ノーベル賞の先にある未来、ない未来

今さらこのネタで書くのも何なんですが
やはりおめでとうございますです。
これが実用化されたら妹の病気もさくっと手術して
後遺症も出ないようになったのかもしれませんが。

店主はＳＦ設定とかも嫌いではないので
この手の現実の最先端技術も自分の判る範囲で
情報収集して、その延長上にどんなハイパーテクノロジーが
可能になるのか、考えるのも好きです。
ｉＰＳ細胞をはじめとする再生医療が究極的に目指すのは
おそらく「人体のパーツ工場」なのではないでしょうか
倫理的な問題とかすっ飛ばしてしまえば。
妹の場合は神経腫瘍でしたが、心臓でも肺でも
もはや回復不可能になってしまったら
ｉＰＳ細胞から患者本人の臓器のスペアを作って
それを移植すれば、拒絶反応はまず出ないでしょう。
でもそうなると、唯一移植できないのが脳でしょうね
電気製品の中でもＰＣだけが買ったままでは使えないように。
脳のデータを「自意識」含めて違うハードに移し替えるというのは
相当なブレイクスルーを重ねないとまず実現できないでしょう。
おそらくそこが最後のフロンティアの一つになるんでしょうけど
逆に、脳さえ健康だったらｉＰＳ細胞から全身まるまる
新品パーツの、いわば『義体』を作り出して
そこに元の脳を移植するという究極のアンチエイジングも可能なのか……
ある意味、禁忌の『人体錬成』でもありますよね【爆】

一方で、ｉＰＳ細胞技術が実用化されたら
消えてゆくであろう未来は、店主の好きな【笑】サイボーグ技術でしょう。
無機的な人工臓器は拒絶反応やメンテナンスの問題があり
移植用パーツとしては再生臓器に軍配が上がるはず。
おそらく、機械をもって人間の失われた機能を回復するという
サイボーグ的技術は再生医療に取って代わられるのではないでしょうか、
視覚を機械的に再生するというような基礎研究を除いては。
あるとしたら、サイバーパンクな電脳化（コンピュータとの直接接続）か
それこそサイボーグ009や仮面ライダーのような
機能増強としての「改造」でしょうね。
後者はおおっぴらに研究できるものではありませんが。

そういう意味では、義肢なども再生医療で
過去のものになるのかもしれません。
自分の元の手なり足なりから型をとって
それを再生できるようになるのかもしれませんから。
でもそうなると「障碍」というものが
全く存在しなくなる社会になってしまうのかもしれません。
少なくとも後天的なものは総て治療可能になってしまいますので。
話題になっているダウン症の出生前診断もそうですが
ますます障碍に対して不寛容な世界になってしまうのでしょうか。
だとしたら医学の進歩も両刃の剣なのかもしれません。
それとも、また新たな不治の病が見つかるのでしょうか……

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定点観測upしました。