毎朝の出勤時にちょうど工事中の歌舞伎座の前を通ります。
そして、職場の目と鼻の先に現在、歌舞伎の
ホームグラウンドである新橋演舞場があります。
昨日、帰りに歌舞伎座を見たら、ちょうど正面の
破風のところで作業しているのが見えて
すでに日も落ちていたので灯りをつけてやっていましたが
それで工事用の幕を透かしてその内側の様子が
見えるのがとても印象的でした。

そういえば、来春完成する新歌舞伎座を
もう勘三郎さんは見ることができないんですね。

勘三郎丈は学年は違えどうちの母と同い年でした。
店主ももういい齢で、その母はさらに輪をかけていい齢ではありますが
相変わらずぴんぴんしている両親を思い浮かべれば
彼の死が早すぎるというのが嫌が応にも実感してしまいます。
まだおかんが死ぬなんて考えられませんもの【泣】
その日、風邪でも引いていないか実家に電話しようと思ったのですが
夕飯作りでばたばたしていたら母に先を越されてしまいました。

さらに、ご長男の現・勘九郎丈は店主とタメ
ご次男の七之助丈は妹と同い年ということで
中村屋ファミリーに対しては勝手に近親感を抱いて
密かに「かんちゃん」「しっちゃん」と呼んでいました【笑】
彼ら兄弟はいわば歌舞伎界の「愛ちゃん」みたいなもので
その幼いころからの成長ぶりをTVで見ることも多く
同級生のくせに、最近の若手の旗手としての活躍ぶりは
「あんな小さかった子が」となぜか親戚のおばちゃん目線です【苦笑】
でも、タメとはいえ片や「かんちゃん」は
結婚して一次の父で、今年は勘九郎の名を襲名しましたが
片や店主はといえば……相変わらずのままです。
だけど、我が家の「しっちゃん」はもういないんですよねぇ……
そう考えると、人の死の早い遅いは人間が勝手に決めることであって
死そのものは老若問わず平等なんでしょうか。

さて、話は脱線しますが木9医療ドラマガチンコバトルでは
店主は『レジデント 6人の研修医』の方を見ております。
昨日の放送の患者の一人が妹とよく似た病気でした。
神経に出来た腫瘍、それを取り除くためには
神経そのものにもメスを入れなければならず
生命は助かっても一生車椅子にならなければならない。
劇中では最初から悪性でしたが、妹の場合は
最初は良性腫瘍と言われていました。
それでも、彼女は看護師を目指していましたが
保健師だったら体が不自由でも働けるのではと
復学してから今まで以上に勉強するつもりだったようです。
車椅子になったって、生きていてくれさえいればそれでよかったのに。

ちょうど今日、雨上りの宮迫さんのがん摘出手術が
成功したというニュースが入ってきましたが、
昨日の今日のタイミングなので
同じようなことにならないよう祈っていました。
とはいえ、手術そのものは成功しても
術後感染症はそれと同じくらい恐ろしいということが
今回まざまざと見せつけられたケースでもあるので
ここで油断することなく、体力の回復とリハビリに励んで
ぜひまた元気な姿をTVで見させてもらいたいものです。

――それにしても、勘三郎さんの追悼番組を見ていたのですが
TUBEの前田さんとよく似てらっしゃるのよね、
人好きのする垂れ目の辺りなんかが。
特に、勘九郎時代の若い頃の映像なんかそっくり。
そう思うと見ていて居たたまれなくなりましたよ
近いか遠いか判らない将来のリハーサルのようで。
男女問わず人に好かれるところや面倒見の良さ
そしてあのド陽性の魅力もまた同じといえば同じでしたし。

店主の新しい職場、新橋演舞場の近くということは
その先には自分にとっての鬼門、国立がんセンターがあります。
今でもあんまりいい気はしませんね。
意識的に築地周辺は避けていましたし
実家から横浜に行くのは日比谷線経由が一番近道だったんですが
築地駅のところでどうしても息苦しくなってしまいました。
なので、JRで渋谷経由で毎夏行っていましたっけ。
東銀座のオフィスも再来年までのことですし
気にしなければいいだけの話なんですよね
別にその前を通るわけではないのですし。

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