槇兄再登場の回っすね、ってそれだけじゃないけど。
懸案だった実写版槇冴の年齢バランスも
さほど違和感が無かったような気が。
というか、さんざん各方面から「冴子老けすぎじゃね?」
との声もあって、確かに今回はアップのシーンも多かったので
目元が「あっちゃー……」という感じも無きにしも、だったんですけど
逆にこの回、10歳若い冴子を再現するために
あえて晒したか、とも思ったり。

まぁ、そんなわけで今回のヒロインは姐さんなので
ドラマ感想以外も含めて思いっきり語ってみたりして。
店主の中の彼女のキャラ設定において
あの女狐の毛皮の下に隠されているのは
良くも悪くも「長女」属性に尽きると思います。
と思うのは店主自身も2人姉妹の上だからなんだろうけど。
CHでは麗香に唯香、おまけに小学生の双子の妹と
性格以外の面で思いっきり「お姉さま」がフィーチャーされてましたが
AHではその辺はカット。でも槇村が語っていた
「頑固で融通が利かない、でも生真面目」というのは
間違いなく長男長女キャラの特徴なわけで
……あ、だから「アニキ」とときどきぶつかったりしてたのかも
それは全く槇村も同じだったから、とか。
――で、何が言いたいかというと
AHの冴子は、家族構成についてはAHの範囲においては
全く何も言及はないけれど、少なくともこの回の描写からでは
間違いなく彼女も「姉さん」なんじゃないかと。

でもこのドラマの冴子が全くのAHの冴子かというと……
実は、そうとも言い切れない点も。
というのも、彼女の服装。
コミック版ではもっぱらクールなパンツスーツ姿の
AHの冴子ですが、ドラマでは主にタイトスカート
ときにはセクシーなスリット入り……ってCHじゃねぇか【笑】
やっぱりこっちの方が姐さんっぽい感じしますもんねw

ところで冒頭部、ぎりぎりまで「槇村の恋人」を
冴子と明かさないで展開していきますけど
このドラマの視聴者でそれを知らない人って
どれくらいいますかね? 明らかにドラマのつくりが
「往年のCH読者」狙ってるんだから、その必要は無かったかも。
余談ですが、あの墓石に向かって怒鳴るシーン
あれって実写でやるとすっごく痛々しいのね……

一方で今回登場はたった4シーン、うち1つはもう冷たくなってる【泣】
相変わらず可哀そうなアニキですけど
たった1つだけでも姐さんとの絡みが見られてよかったです。
あの誕生日のシーンはCHじゃありえない4ショットだっただけに感無量。
ついでにあの写真のときの台詞の設定、頂いちゃっていいですかねw

で、この回を全体通しで考えると
キーになるのが、シャンインが遠山に向かって
銃爪を引けなかった、ということになるのでしょうか。
そういう小さな手がかりを拾いつつ、その順番を組み合わせて
一つの全体の大きな流れを見出していこうという
制作陣皆さまのご苦労には頭が下がります、
原作者がアレなもので【涙】
そして、痩せても枯れても死んでもカオリスト【大泣】な店主にとって
香が遠山の死を望むか、自分の手で殺してやりたいと思うのか
というのは今回特に気にしてみていたポイントなのですけど
……やっぱり奴の家庭の事情という判りやすいお涙頂戴に
還元されてしまうのよねぇ、罪を憎んで人を憎まずというか。
CHだって海原の船に乗り込むのは、兄の復讐ではなく
同じような犠牲者を増やさないためだと言い切ったし。
でもその優等生的なところがちょっと釈然としなかった、というのが
拙作『closer by closer』のラストのアレであったわけで←さり気に宣伝
――皆さまはどう思われますか?

カオリスト的には大いに心苦しいAHではありますけど
原作のこの回で一つ個人的に嬉しく思ったのが
香が一目で遠山を重度の肝臓病と見抜いた描写。
「あ、看護師という一人のプロフェッショナルとして
香を描いてくれてるな」と、香の成長と自立を是とする
“ラディカル・カオリスト”としてその点は評価したいなと。
でもドラマではその役割がドクになってしまったことに少々がっかり。
まぁ、話の展開上致し方ないんですけどね。

さて、ラスボスのはずの李大人の姿勢に変化が。
この辺はオリジナルなだけに、これからどう展開していくのか
純粋に楽しみなところではありますが……
あーっ、そんなに窓際に立たないでーっ!!

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