店主は”ウニ”が嫌いです

まずは、定点観測upしましたということで
すいません、カオリンを勝手に店主と同じウニ嫌いにしてしまいましたm(_ _)m
イクラ好きなのはアニメで何度か言及されてますけどね
店主もイクラとか魚卵系が大好きです（こ、コレステロールが……）

で、繰り返しになってしまいますが
店主にとって『ウニ』と『恋愛』はよく似てるなと。
まず、どっちも世の中で「これが嫌いなやつはいない」
というほど珍重されているということ。
でも自分はしたくないんだよ、デートもイチャクラも
「何でみんなそんなことわざわざしたいんだろう」と
一時期本気で思ってたくらい。
ウニだって、日本人の大多数にとっては
美味・珍味だろうけど、違う文化圏からしてみれば
充分ゲテモノに見えると思うよ【苦笑】

そしてもう一つは、どっちも「嫌いなのは
本当に良いものに出逢えてないからだ」と
やたら言われるということ。
ウニは、よく親に言われます。「安いのは
ミョウバンの味がするから、産地の新鮮なのを
食べたら絶対おいしい」って。でも海無し県民なので
そういうところに未だ行けたことがありません。
それに、行けたところでだからといって
わざわざウニに挑戦してみようとは思いませんし。
それで人生損してても大した損害額ではないでしょうし
多分、ミョウバンとかじゃないと思うんだよなぁ……。
これが恋愛の場合、よくあるでしょう
「それは運命の相手に巡り会っていないから」とか何とか。
でも、そういうんだったら世界中の男をまず連れて来いって【爆】
もしかしたらその「運命の相手」とやらは女性かもしれませんが
それでも、50億に一人いるかいないかレベルの気が。

そして――ここからが本題
そういうウニと恋愛が苦手な店主が
普通に世の中渡っていくだけならいいんですよ。
でも一方で、店主は駄文書きの端くれ・蛟　游茗でもあるわけで
その何が問題かというと――ものの喩えで言えば
ウニが嫌いな人間にウニの旨さを表現できるのだろうか。

世の中の大多数は、ウニが好きです。
それゆえ、店主の書く駄文の中の大多数の人たちも
ウニが好きなはず。
そのウニを目の前にすればきっと目の色が変わり
それを口に入れれば至福の表情を浮かべることでしょう。
でもその美味を、歓喜をありありと表現する言葉を
店主は持っていないのです。

もちろん、世の中これほどまでに「ウニ＝美味」という
基準で動いているわけですから、ウニの美味しさを表す言葉は
いくらでも溢れているはず。それこそ検索をかければ無数に。
けど、そんな借り物の言葉で涎がジュルってなるでしょうか？
そのような、書いてる本人の心に全く響いていない言葉で。

――まぁ、これが本当にウニだったら
話の中に出してこなきゃいいだけなんですよ。
けど、それが恋愛となれば完全スルーは無理
特にエンタメ、それもＣＨ二次ともなれば【泣】
　　　だから、余談ですが作家の村田沙耶香さんとかホント凄いなと
　　　前作の『消滅世界』なんて「ウニがゲテモノと思われてる世界」じゃないですかｗ
　　　そういう初期設定で書ければどんなに楽かとずっと悩んでたのに
　　　それを見事ブレイクスルーしてしまわれたわけですから
なので、自分の書く恋愛要素の部分って
どこかに普通の読者が読んでいて
違和感を覚えるところがあるのかもしれません。
ウニを嫌いだと思う人が、どんなに言葉を凝らして
ウニの美味しさを表現しようとしても、ボロが出てしまうように。

ウニと恋愛の性質の悪いところは、どんなに苦手でも
例えばあのウニの黄金色のつやっつやを目にしたら
反射的に「美味しそう」って言ってしまいそうになるところ、なのかもしれません。
でもそれは、自分の嗜好を棚に上げた上での
世間一般の嗜好を内面化した、ある意味で「客観的」な言葉かと。
だから、食べてみて美味しくないという「主観」とは切り離せるわけで
恋愛要素も自分にとっては同じなんですよね。
自分が想いを寄せられる、実際に付き合うってのはまっぴらなんですが
Ｒ×Ｋの“相棒以上恋人未満”を「萌え～っ♪」と
読者という第三者目線で楽しむことはできるのですよ
書くことも、ある程度はその延長線上で。
しかも、それを読んで楽しむための回路は
少女マンガやらドラマやらJ-popやらで
「ウニ＝美味しい」以上にがっちり強固に構築済み【笑】
その「形」の威力たるや、伊達に1000年単位で
洗練を重ねてきたわけじゃない。その方程式に落とし込めば
物語のループがきれいに収まるんですよね、悔しいけど
自分が本当に求めているのはそれじゃないはずなのに。

ただ、やっぱり「形」をなぞってるだけじゃ内面に割って入れない
でもその内面が……前述のとおり【泣】
一応、ＣＨの枠を超えない程度で自分に寄せたりもしてます
香に他の（堅気の）男が近づいてきても、葛藤をぐっと抑えて
そいつの方が彼女を幸せにできるんじゃないかと突き放す撩とか
撩が他の女にふらふらしてても、もやもやしたものを呑み込んで
彼の心を縛る権利は自分に無いと、敢えて放牧してる香だとか。
ですが――普通はそこで嫉妬するのが人間の自然な感情なんだろうなぁ。

そういう自覚のある点はまだいいとしても、他にももっと
店主自身が全く気づいていないところで
「普通の人間だったらそうは思わない、そういう行動はしないだろう」
っていう点がいくらでもあるのかもしれません。
なので、これはずいぶん前にもボヤいたことではありますが
普通の感性とけっこうな距離のある人間が
ものを書いていいんでしょうか？
そういうものを、普通の人たちが読んで面白いと
そもそも不自然さが無いと思えるんでしょうか？
――だったらまずウニを、もとい恋愛を
書かなきゃいいだけなのかもしれませんけど
繰り返しになりますが、それじゃＣＨ二次になりませんし。

だから、とりあえず言っておかなきゃなりませんね
店主はウニが嫌いです。なので作中にウニが出てきても
美味しそうに感じられないかもしれませんが、そういうことですので。

そんなわけで拍手レス
9/9・00：50のお客様

お返事ありがとうございます。
ですが、「つもり」と「覚悟」は違うと思っていますし
これは前回のレスで書き忘れてしまったことですが
件の記事は、いつかは書かなければならないと
ずっと思っていたことだったので、その結果として
読む方のうちの誰かを不幸にして
不快にさせてしまったかもしれませんが
後悔したことに関して悔いはありません。
それより、自分のことをコメントを欲しがるばかりの
かまってちゃんだと思われたままの方がよっぽど癪なので。

店主自身、他の大多数の人が読んでてきっと楽しいんだろうなと
思うものがどうしても受け付けられないときがあります。
でもそれは、自分に合わないものを
読んでてむしろグッサリくるようなものを
書いた作者が悪いとは思いません。
これはもう、自分とは合わないんだなと。それだけです
もっと大勢の人がそれを読んで「面白い」と思っているわけですから。
なので、もうこれ以上ははっきりと言いたくはありませんが……

嫌なら読むなと