買ってしまった……って全然つまらなくないですから!
むしろ、それをつまらないものにするか
つまるものにするかは、これから着る自分次第。

ということで、年に一度の呉服屋さんの
ファミリーセールに行ってきてしまいました。
確かに現時点でも支払いがけっこう大変で
これ以上、上乗せするのはしんどいものがあるのですが
それでも散財は覚悟の上で、ボーナスのうちの
自由になる分ありったけ(すでに今までのキモノのボーナス払いと
自分へのご褒美のQ10の分は取り置き済み)下ろしていざ出陣。
分割払いにするにしても、前金入れるだけでだいぶ楽になりますので。

今回はなんと有難いことに、初代担当店員のNさんが
ヘルプで入ってきてくれました!
店主初キモノのときの店員さんだったのですが
間もなく転勤で離ればなれに。
でもセールという一大イベントのために
駆り出されてきていたのですが、おかげで嬉しい再会に。
Nさんは店主が衝動買いしたドゥーブルメゾンなど
カジュアル着物の仕入れ担当だった方だけに
銘仙がどーの辻が花がどーのという店主のこだわりに
素直に付き合ってくれていただけに
本日もキモノ談義に大いに花を咲かせることができました。

そして成果はというと
・朱赤の長襦袢(単)
・紫の辻が花超の羽織(袷)
・西陣の染の格子の帯
で打ち止め……だったはず。
まず朱赤の長襦袢。襦袢といえば赤
というイメージをお持ちの方も多いかと思いますが
実際、赤い襦袢地にはなかなかお目にかからなかったり。
でもこれはお買い得品の段ボールの中にあった反物を掘り出しget
ちょうど襦袢が袷ばかりだったので晩春&初秋用の単が欲しかったところ。
少々難ありのB反でしたが、その分びっくりするほどお安くなってました。
辻が花調の羽織 は、とにかく派手な生地で羽織を作りたかったので【笑】
もともと銘仙などの大胆で色鮮やかなキモノが好きなのですが
店主の顔でそれを着るとキモノに負けてしまうのが難点。
でも、羽織くらいの面積だったら引き分けに持ち込めるんですよね。
とりあえずその紫の辻が花っぽいのくらいしか
全体的に大きく模様が入ってる生地が無かったので
それを取り置きにして、他によりいいものがあれば
そっちで仕立てて、無ければやめるつもりだったのですが
いざその反物で羽織っぽく巻いてみるといい感じだったので
それで仕立ててもらうことにしました。大正ロマンっぽくてなかなかですw

で、染の格子の帯なのですが……もともとそんなにタイプじゃありませんでした。
どちらかといえば“こっくりとした”色が好みの店主
自然とそんな感じのばっかり着物も帯も揃ってきてしまいました。
でもこれはベージュ地で明るい色の、どちらかといえばパステルトーン
これで手持ちのと合うのかなぁと、とりあえず今日着てきたのと
合わせたら、そんなに違和感はない様子。
しかも店員さんベタ褒め【苦笑】 確かに自分のパレットには無かったけど
人の意見を素直に聞いて、引出しを広げるのも悪くないのかもと
頑張って買ってしまいました。80%オフだって言ってたしw

で、この帯でけっこう頑張ってしまったので
もうこれで帰るつもりだったのですよ。
ただ、現在お店で付いてもらっている担当のYさんからの伝言で
今回セールに特別参加してくださっている『想屋』さんの
ブースを見せていただくことに。
Yさんもカジュアル方面の担当の店員さんで
やはり店主と趣味の合う方です。
(呉服屋はまず担当と趣味が合うことがものすっごく大事;泣)
で、ここの想屋さんの大ファンで、店主も勧められて
ピーコックグリーンのお召を買ってしまった実績あり。
この想屋さん、知っている人なら知っている
ハイセンスでモダンな着物ブランドでして
https://ja-jp.facebook.com/pages/%E6%83%B3%E5%B1%8B/213192168768486
↑これを見た頂ければお判りかと思いますが
まさに店主の趣味、直球どストライク。
派手すぎず、かつ地味すぎず。でもさすがに全身は店主は無理ですがw
ここで野生蚕の糸を織り込んだ反物があるというので
Yさんがお取り置きしておいてくれていました。
地は黒、なのですが微妙というか絶妙というか
濃茶にも濃鼠にも見える感じの色。
それを更紗模様と、なんと鎧の縅の模様で縦ラインという
なかなか凝った柄に仕立てております。

でも黒は大島買っちゃったし(実はw)
あの帯買った時点でかなり精一杯だし
まぁこれは試着だけ……と思ってました。
でもそこで、会場に来ていた想屋のスタイリストさんの
一言が店主の運命を決めてしまいました。
この生地は今はかなり張りがあるけれど
着ていくうちに体になじんでくる、つまり
自分で育てていくキモノなんだと。
――店主、実は革製品も好きでして
「自分で育てて味を出す」というのに憧れてるのですが
実際のところ予算の関係で合皮ばかりになってしまって
育てるどころかボロになっていくばかりなのですけれども、
むしろ思い浮かんだのは、元から可愛く素直というよりは
少々じゃじゃ馬な娘を自分好みに仕込んでいく、
というような
幾分R18な発想でした【轟爆】
なので、スタイリストさんは自分では敢えてその反物を
単にして着て、馴染んで柔らかくなったところを
裏地をつけて袷にしていると言ってました。
そういえば夏物って浴衣1枚しか持ってないし
むしろ黒の単って涼しげでかっこよさそう、
柄も無季で張りのある生地なので、暦の上より
長く着ることもできそうだと採らぬ狸の皮算用。
しかも……これもけっこう、値引きしてあったのですよ
もちろん引いても高いものは高いのですが。
そこはNさんに泣いて泣いて(小物全部外して、縫製もグレード下げて)
さらに48回払いという無茶な提案をしていただいて
なんとか、ここまでだったら上乗せできるギリギリの額に
抑えていただきました。

それでもなぁ……家賃超えました【爆】
都外のワンルームで、さらに相場より1万は安いので
比べる対象としては微妙なところではありますが
少なくともあと4年、クビになるわけにはいかなくなりました。
まぁ、そうなったら……定期解約すれば一括で払えるかなぁ。
でもこれが、店主にとっての働く理由なのですよ
云わば、アベノミクスならぬキモノミクス。
もともと金のかからない趣味ばかりで余った分は
銀行の残高が増えるだけだったのですが
それじゃあお金が回らない。
キモノに回せば、それが巡り巡って
日本の経済を潤してくれるというもの。

というわけで、これからもっと勤務をつけてもらわないと
そのためにも仕事が上達しないとなぁ。

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