はい、どうしても三銃士ネタには
絡まずにはいられないゆーめいです【笑】
といっても原作に手を出したことは無し
映画はK. サザーランド主演のやつを見たくらいで
もっぱら小さい頃見た『アニメ三銃士』がデフォなやつですが。
それだけ世界中で親しまれている作品ですから
映像化するにあたっては何かしら斬新な切り口が必要
というわけで『ダ・ヴィンチの飛行船』だそうです。
公開当時「これで本当に三銃士として成立するのか?」と
心配になりましたが、まぁ確かに映像的な目新しさはありましたが
飛行船はただのギミック、本筋としてはちゃんと
『王妃の首飾り』事件だったので一安心。

なのでレヴューといっても、原作や旧来の三銃士ものと
どこが違うかということの羅列になってしまいますが
まずは、首飾り事件でアンヌ王妃は全くのシロだったことが挙げられるかと。
その分、ニセの恋文を置いて首飾りを盗み出すミレディの活躍が
原作以上にフィーチャーされることに。
主演は何と言ってもミラ・ジョヴォヴィッチですからね、銃士を差し置いて。
条件がいいからとバッキンガム公爵についたり
リシュリューと二重スパイを働いたりと
「元祖・不二子ちゃん」の面目躍如【笑】
そのバッキンガム公爵ことジョージ・ヴィリアーズですが
両刀使い【爆】であったジェームズ1世の色小姓からのし上がったという
史実に最も忠実だったんじゃないでしょうか、O. ブルームは。
それにしても悪役ばっかギャラかけてるよなぁ今回は。
それにひきかえ、我らがルイ13世がヘタレなお子様だったのは
史実・原作としても仕方のないこと【泣】
ただ、同世代のダルタニャンと身分を超えた友情チックだったのは
今まで無かったような気が。

さて、また原作との絡みで気になっていたのは
コンスタンスが「マダム」なのか「マドモワゼル」なのか。
はっきりと作中では描かれていませんでしたが
プライヴェートのときは髪を下ろしていた辺りからも
未婚ととってよさそうな気が。
もっとも、向こうでは髪型でそれほどはっきりと
未婚・既婚を見分けられるわけではなさそうですが
ボナシューも出てこなかったので、独身でFAかと。
そのコンスタンス、原作では哀れ途中で死んでしまいますが
映画では助かって何よりです。
やっぱりこの辺は現代の観客の感覚に合わせないと。
死んでしまうといえばミレディもなんですが……
あんな「死に方」した時点で、自作ではまんまと生きていたと
なるんじゃないかと踏んでいましたが
まさかラストで次のネタ振りをするとは【苦笑】
でも、ああやって大風呂敷を広げたやつにかぎって
これ一作で終わってしまう、なんてこともあるようですが。

そして何より……これが言いたいがために
残りの文章を取ってつけたようなもの。
リシュリュー枢機卿のお声が千葉繁さんだとはっ!!
ロシュフォール伯爵ですよアニメ三銃士の!
CMでシゲさんの声を聞いてまさかと思いましたもの
本編にも出演するんじゃないのかと。
でもそれがリシュリュー閣下だとは……
ぼんやりと声だけ聞いているとロシュフォールに聞こえましたもの【笑】
でも、アニメ三銃士で育った世代にとって
ロシュフォールがあんな悪役だと知ってビックリでした。
シゲさん演じるロシュはむしろ憎めない悪役でしたもんね
場合によってはアトスと共同戦線張ったりして。
――いったい、どういう経緯で今回のキャスティングだったんでしょうか?

そんなわけで、店主としては思いっきりアトス推しで見ていました
たとえお声が神谷さんでなくても。
最初、4対40でリシュリューの衛兵たちとやり合ったときの
剣術スタイルもかなり店主の中でのアトスにぴったりでしたし。
剣だけでなく体当たりなどで大人数を蹴散らす超実践的ケンカ殺法【笑】
アニメ三銃士では冷静沈着な三銃士のリーダー格でしたが
実は酒好き博奕好きの女嫌いという原作キャラが
なおさら神谷キャラだよなぁと惚れ直してしまいましたもの。
一方、今回の映画のダルは原作同様、普通に一旗揚げるために
ガスコーニュからパリに出てきましたが
三谷版だと父親の敵(=ロシュ)を討つために銃士になったんでしたっけ。
その設定だとむしろカオリンだよなぁと思ったりw
原作ではかなりアトスとダルが仲よさそうだしなぁ……と
三銃士ネタになるとついつい脱線しそうになってしまいます。

この映画のように、実際に『三銃士』の原作を踏襲していなくても
(これはその中でもかなり逸脱している部類かもしれませんが)
あからさまにその設定を頂いたものは枚挙にいとまがないかと
店主も二,三挙げられますし。
それだけキャラクターがきっちりしていて、かつ魅力的なんでしょうね
『三銃士』ネタは。店主もいつかチャレンジしてみたいのですが……

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