意外とナマモノなCHつれづれ
2012年9月6日 City Hunter
CHってどこまでちゃんとリサーチしてたのか
検証スキーにとっては頭を抱えたくなるときがあります。
パイソンにサイレンサーだったり
ユニオン・“テヨーペ”だったり。
撩を何で、日本ではマイナーであったであろう
中米のゲリラ出身にしたのかは
一度機会があればじっくり聞いてみたいところですが【笑】
意外と実は現実にあった出来事を元にしたエピソードも
ほじくり返すと出てくることもあってびっくりしたりします。
例えば最終回の序章となる葉月さんのエピソードですが
大統領が休暇で留守中にクーデターが起こって
帰るに帰れない、というのは1991年の
ソ連の8月クーデターの筋書きそのままですし、
「ラトアニア」という架空の国名も
その当時ニュースや新聞を見ていた方なら
どこかで聞き覚えがあるはず【笑】
そして、完全版27巻の『暗号を歌う女』以降のみゆきさんのエピも
どうやら元ネタがあるような。
そもそものきっかけは、前の会社で国際法の本を担当していたことでした。
よく映画などで『外交官特権』なんてのが出てきますが
その実例と例外として、「中米」の在日外交官が
麻薬密輸に加担したとして逮捕、アメリカに身柄を送られた
という事件が軽ーく触れられていました。
あれ、どっかで聞いた話だぞと載っていた日付から
新聞の縮刷版をあされば、ありました。
どうやらニカラグアの大使館員だったそうです。
でも、そこに載っていた名前から検索してみると
CHのストーリーほど単純ではない事情があったそうな。
まず最初に驚いたのが、2010年現在の在台湾ニカラグア大使として
(本土ではなく台湾と国交を結んでいるようです)
彼の名前があったこと。
曲がりなりにも外交官だったとはいえ
元犯罪者が大使を務められるものかと驚いたものの
本国ニカラグアのニュースサイトに彼の名前が
……スペイン語、読めない【泣】
Google先生に和訳してもらっても日本語じゃなくなってるので
英語に訳してもらって、何となく経緯がつかめました。
(CH二次でたまーにスペイン語を使うこともありますが
そういうときも和西より英西辞典の方がより的確だったりします)
アメリカで裁判を受け国外追放になった後
彼はニカラグアに戻り、2000年に地元の市長選に立候補するも落選
その後再び外交官として、今度は台湾に赴任したそうです。
しかも彼が外交官特権を剥奪されたきっかけとなった
密輸事件も、濡れ衣の可能性が……
入国した日に彼はもともと日本に滞在していたというのですから。
もともとニカラグアは1980年代末まで
アメリカと大っぴらに喧嘩していた国ですので
(左翼政権に敵対する勢力を米側が支援)
米としてもそういう国の外交官を無実の罪で
追っ払うくらいの陰謀はやりかねませんし、
ニカラグアもニカラグアで米国内での犯罪歴は
犯歴とみなさない空気もあったのかもしれません。
ただ……この方は日本勤務が長く
その間に日本人の奥さんを貰っているのですよね。
二人の間には娘さんもいたとか……
台湾での「大使夫妻」の写真がありましたが
どうやら再婚されたようですね【泣】
事実は小説より奇なりともいいますが、まぁ何とやら。
事件があったのは7月、『暗号を歌う女!?』執筆がおそらく8月
(表紙絵にサインと一緒に日付入れてくれるのでいろいろ助かります)
当時どれだけ報道されてたかはちょっと判りかねますが
嗅ぎつけネタにした北条氏(と担当)の嗅覚はなかなかのものかと。
まぁ、この手の話はフィクションでもよくありますので
たまたま偶然という可能性も無きにしも非ずですが。
http://articles.orlandosentinel.com/1990-07-18/news/9007180448_1_diplomat-nicaraguan-embassy-smuggle
http://archivo.elnuevodiario.com.ni/2000/octubre/18-octubre-2000/departamentos/departamentos1.html
http://archivo.laprensa.com.ni/archivo/2008/febrero/26/noticias/politica/245465.shtml
検証スキーにとっては頭を抱えたくなるときがあります。
パイソンにサイレンサーだったり
ユニオン・“テヨーペ”だったり。
撩を何で、日本ではマイナーであったであろう
中米のゲリラ出身にしたのかは
一度機会があればじっくり聞いてみたいところですが【笑】
意外と実は現実にあった出来事を元にしたエピソードも
ほじくり返すと出てくることもあってびっくりしたりします。
例えば最終回の序章となる葉月さんのエピソードですが
大統領が休暇で留守中にクーデターが起こって
帰るに帰れない、というのは1991年の
ソ連の8月クーデターの筋書きそのままですし、
「ラトアニア」という架空の国名も
その当時ニュースや新聞を見ていた方なら
どこかで聞き覚えがあるはず【笑】
そして、完全版27巻の『暗号を歌う女』以降のみゆきさんのエピも
どうやら元ネタがあるような。
そもそものきっかけは、前の会社で国際法の本を担当していたことでした。
よく映画などで『外交官特権』なんてのが出てきますが
その実例と例外として、「中米」の在日外交官が
麻薬密輸に加担したとして逮捕、アメリカに身柄を送られた
という事件が軽ーく触れられていました。
あれ、どっかで聞いた話だぞと載っていた日付から
新聞の縮刷版をあされば、ありました。
どうやらニカラグアの大使館員だったそうです。
でも、そこに載っていた名前から検索してみると
CHのストーリーほど単純ではない事情があったそうな。
まず最初に驚いたのが、2010年現在の在台湾ニカラグア大使として
(本土ではなく台湾と国交を結んでいるようです)
彼の名前があったこと。
曲がりなりにも外交官だったとはいえ
元犯罪者が大使を務められるものかと驚いたものの
本国ニカラグアのニュースサイトに彼の名前が
……スペイン語、読めない【泣】
Google先生に和訳してもらっても日本語じゃなくなってるので
英語に訳してもらって、何となく経緯がつかめました。
(CH二次でたまーにスペイン語を使うこともありますが
そういうときも和西より英西辞典の方がより的確だったりします)
アメリカで裁判を受け国外追放になった後
彼はニカラグアに戻り、2000年に地元の市長選に立候補するも落選
その後再び外交官として、今度は台湾に赴任したそうです。
しかも彼が外交官特権を剥奪されたきっかけとなった
密輸事件も、濡れ衣の可能性が……
入国した日に彼はもともと日本に滞在していたというのですから。
もともとニカラグアは1980年代末まで
アメリカと大っぴらに喧嘩していた国ですので
(左翼政権に敵対する勢力を米側が支援)
米としてもそういう国の外交官を無実の罪で
追っ払うくらいの陰謀はやりかねませんし、
ニカラグアもニカラグアで米国内での犯罪歴は
犯歴とみなさない空気もあったのかもしれません。
ただ……この方は日本勤務が長く
その間に日本人の奥さんを貰っているのですよね。
二人の間には娘さんもいたとか……
台湾での「大使夫妻」の写真がありましたが
どうやら再婚されたようですね【泣】
事実は小説より奇なりともいいますが、まぁ何とやら。
事件があったのは7月、『暗号を歌う女!?』執筆がおそらく8月
(表紙絵にサインと一緒に日付入れてくれるのでいろいろ助かります)
当時どれだけ報道されてたかはちょっと判りかねますが
嗅ぎつけネタにした北条氏(と担当)の嗅覚はなかなかのものかと。
まぁ、この手の話はフィクションでもよくありますので
たまたま偶然という可能性も無きにしも非ずですが。
http://articles.orlandosentinel.com/1990-07-18/news/9007180448_1_diplomat-nicaraguan-embassy-smuggle
http://archivo.elnuevodiario.com.ni/2000/octubre/18-octubre-2000/departamentos/departamentos1.html
http://archivo.laprensa.com.ni/archivo/2008/febrero/26/noticias/politica/245465.shtml
コメント