当Hrad-Luck Cafeがめでたく50,000hitを迎えました。
って、最初から通しで使っているカウンターではないにしても
こんな数字、よそのサイト様ならとっくに達成してるんだよね【嘆息】
ともかく、ここまで来られましたのもこんな過疎サイトに
おいでくださるお客さまのおかげです。
最近なかなか手応えが感じられませんが
誠にありがとうございますm(_ _)m
……で、キリバンゲッターの方、名乗り出てくれませんかね?
===================================
たまたま教育テレビでやっていた歌舞伎中継(録画)で
『将軍江戸を去る』を見ました。
ちょうど侍ジャパンの壮行試合が終わったとこだったので【苦笑】
香川照之が市川中車を襲名した初舞台として
話題となった公演ですので、どんなもんだったか見てみようという
野次馬根性が一番大きな理由といったらそれまでなんですが。
そもそも店主、歌舞伎の舞台を通しで見たことは
テレビ中継を含めてありません。
それで初めてが割りと異色作ってのが何なんですが。
この演目は明治期に書かれた、いわゆる『新歌舞伎』と呼ばれるもの
江戸歌舞伎が歌あり踊りありのミュージカルだとしたら
これは云わばストレートプレイ。
だからこそ長年、外の世界で活躍してきた香川氏にとって
やりやすい演目であったのでしょうが。
最初の印象が、やっぱり発声がなってないなぁと【泣】
歌舞伎はともかく、舞台は好きで一時期(ビデオ含め)よく見ていたので
これくらいのことなら判ります。
これが現代劇でも舞台メインの方ならまだ良かったのかもしれませんが
香川さんはどっちかといえば映像方面の印象が強いからなぁ。
やっぱり他の歌舞伎役者の方は普通の台詞回しでも
声が通るんですよね、朗々と。
たとえるならまるでオペラ歌手のガラ公演に
一人だけ特別ゲストとしてロック歌手が招かれたような
そんな場違い感。メソッドがまるで違う。
それと、ちょうど劇中で中車丈=香川氏が演じる
山岡鉄太郎(鉄舟)の立場が、演じている中車丈自身に
重なってしまったのは店主だけでしょうか。
冒頭、彰義隊がたむろする寛永寺に将軍・慶喜を説得すべく
単身乗り込む鉄太郎はいわば完全アウェーの状態。
しかも彰義隊幹部を演じるのは右近丈や猿弥丈など
先代猿之助の弟子筋の役者たち。
彼らにとって、その先代の息子というだけで
この齢で中車を襲名した香川氏を
諸手を挙げて受け入れられるかとは思えない、というのは
外野の勝手な憶測かもしれませんが
そんな緊張感が舞台上でも表れていたような。
次の場では一転して、重臣の海老蔵丈を立会人として
団十郎丈演じる将軍との直談判。
まさに市川宗家・成田屋というのは
歌舞伎における徳川将軍家のようなものですからね。
このシーンは異色の中年大物新人に対する
『将軍』の謁見の場だったのではないかと。
中継の冒頭、案内役のナンノさんは香川氏の演技を
「熱演」と紹介していましたが、
ある意味、苦し紛れの褒め言葉だったような【泣笑】
それでも、これはTV中継ならではなのかもしれませんが
香川氏、汗だくでしたし、その熱意においては
決して舞台上で引けを取らなかったのではないでしょうか。
まぁ、まだまだこれからなんですけどね、市川中車としては。
これからどんどん舞台上で経験を積んでいくにしたがって
今回感じた違和感は次第に薄れていくと思います。
ただ、そこで普通の歌舞伎俳優らしくなってほしくないのですよ。
その歌舞伎向きではない声も含めて
香川氏らしさを失ってほしくはないのです。
それがこの齢で歌舞伎の世界に足を踏み入れた
彼らしさなのですから。
――いつか、彼が中車として歌舞伎界に確固とした居場所を築いたとき
またこの『将軍江戸を去る』を見てみたいものです。
もしかしたら将軍役は海老様になっているかもしれませんし
TVではなく新装なった歌舞伎座で生で見ているかもしれませんが、店主。
って、最初から通しで使っているカウンターではないにしても
こんな数字、よそのサイト様ならとっくに達成してるんだよね【嘆息】
ともかく、ここまで来られましたのもこんな過疎サイトに
おいでくださるお客さまのおかげです。
最近なかなか手応えが感じられませんが
誠にありがとうございますm(_ _)m
……で、キリバンゲッターの方、名乗り出てくれませんかね?
===================================
たまたま教育テレビでやっていた歌舞伎中継(録画)で
『将軍江戸を去る』を見ました。
ちょうど侍ジャパンの壮行試合が終わったとこだったので【苦笑】
香川照之が市川中車を襲名した初舞台として
話題となった公演ですので、どんなもんだったか見てみようという
野次馬根性が一番大きな理由といったらそれまでなんですが。
そもそも店主、歌舞伎の舞台を通しで見たことは
テレビ中継を含めてありません。
それで初めてが割りと異色作ってのが何なんですが。
この演目は明治期に書かれた、いわゆる『新歌舞伎』と呼ばれるもの
江戸歌舞伎が歌あり踊りありのミュージカルだとしたら
これは云わばストレートプレイ。
だからこそ長年、外の世界で活躍してきた香川氏にとって
やりやすい演目であったのでしょうが。
最初の印象が、やっぱり発声がなってないなぁと【泣】
歌舞伎はともかく、舞台は好きで一時期(ビデオ含め)よく見ていたので
これくらいのことなら判ります。
これが現代劇でも舞台メインの方ならまだ良かったのかもしれませんが
香川さんはどっちかといえば映像方面の印象が強いからなぁ。
やっぱり他の歌舞伎役者の方は普通の台詞回しでも
声が通るんですよね、朗々と。
たとえるならまるでオペラ歌手のガラ公演に
一人だけ特別ゲストとしてロック歌手が招かれたような
そんな場違い感。メソッドがまるで違う。
それと、ちょうど劇中で中車丈=香川氏が演じる
山岡鉄太郎(鉄舟)の立場が、演じている中車丈自身に
重なってしまったのは店主だけでしょうか。
冒頭、彰義隊がたむろする寛永寺に将軍・慶喜を説得すべく
単身乗り込む鉄太郎はいわば完全アウェーの状態。
しかも彰義隊幹部を演じるのは右近丈や猿弥丈など
先代猿之助の弟子筋の役者たち。
彼らにとって、その先代の息子というだけで
この齢で中車を襲名した香川氏を
諸手を挙げて受け入れられるかとは思えない、というのは
外野の勝手な憶測かもしれませんが
そんな緊張感が舞台上でも表れていたような。
次の場では一転して、重臣の海老蔵丈を立会人として
団十郎丈演じる将軍との直談判。
まさに市川宗家・成田屋というのは
歌舞伎における徳川将軍家のようなものですからね。
このシーンは異色の中年大物新人に対する
『将軍』の謁見の場だったのではないかと。
中継の冒頭、案内役のナンノさんは香川氏の演技を
「熱演」と紹介していましたが、
ある意味、苦し紛れの褒め言葉だったような【泣笑】
それでも、これはTV中継ならではなのかもしれませんが
香川氏、汗だくでしたし、その熱意においては
決して舞台上で引けを取らなかったのではないでしょうか。
まぁ、まだまだこれからなんですけどね、市川中車としては。
これからどんどん舞台上で経験を積んでいくにしたがって
今回感じた違和感は次第に薄れていくと思います。
ただ、そこで普通の歌舞伎俳優らしくなってほしくないのですよ。
その歌舞伎向きではない声も含めて
香川氏らしさを失ってほしくはないのです。
それがこの齢で歌舞伎の世界に足を踏み入れた
彼らしさなのですから。
――いつか、彼が中車として歌舞伎界に確固とした居場所を築いたとき
またこの『将軍江戸を去る』を見てみたいものです。
もしかしたら将軍役は海老様になっているかもしれませんし
TVではなく新装なった歌舞伎座で生で見ているかもしれませんが、店主。
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