで
もう着物や帯といった大物は買わないと心に決めていたはずでした。
先月のセールで24回ローンを組んでしまって
以前は貯蓄に充てていた分を
支払いに回さざるをえなくなってしまっていたんですから。
しかし、帯を当ててもらったとたん
店主の振子は一気に「買う」方へと傾いていってしまいました。
さらに畳みかけるように、今度はベージュ地に幾何学模様を
描いた布地を持ってきて、これでコートを作りませんかと。
これぞ『ドア・イン・ザ・フェイス』というやつですか
最初に無理難題を吹っかけておいて、次にそれよりは
実現可能な提案をすると、それよりはマシとOKしてしまうというもの。
さすがにコートは今すぐは要らないのでお断りして
それよりは着物と帯、半襟だけお願いして……
合計金額≒店主の手取り月収(推計)
それをまた24回払いだとなんとか1万以下に収まりましたが
先月のセールの支払いと足すと、もうこれ以上毎月出せません【泣】

馬鹿だなぁと思いますよ、自分で買っておいて。
お召は格が高いとはいえ訪問着などよりは下なので
袋帯を締めればセミフォーマルも可ですし
普通の名古屋帯や半幅帯を合わせて普段のお出かけもできる、
そういう使い勝手のいい着物ではありますので
20年かけて減価償却していけば元は取れるのでは……
って店主の場合、そういうグレードの高い着物が必要なほど
交友関係広くないです【涙】
着る目的も、100%自己満足に過ぎません。

でも、この数ヶ月さんざん他人に振り回されてきたので
だったらせめて自分に振り回される方が幸福な気がしてきました。
お呼ばれとかお出かけとか、そういうセミフォーマルな場に
着ていく服がないということを以前ここでも書きましたが、
着物一着お誂えの値段があれば、そういう洋服は
何着も買えるのかもしれません。
けれども、店頭に並んでいるそういうワンピースなどの中に
店主の似合いそうな服、着たい服が見当たらないんですよ。
ずーっとボーイッシュで来ましたが、30過ぎて
人前ではもうそれを続けられないのではという
行き止まりにぶち当たってしまったのです。
ですが、着物に出逢ったとたん道が開けました。
そこには店主が着たい大人の服が山のようにあったのです。
――それに、奴に「女らしい格好」「年相応の格好」と
耳にタコができるほど言われてきましたが、
それを素直に受け入れるのも腹が立つし、かといって
「あたしはこのままがいい」と言ったところで説得力はゼロ。
論破するためには、奴の方向性とは違う
「大人の女」をプレゼンしなければならない。
それが「着物の似合う女」なアタシですよ【笑】

だからって、奴に着物姿を見せつけるつもりはありません。
そんなの奴には勿体なさすぎる、つか着物が傷む【爆】
ただ、着慣れることによって身につけたオーラが
洋服でも滲み出せればもはや文句は出まい。
むしろ、もともと街歩きが趣味ですが
着物姿でどこかうろちょろと歩き回りたいですね
それこそ新宿とかw
あとは、母とよく美術館の展覧会とか
無料チケットを新聞屋さんの抽選で貰って
連れ立って行くんですが、それをジーンズもいかがなものかと。
なので、目標としたら母とのデェトに着物で、なのですが
問題はその母にもうこれ以上買うなと釘さされてるんですよねぇ。
なのに逢うたび取っ替え引っ替えしてきたんじゃ
その後も買い続けてしまっているのがバレバレ【泣】
……うーん、通販の安いところで買ったと言い訳しますか
値段ももちろんサバ読んで【苦笑】
土日、実家に戻っていました。
たいてい月一の頻度で帰っていますが
クリスマスまで待てば親とケーキとご馳走にありつけたんですが
その日は奴との予定が入っていたから、ではなくて
(まぁ約束しちまったんですけどね;泣
でも23日の地元の縁日の方が優先ですが)
来週、きもの屋さんでの無料着付け教室が入っているので
着物は買ったんですが、帯や長襦袢はまだ間に合わず
昔、成人式や卒業式で着た自前のものや
母が若い頃に買った帯などを回収してきました【笑】
帯は真っ青な名古屋帯で青海波の模様が入っているもの
それにピンクの帯揚げ・帯締めというのは
着物にも帯にも合わないような気がしますが
間に合わせなのでまぁしょうがない【苦笑】
しかも、この帯揚げは実は大変由緒あるものでして
祖母が昔、とある歌舞伎俳優のお宅で
家政婦のミタさんをやっていたときに頂いたものを
着物持ちの三女=母が貰ったものだとか。
人口2万の小さな町で育った上に友達がいないので
身内の自慢ネタには事欠いてしまう店主ですが
こんな意外なジョーカーを持っていたとはw
借りたものは返さなければなりませんが
これはこっそり生前贈与で貰っちゃってもいいでしょうか?【爆】
まだ祖母も存命なんですけどね。

さてさて、帰ったついでに行きたかった場所があったんですけどね。
前回戻った際に栃木の秋祭りに行ってきたんですが
そこで商工会のイベントで市内各地の企業が出店していたのですが
その中で『桐工房・沼尾商店』さんもお店を出していました。
可愛らしい鼻緒の桐下駄などが並んでいて
興味を引かれたんですが、連れ(母)もいたことでそのままスルー
1ヶ月後、着物に手を出すと判っていれば
そこで足を止めて、少なくとも値札くらいは見たはず【泣】
多少は安くなっていただろうに……今でも後悔しきりです。
でも、実家の近くだからといってもそう簡単に行けないんですよね。
本当にほんのご近所だったらまだしも
それ以上だと親に断りを入れないといけないので
行くんだったら実家素通りした方が無難なんじゃないかと。
栃木の蔵の街は一度ぶらっと歩いてみたいんですけどねぇ
同行者なしで。

まだ着物でどこに行くというわけではないので
履物は必要ないのですが、今気になっているのは
ネット通販の竹表の下駄。
普通の木の下駄よりはちゃんとした感があるかなぁと。
それだと少々高いのですが、普通の下駄でも
あんまり着物キモノしてない
洋服とも合わせられるようなのがいいのですが。
近くのいわゆる履物屋さんにふつーーの草履が
¥1,200で売ってたんですけどね、どうしようかなぁ。
ども、ゆーめいです。とうとうキモノカテ作ってしまいました。
ゆくゆくは、これから自分にとってそれだけ大きい
趣味というか「道楽」になっていくんだろうなぁと思います。
もうすでに経済的には充分大きい比重となっておりますが【泣】

昨日はそれまで大騒ぎしていましたが運命のトリプルヘッダー
順不同ではございますがハローワークでの就職に伴う手続き
(初出勤日の直近のハロワ営業日に行かないと)
奴の来襲、そして先日店主がたっかい着物を衝動買いしてしまった
大宮のきもの屋さんのお得意様セールでした。
高い買い物とはいえまだ1回だけのお客が
何で「お得意様」セールに呼ばれたかというと、
やはりカジュアル着物好きの担当店員さんに
いたく惚れ込まれてしまった模様。
まぁ、好きで着物キャラを書くためというのもあって
知識だけはめいっぱい仕入れていましたからね。
もちろん、とりわけ好きなアンティーク着物や
その流れを受け継いだ現代のカジュアルなものへも
実際に着ないものの目を配り続けていましたので
それをちょろっと実践してしまったらこの結果に【苦笑】

さて、今回はお得意様セールというわけで
一見様お断りの特別ご奉仕価格が一番の目玉。
店主も安いのがあったら買うつもりでしたよ
もちろん安ければの話ですが、例えば小物類
これから着るにあたって揃えていかなければなりませんから。
そんな店主の決意をいざ知らず
担当さんは店主をワゴンセール会場へとご案内。
まだ着物に合わせて購入していない帯や襦袢
また、本来そこから始めるべきはずのポリエステルの既製品や
紬の反物が何と1万円!などをどんどん
「お取り置き」と称して袋に投入していきました。
……まぁ、後で戻せばいいだけだし。

そして、もう一つの目玉がいわゆる「匠」と呼ばれる作家たちの
普段は絶対触ることなどできない超高級品の展示。
こればっかはさすがに勧められても買えません【泣】
まぁ、店主の趣味でもないですけどね。
また、そんな「匠」たちが実際に会場に来ていて
そこで作品についての話を聞けるというコーナーが。
たまたまそこで話を伺う機会があったのが、西陣の帯職人さん。
水晶やダイヤモンドを箔にして織り込むという技術について
いろいろと説明いただきましたが、そこで話が飛んだのが
店主の着物の趣味について。

――ええ、そういうレトロモダンなものが好きですし
一方、振袖を選ぶ際には『辻が花』に強烈に憧れ
それに似た絞りのものにしたというマニアックな一面も。
好きな柄も格子だったり縞などの抽象的なもの
配色も旧来の着物らしからぬものに惹かれてしまうのですが
その中でも花などの具象柄は手をひっこめてしまう、等々。

そんな話に一しきり花が咲いたところで
職人さんが見せてくださったのが一本の帯。
先述の辻が花模様を柄として織り込んだ焦茶と白のモノトーン
しかも『風通織』といって、まぁ詳しくは調べていただきたいのですが
軽くて締めやすく、皺になりにくいというかなり良いもの。
もちろん作家ものですのでお値段はかなりお高く……
ジーノほどではないですが、やっすい中古車一台買えます【泣】

といっても、手持ちの着物(ってまだ届いてないけど)に
合わなければ買ったところで本末転倒、ということで
あくまで試しとして、それに合わせてみることに。
すると……合ってしまいました【涙】 おそるべし焦茶色
しかもリバーシブルになっていて、裏は銀色に細かく
「家内安全」「商売繁盛」など職人さん曰く
「神社にあった四字熟語を片っ端から織り込んだ」というもの。
そういうネタ感覚がやはり店主のツボに入ってしまいました
しかもシルバーなのでどんな色にも合いますしね。

もう、これは買うしかないと
前回着物を買ったときと同じ心境になってしまいました。
帯は一生もの、と言いますしね。
でも、もちろん一括払いは無理なので
しかもすでにボーナス払いも入ってしまっているので
今度は月々24回払い、って2年間ですか【爆】
それでも、以前やっていた定額貯金の分を
そのまま当てて十分賄える額ではありました。
――ですが、敵もさるもの引っ掻くもの
そのお値段にはなんと、半幅帯と化繊のプレタ着物
そして襦袢の仕立賃込々までが入っていました【轟爆】
つまりはテレビショッピングの「併せて1万円」商法
余計なおまけを付けなければもっと安く買えるんだろうと思いますが
それでも一応払えない額ではないし、「おまけ」も全部
店主が気に入って選んだものばかり。
さらにプラス月々数百円のお支払いで
格子の紬の着物(伊勢丹の紙袋みたいなチェック柄w)まで
付けていただけるとあっては、もうお願いするしかないでしょう【泣爆】

さんざんいいカモにされているとは自分でも思います。
でも、店主が矢絣だ麻の葉模様だときゃあきゃあ言ってるのを
嬉しそうに聞いている担当さんの笑顔には嘘はないと思いたいのです。
しかも、「あのドゥーブル・メゾンを買った客」として
わざわざ他の店員さんたちや店長まで挨拶に来ましたし【苦笑】
また、「引きが強い」んじゃないかとも
しかし高級品限定で【泣】
今度の帯だって、最初から展示していたものではなく
「ほな、だったら」と職人さんが出してくれたものですし。
確かに高くても自分で納得できる良いものではありますが
何でそれよりは質では劣っても値段に割には充分及第点な
安いものを見つけられないんでしょうか。
その上、押しに弱いので……

結果、これで店主は着物3枚、羽織1枚
帯2本(うち半幅1本)をすでに買ってしまいました。
これだけあれば、あとは帯締め、帯揚げ、半襟などの
小物を細々と買い揃えれば充分でしょう。
もう10回くらい人に逢っても大丈夫な
コーディネイトが可能でしょうから【泣笑】
でも、これ全部袷だから秋~春のお出かけはOKですが
初夏など用に単も欲しくなるだろうし
今度はまたそれに合う帯も……無間地獄はまだまだ続きそうです。
なるべくこの手のセールにも近づかないようにせねば。

――確かに店主は「いいカモ」かもしれませんが
叶うなら「良いカモ」でありたいと思います。
結果として高くついても、長く使えるものを
そしてデザイン、コスパともに本当に自分が気に入ったものを。
さて、石ノ森章太郎展を見に行った帰りのこと。
せっかくなので大宮のル●ネを覗いていくことに
あんまりこっちの方には来ないですからね。
そんな中、ふときもの屋の前で足を止めてしまったのが
まさか自分の運命を変えてしまうとは思ってもみませんでした。

マネキンに着せられていたのは、最近流行りの
ポップないわゆるプレタ着物。
こういうの好きなんですよねぇ、じっくり見入ってしまいました。
すると店員さんに声を掛けられてしまい
店主自身もマネキンよろしく、いろいろ着せられる羽目に。
まぁ、実際に買わなきゃこれほど楽しいことはないわけで
あれこれ着せられた中に一枚の着物が。

スタイリスト・大森伃佑子さんによる『ドゥーブル・メゾン』
ずいぶん前ですがドラマ『おせん』で主演の蒼井優の
スタイリングをしたと聞いては、この手の着物好きとしては
反応せずにはいられません。
白×青の太めなギンガムチェックのアンサンブル。
http://www.doublemaison.com/item/100004.html
「チェック」としても「格子」としても着られる柄で
おそらくいろんな帯に合わせられる
かなりコスパのいい着物なんじゃないでしょうか。
しかも細身に作ってあるそうで
「背が高くてスリムなお客さまにはぴったり」と
ノせられてしまいました【泣笑】

――いずれ着物道楽には手を出すような気がしてたんですよ
わたせせいぞうの『菜』とか好きですし
着物が登場する駄文での描写の気合の入り方からして
お察しいただけるとは思いますが。
しかも、母も独身時代は給料をかなりつぎ込んでいたとか。
それは知りませんでしたが、その娘ですから
ハマらないはずがありません。
それに、もともと趣味もお金のかからないものばかりで
おかげで通帳の残高は着実に増えていったのですが
それだけじゃ人生つまらないような気がしましたので。
他にも車とかいろいろお金のかかる『道楽』はありますが
興味はあってもしたいとは思わなかったんですよね。
でも着物は、お金さえあれば……
あとは箪笥と、それが置けるスペースなんですが
それが満たせる分譲マンションを買った暁には、と思っていたものの
まさかまさか、それを待たずして買っちゃいました。
アンサンブルで、来夏からのボーナス2回払い。

今にして思えば店員さんにしてやられちゃったところはありますけどね。
ついてくれたのが、やはりプレタ着物担当の方で
これを買い付けたご本人。
体型のこともそうですが、帯や小物などをあれこれ選ぶ際に
「センスいいですねぇ」とか「こだわられる方でしょ?」
などと言われてしまえば、そりゃいい気になってしまいますよ
特に後者は自分でもそう思っているだけに。
でも「センスいい」人がル●ネにエメラルドグリーンと黒の
ボーダーのセーターに、ストレートのジーンズで行きますかね【苦笑】
それでも、先日ここにも載せた眼鏡のツルを褒められちゃいましたし。
そういう細かい具体的なところを指摘してもらっちゃうと
本当のことだと思ってしまうんですよ。
皆さまもコメント書く際の参考になさってはw

今回、思い切って清水の舞台を飛び下りたきっかけとして
実はここ最近、「年齢相応の格好」について思い悩むことがありまして。
あ、別に『転職デビュー』を目論んでいるわけじゃないですよ。
でも、この齢になっても服の趣味は10代の頃と変わりませんし
だからといって、雑誌やショップのマネキンと
同じ格好をしたところで痛々しいだけではないかと。
だったら、オーバースローの直球で勝負ができないなら
アンダースローを極めてしまってもいいんじゃないだろうか?
店主、いわゆる『勝負服』ってのを持っていないんですよ
忘年会や合コンなど、日常+αのドレスアップ用を。
ショップに並ぶそれ用の服が似合う気がしませんが
いっそ着物だったらそれだけでも印象大ですしね。
こんな店主でも多少は化粧とかしないととは思えますし。
まぁ、さすがに仕事帰りにはムリですけど。

きもの屋さんではお客さまを募っての出かけ会というのを
しばしばやっているそうですね、どこでも
まるでバイク屋のツーリングのように【苦笑】
あんまり興味はないですけどねぇ、そういう集団行動は。
かといって和の趣味もないですし、お茶とか歌舞伎鑑賞とか。
むしろ、もみくちゃにされず、あまり動くこともなかったら
普通に余所行きの一張羅として着ていってしまうかも
例えばオフ会だとか。
まだまだクーリングオフ期間中なので
冷静にならなきゃいけないですし
着物って、勝手に増えるといいますからね【爆】
着たきり雀じゃいけないから、また新しいのとどんどん
この狭い賃貸にそれほどの置き場もないというのに。
お給料に多少の余裕はあるとはいえ……
これで分譲マンションは手に入るのでしょうか?
いや、道楽続けるためには何が何でも手に入れないと。
その前に、きもの屋での無料着付け教室のために
実家から振袖についてた和装小物やオカンの帯など取ってこねば。

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