ずいぶん前に始めた、チャットで突っ込みそびれたことを
ここで一方的にネタにするシリーズですが、
シリーズ化すると宣言したときに限って
第2回がなかなか無かったりするんですよ。
これもいったいいつ以来でしょうか?
でも、昔みたいに毎日チャットできるご身分では
なくなってしまったので(店主はできるんですけどね)
気軽に昨日の続きというのもできなくなってしまい
今後もまたこのお題で書くことが増えると思いますが。

さて、本日のテーマは「香ちゃんは恋愛映画を見るのか否か
そもそも店主のようなやつがCH(に限らずラヴ要素込みの)二次を
書いていいものかという疑念がずっとあるんですよね。
少なくとも自分が“普通でない”ということは重々自覚している
(この齢でオトコと付き合ったことがない時点で普通じゃないだろ)
でもどこがどのくらい“普通じゃない”かは自分では判らない。
そんなやつが、“普通じゃない”かもしれない“普通”の感覚を
振りかざして書くCHが、“普通”の読者各位の感覚にとっては
“普通じゃなく”映ってしまうのではないだろうか。
その一つの例が『恋愛映画』なのですよ。

よく二次では、彼女の普通の女の子らしさを表すディテールとして
映画の中では恋愛映画が好きっていうのがよく出てきますが
店主の中ではそれが結びつかないんですよね。
ただ単に自分自身が恋愛ものが好きじゃないからなのかもしれませんが。
そういうものは云わば恋愛至上主義の“経典”みたいなもの
だから“信者”は有難がるけど、それを信じない
“異端者”にとっては退屈なだけ。
別に誰と誰がくっつこうが別れようが、それが何?って感じ。
一方、香ちゃんにとって恋愛至上主義というのは……
店主の勝手な印象ですが、縁が無さそうな。
そういうのが好きな娘は、たいてい中学高校の頃から
休み時間に恋バナで盛り上がってそうなもの。
でもどちらかといえば本人は、そんな女子たちをよそに
男子と外で野球なりサッカーなりで盛り上がってるような
おそらく男女の間に友情は成立すると純粋に思っているような
そもそも自分が女だということを意識していないような子だったはず。
なので「○○くんが香のこと好きなんだって」と言われても
「え~っ、んなわけないじゃん!」とか言ってそうで。
おそらく、勝手な想像ですが撩と出逢うまでは
自分が恋されることも、恋することも
全く想像がつかなかったんだと思います。
それは撩に恋してからも相変わらずというか
ロマンティックな恋愛妄想も「まっさか、そんなわけないじゃない」と
次の瞬間に片づけてしまうのではないかと。

その代わり、香ちゃんが好きそうなのは……
やっぱりアクション映画あたりでしょう。
根拠はありますよ、アニメですが3の第1話
深夜に戦争映画を見ていて、別室で依頼人を襲いに
悪漢と撩が繰り広げているドンパチの音を
映画の効果音と思い込んでるというシーン。
まぁ、こういう仕事をやっていると
無邪気にドンパチを楽しめなくなるのではという
意見もあるかと思いますが、それはそれこれはこれ
理屈ではなく感覚として「血沸き肉躍る」以上
そう簡単に嫌いになれないのではないでしょうか。

ちょうど時代的にはスピルバーグ全盛期ですので
そういうエンタメ大作とかは大好きでしょうね。
それか『ショーシャンクの空に』みたいな
ヒューマンドラマでは素直に号泣してそうな。
恋愛ものでもセ○チューみたいな大衆受けしそうな純愛ものも
まんまとのせられてボロ泣きしてそうです【苦笑】
店主はそれすら嫌いなんですけどね。
ケータイ小説系は……その辺の薄っぺらさを見抜けるだけの
物語的リテラシーはあってほしいなと思うのですが。
たぶんリアルでも他人の恋バナは好きじゃないような気が。
恋愛相談とかは親身になって答えてそうですけど。

でも、アクション映画が好きだというのであれば
ここで一つの仮説が思いつくのですが。
恋愛映画を見ながらそこに自分たち二人を重ね合わせることができなくても
恋愛要素込みのアクション映画だったら意識無意識問わず
自分たちにダブらせて妄想せずにはいられないのではないでしょうか。
それがある意味では二人にとっての日常の一部ですから。

――ずっと不安で仕方がありません
“普通じゃない”自分が書いたものが“普通”の皆さまに
どれだけ共感していただけるものなのか。
そもそも『共感』にこだわっていては
自分の書きたいもの、自分なりの人生観や経験、価値観から
かけ離れてしまうというのは判っています。
でも、二次創作である以上は前提となっている世界観
(二次創作共通設定含む)を共有していないと
それは撩ではないし香ではないということになってしまいます。
そしてその背景には、誰もが等しく共有している――と思われている
“普通”の価値観、言い換えるなら『常識』があって当然でもあります。
それすら欠けている自分に二次創作を書く資格があるのだろうか。
すでに「キャラを借りて自分の毒吐きしてるだけ」と
言われてしまったこともありますからねぇ。
まぁ、そんなことは更新するたびに必ず何かしらのレスポンスがあったり
返信を溜めてしまって平謝りしてしまえるほど
コメントが来るようなサイト管理人さまには判らないでしょうが。

コメント

nophoto
めるみ
2012年8月26日0:09

ご無沙汰しております。子供が入院しておったので久々に見させて頂いております。読み逃げも多くてすみません。
今回はコメしたくなって書いてます。というのも、私はとても共感できるし、プロの方の作品のような出来栄えにいつも感心しているからです。かるいタッチの作品というよりは、根本的に細かく設定されていてきっちりした作りになっているのでそこからも、店主様がとても几帳面で真面目な方だと伺い知ることが出来ます。確かにコメする方もちゃんと書かないといけない感じがするんですよね。コメの数と作品の良しあしは一致しないと思う。あなた様の作品は完成度が高いです。とくに長編がすごい。
リアルに恋愛・結婚・出産したからといって自分に作品が生み出せるかといったら、noです。書いたり描いたりする才能というのはまた別の話。確かに経験が作品に影響することはあると思いますが、感受性の強弱によると思います。感受性が強いとリアルにはなかなか大変なことも多いけれど、そういう方は特殊な才能があるのだと思います。

蛟 游茗
2012年8月26日3:15

コメ有難うございます、というか我儘言って申し訳ありません【泣】
あちこちで毒吐きまくっていたもので、てっきり愛想を尽かされたものだと。
お子様の具合は大丈夫でしょうか?

どうしても理詰めでしか書けないというのは自覚があります。
経験者は「こういうもんだよね」とフィーリングで判る部分もありますが
自分はそれが判らないから、心の流れを順々に
まるで数学の証明問題を解くように描いていかないと
自分の中でも納得できないというか【泣】
コメントでも、自分の仕掛けたところに引っかかってくれて
「でしょでしょ?」と思ったり、逆に
書いてる側が予想もつかないところからの突っ込みがあったり
その辺の丁々発止のレスも楽しみではあるのですが
さすがにそれは誰もが期待できるものではありませんしねぇ【苦笑】

日常のふとした瞬間にも眼を留められる感受性というのは
裏返せば、普通のものにも違和感を感じてしまうということ。
それはそれで世間的にもいろいろ大変でしょうけどね。
でも、それがご指摘のとおり物書きとしての武器である以上は
日々考察力とともに磨き続けていきたいと思います。

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