先日のコメントではすっかり自分ばっかり
教えてちゃんになってしまい、反省しきりです。

ということで、最近なんクリ読もうかなぁとか思っています。
『なんとなく、クリスタル』言わずと知れた元・長野県知事のデビュー作
当時の女子大生のマテリアル・ライフを膨大な注釈つきで描写した
一種の風俗小説なんでしょうけれども、1980年発表なので
まだバブルといわれる時代の前夜、CH的にいうと
むしろ冴子姐さん世代のお話でしょうか。
そういや最近、ヒロインの今を描いた続編が出版されて
遡ってこっちの方も話題になっているとかいないとか。
できればそっちも合わせて押さえておきたいところ。

といっても店主、めったに小説の類は読まないんですよねぇ【苦笑】
本好き通り越して『活字中毒』自称してるわりには
先日図書館で借りた本のラインナップを見てみても
 ・モッズ(音楽&カルチャー)の本
 ・アウトドアでのロープの結び方の本
 ・狩猟&登山についての本
 ・イギリスのティールームの本
 ・アーツ&クラフトについての本
という具合に、文芸書の類は一冊も無し!
この品揃えは現在、CH’とは別に
まだ下調べ段階ですが取りかかっているアイディアの
取材に関わるものだったりしますが、そうでなくても
ほぼ実用書、ときどき学術書という感じです。

もちろん小説は読むのも好きですが……
何で手が出ないかというと
余りの膨大さにしり込みしてしまうというか、
図書館だって「9」の棚が最大勢力ですもんねぇ。
しかも、商業レベルで採算に乗っているわけですから
どの本もそれなりに面白い。
でも及第点レベルから一歩進んで
自分好みの作家・本に出逢おうとすると
いったいどこから手を付けていいのやら、
まるで地図も無しに道なきジャングルを突進していくようなもの。
まぁ、自分で選ばなくて済むのなら喜んで手に取りますが。
実家にいたときは母の借りてきた本を勝手に読んでましたし。

それに、小説だと読み終わったときに
「あ~面白かった」だけしか残らないのがもったいないというか
その点、実用・学術書の場合は読んだだけその内容が
(さすがに残るのは一握りですがw)身についたという
確かな実感と充実感が残ります
また一つお利口になったな~、というか
また新たな世界が開けたな~、というか。
……何なんだろうなぁ、やっぱり
知識を身につけることが自分にとって
一番の楽しみなのかもしれません。
その身につけた知識はほぼ実用には還元されませんが【苦笑】

ただ、実用書で身につけた知識というのは単なる「情報」にすぎず
店主のように取材目的だと、その「情報」の周囲に漂う
「雰囲気」というのも合わせて掴んでおかないといけないわけで
こういうときに必要なのが、まさに小説なのですよ。
例えば時代小説を書こうと思ったら
当然江戸時代の歴史的な資料も必要ですが
同時に藤沢周平なり池波正太郎なり(他でもいいですが)
読んで、そういう空気感も描けるようにならないと。

まさに最近読んだ小説が
ヴィタ・サックヴィル=ウェストの『エドワーディアンズ』
20世紀初頭の英国貴族の内幕ものという
ネタ拾い根性透け透けのチョイス【苦笑】
また、ドラマですけど『ダウントン・アビー』を
(日曜出勤も少なくないので)
毎回録画してまで見ているのも同じ魂胆。
こういう「面白くて、ためになる」お話は
一石二鳥、一挙両得で見るのが楽しみです。
ブクオフでも最近はもっぱら「お仕事もの」のマンガばかり
立ち読みしては執筆の参考にならないかと思ったり、
って最近行ってないなぁ、行きたいなぁ【泣笑】

なので、同じ「本の虫」だからといっても
世の読書好きの方と店主とでは
果たして話が合うのかなぁと思うこともしばしばです。
いわゆるベストセラー小説はおろか
『車輪の下』や『人間失格』というような
読書家にとっての「はしか」みたいな本すら
読んだことはありませんからねぇ【爆】

コメント

日記内を検索