ども、さっそく1冊届きました太っ腹なゆーめいです。
5点のうち2冊が上海モノというハマりっぷり。
行く予定なんてまーったくないんですけどね
というか行きたくても行けないし、いろんな意味で。
でもなんで、これほどまでに店主が上海に
ハマってしまったかというか……

PC入院期間を挟んでしまったのが厄介なのですが
ずいぶん前に「モガなカオリンが書きたい~っ!」と
騒いでいたのをご記憶の方もおられるかと。
その参考ついでに『マルタの鷹』なんて読んでしまったものだから
CHパラレルとは別に、その時代でドンパチネタを
やりたいと思ってしまったのですよ。
そうなったらオリジナルでやってしまうのが一番手っ取り早い。
でも、そこで問題になるのは地理的な舞台。
CHも二次創作ながら新宿という街にこだわってこそ
昭和初期の新宿もなかなか面白いのですが
(だからこそパラレルで書きたかったというか)
それに匹敵するスリルとサスペンス、そしてロマンスが
似合いそうな1920’s~30’sの街というと……
世界規模でいえば「魔都」上海なんていーんじゃないのと思ったのは
書店の文芸書新刊売り場で平積みになった話題作の表紙の
サブリミナル効果があったからとは限りませんが【苦笑】

そんなわけで、CH二次を本格的に始めるにあたって
新宿本を買い揃えたノリで、上海本に手を出している状況です。
どうしてもまずそこから始まってしまうんですよねぇ……
二次の場合は原作本&関連書籍一式というのは当然なのですが
そこにCH当時は銃の本3冊&その他無数を立ち読みして基礎知識get
新宿関連本も現時点で4冊買いましたからねぇ、もっとも
馴染みのない舞台で土地勘を持ってるように振る舞うためにも
ガイドブックは基本中の基本なのですが。

その点、今回の場合は普通に「地●の歩き方」とかでは×なわけで
というのも土地勘が欲しいのは現在の上海ではなく
いわゆる『租界』当時の上海なのですから。
(あ、ちなみにまるっきりその街を舞台にするというよりは
他の要素もあれこれ突っ込んだ架空の都市を作り上げて
逃げるというのがオリジナルで店主のよくやる手;笑)
まずは基礎知識をつけるために、それそのものの
なるべくシンプルな題の親書を見つけてくるのが
一番簡単な出発点ではないでしょうか。
今回写真で挙げた本はまさにそこにおいて
期待どおりというかそれ以上というか、
少なくともお値段以上の価値はありました。

構成としては租界時代の上海に住んでいた人々の生活を
国籍ごとに描いていくという縦割りなのですが
だからといってブツ切れになっているというわけでなく
『イギリス人』の章で租界の歴史や「工部局」といった
行政システムについて、『アメリカ人』の章で
4大デパートといった当時の消費文化
『ロシア人』の章で亡命者たちがもたらした文明などといった
キーワードをかなりくまなく拾っている感がありました。
もっとも、キーワードと概説に留まってしまっている点も
無きにしも非ずですが、そもそも新書はこんなもの
よりマニアックな文献をあさる上での基礎知識および
検索にかけるためのキーワードさえ押さえてあれば申し分なし。
他の上海関連本の記述と重複する箇所もありますが
要は先行書をダイジェスト的に抑えてあるわけなので
これ1冊読んでおけばまずは間違いのないところ。

ただ、新書なので残念なところは図版が少ない点ですが
そこを補って余りあるのが河出書房の『図説 上海
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309725802/
このシリーズとか新潮の『ランプの本』とか
平凡社の『コロナブックス』などは「絵で見る新書」として
絶大な信頼を置いてまして、この手の本で上海モノがあればなぁと
思ってたらありましたね、ただし古いので書店では見かけませんでしたが。
それでも知りたいのは戦前の上海なので90年代の出版でも無問題。
しかも建物等だけでなく。ホーローマニアが泣いて喜ぶような
モダン上海のカレンダーガール、なんてものまであってこれまたお得。
もちろんテキストも読みやすくかつ専門的。

できればもいっちょ、現代での観光にも使えるやつをお求めなら
旅名人ブックスの『 上海歴史散歩』もよさげなのですが
http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/K00226.html
もうちょっと皮膚感覚かつキャッチーな感じのがよければ
その名も『大上海 時空旅行ガイド
http://www.4jc.co.jp/books/detail.asp?id=2055
も買いかと。つーか買っちゃったし【笑】
「上海のおばあちゃんが作るボルシチレシピ」なんて記述は
どこの旅行ガイドにも載っていないはず。

本を選ぶ際には、なるべく少ない冊数で情報を最大限補えて
なおかつ重複箇所を最小に抑えられるよう心掛けてはいるのですが
それでも一から勉強しようと思えば
やはりそれなりの冊数にはなってしまうもの。
しかも、その当時のファッションだったり生活だったりと
細かいとこまで知っておかないと世界は形作れませんし
(そのためのシアーズ・ローバック・カタログだったりする)
……はぁ、1シリーズ書き上げるために
いったい何冊買えばいいんでしょうか?

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