定点観測をupしました。
というか、そこに書き切らなかったことについて。

会社はNHKをずっとつけっぱなしなので
仕事しながらぼんやりと見ていました
NHKスペシャル『#失踪 若者行方不明3万人』
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20180407
結局、いつもの「ネット怖い」と言わんばかりのオチに
がっかりしてしまいました、お前は2018年のテレビマンなのかと。

番組やそれに先立つニュースでは
「ネットでしか知らない人に逢いに行く」ことが
さも恐ろしいことのように語られていましたが
店主、さんざんそれやってます
いわゆるオフ会ってやつ。
今はそういうのから距離は置いていますけど
サシでの『プチオフ』含め、今まで10回は行ってますかね。
もっとも、親はまだそういう偏見を持っているだろうというので
実家にいるときは、高校の友達やら学会やら【笑】
言い訳して行ってましたけどw

でも、店主の場合はたいてい会う前に
少なくとも1年近くはネット上でお付き合いのあった方でしたし
そのほとんどが同じサイトオーナー様でした。
確かに二次創作なんてのは9割方が女性の世界で
ヤリ目的の男どもには格好の狩り場でしょうけど
そのためだけに、ネカマとしてサイト作って
本当は何の興味もないジャンルの小説を何本もupして
「女性として」のフェイクな日常をブログに綴って……と
そこまでやれば得物は難なく罠に引っ掛かってくれるでしょうけど
ヤるためだけならもっと手っ取り早い方法はいくらでもあるかと【笑】
サイトに感想書き込むだけのお客だとしても
付け焼刃なトークならヲタは見抜けられるでしょうし
実際のそのジャンルの書き手で、尚且つ邪な下心付きなら
そういう不埒な行動に及んだとしたら
あっという間にハンドルネームおよびサイトに瑕がつくことに。
ネットというのを匿名を笠に着た無法地帯だと思っている人も
その外の世界には多いのかもしれませんが
店主のように10年以上同じHNをジャンル横断的に使い続けていれば
それがネット上での“実名”であり“信用”であり“名誉”になるんですから
ただ実社会のアイデンティティと紐付けされないだけで。

要は、ネットと言えどもリアルと同じ、もう一つの「社会」なんですよね
なのでリアルの常識≒ネットの常識、ではないかと。
最初に述べた「ネットでしか知らない人に逢いに行く」ことだって
顔と名前は知らないものの、数年以上ネットで付き合いがあって
少々込み入ったことでも相談し合える関係の相手に
ようやくはるばる逢いに行く
、のと
「家出なう、誰か遊んで」と書き込んで、そこで反応のあった
それまでネット上でも関わったことのない相手に逢いに行く

のとでは全然事情は違うはず。後者は、リアルの場合だと
飲んで意気投合した勢いで相手の家に行っちゃう、のと同じくらい
褒められない行為だというのはお判りいただけるかと。

それに、ネット上でのネガティヴな本音を
何で親や友達に言えないのか、という「正論」にも何となく違和感。
そこまでリアルな「親や友達」は立派な、信用に足るものですか?
「ネットでしか知らない人」に対する性悪説、というのは
そういうリアルな人間関係への性善説と裏表なのかもしれない。
でも、こういうことを書いている最中であるゆえのバイアスはあるかもですが
ネット上であった嫌なことなんて、考えてみればかすり傷程度で
後に残るまでの傷跡を残してくれたのはほとんどリアル上の相手だったなと。
同級生だったり、同じ部活のチームメイトだったり、親戚もいたし
人によっては、一つ屋根の下の親兄弟ってこともあるはず。
そんな現実が針のむしろなら、ネットに救いを求めるのも当然でしょう。

店主はネットに救われた人間です。
ここで出逢った方にいろいろ話を聞いてもらえましたし
たとえ現実逃避という形でも、人生のどん底を
乗り越える支えにもしてきました。
なので、そこを全否定する論調には断固として反対します。
特に子供の場合、リアルな世界というのはあまりにも狭くて
自分がそこにいたいかどうかの選択はほとんど反映されない
云わば「置かれた」場所。そこで咲けと言われてもムリってこともある。
ならば、自分という花が咲ける場所を外の世界に求めるべきでしょう
咲けずに根腐れを起こして枯れて=死んでしまうよりは。
そして、ネットというのが時間や交通インフラといった制約を
比較的受けずに外の世界にたどり着ける格好の扉なのかと。
ならば大人は、外には怖い狼がいるからと扉を閉めてしまうのではなく
その狼を片っ端から駆逐するのが筋なんじゃないでしょうか。
もちろん全滅させるのは無理でも、まずは“羊”と
裸の写真を要求するような“羊の皮をかぶった狼”との
見分け方を教えるべきでは。この閉塞感漂いまくりの世界には
絶対に餌食にされない、安全な逃げ場所が必要なはず。

そもそも「ネット怖い」といっているようなのがやろうとしていることは
『眠りの森の美女』で、糸車を片っ端から燃やそうというのと同じなのでは。
でも、それは徒労に過ぎないということは物語が語るとおり
オーロラ姫は、城の屋根裏(だっけ)に眠る
たった一つの糸車に触れて
あっけなく100年の眠りについてしまうのですから……

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