すいません、久々の更新
しかも5月になってからは初めてです。
しばらく鬱々としてて、あっちで精一杯になっていました。
本当はGW中のことから書きたかったのですが
どうしてもこの映画について語りたくて。

関西人はどんな感想を抱くだろうかと。

見ながら、自分は関東の人間としてしか
この映画を見れないと痛切に思いました。
堤真一演じる会計検査官・松平が「帰れ!」と
罵声を浴びせられるシーンは見ていて泣きたくなりましたもの。
東京ばかりなぜこんなにも嫌われるのかと。

でも、そう言っておきながら店主、田舎者ですから
東京のことを好きか嫌いかと言われれば、嫌いです。
その嫌いな東京に10年も通学しておいて
しかも今ではそこで働いてはいますが、
通うには良いところかもしれませんが
人の生活するところではないでしょう。
だから、引っ越すときも都内は候補に入れませんでした。
家賃高いってのもありますし、自分が都民だなんておこがましいですので。

ですが、ただ闇雲にアンチが張れる関西と違って
関東の田舎者の東京嫌いは
自分自身が東京に依存しているからこそ厄介なんです。
主要産業である近郊農業も、東京という一大消費地が
すぐそばにあるから成り立っていますし
映るテレビも東京の関東キー局、
ドームツアーに参戦するにしても、一番近くは東京ドーム。
最近では西武ドームという可能性もありますが
実はいったん都内に出ないと行けなかったりする。
それくらい、特に埼玉は交通の横の連携が取れないほど
東京に依存しているんですよ。
それでも東京が嫌いだというのは
コバンザメが宿主のサメに噛みつくようなもの、
自分で自分の首を絞めるの覚悟なわけですから。

だいたい、同じ関東というだけで
東京と一緒くたにされてしまうのは
特に栃木人としてはいかがなものかと思います。
関東って、決して余所が思うほど一枚板ではないんですよね。
例えばプロ野球だって、関西=阪神というほど
(とはいってもオリックスもあるし、昔は近鉄も南海もありましたが)
関東=巨人というわけではないのはご存じのとおり。
南関東にはそれぞれロッテ・横浜・西武と地元球団がありますし
(そこの地元民が必ずしもファンというわけではないけれど)
東京という街自体、余所者の集合体なので
関西出身の阪神ファンや名古屋出身の中日ファン、なんてのもごろごろ。
それに、そっちの出身でも親がそうでもないにもかかわらず
他球団のファンという人もいますしね。
とまぁ、それくらい関東地方といってもバラバラ。
辛うじて群馬・栃木・茨城は北関東として括れるかもしれませんが
南だと千葉・埼玉・神奈川で叩きあっているというか【汗】
それでも、東京が叩かれようものなら
関東一致団結して東京の盾になりますけどね。
要は、東京を叩いていいのはオレらだけだということなのかも。

そういや、先週は『阪急電車』と
最近のCX土曜プレミアムは関西映画づいていますが
あの映画だって、舞台が関西だから成り立ったというか
あれが例えば都電荒川線だったらどうなっただろうかと。
関西だと、東京都の物理的・文化的距離感から
エキゾチシズムというと語弊がありますが
東京一極集中と、その背景にある現代社会に対する
アンチテーゼ的な意味を持ちうるのかもと思うのですよ。
でもそれが東京近郊だと、すっかり現代社会の
一部になってしまっているような気がして。
だからこそ、特に東京に近すぎるがために『顔』の見えづらい埼玉県が
アニメの舞台としての、云わば『ヲタ・ツーリズム』に力を入れるのは
「東京の一部」ではない埼玉をアピールしたいのだと思いますが
でも一方でそれらの舞台が埼玉である必然性もあまり感じられないような。
某らきすただって、別に千葉の神社でも栃木でも違わないような【爆】
その辺がすでに『色』のある関西に敵わないところかと。

――そういえばふと、関西でも大阪以外
京都、神戸(あえて兵庫から独立扱い)はタイマン張れるからともかくとして
それ以外の、例えば奈良や和歌山……はちょっと遠いとしても
大阪寄りの京都や兵庫は、大阪に対して
店主が東京に対して抱いているような複雑な対抗心を
抱いてはいないのだろうか。
店主の関西出身の友人は大阪ではなく、大阪寄りの兵庫なのですが
彼女がさも大阪の人間のように語っていたのが
今となっては少々違和感を感じえませんでした。
自分は東京人のふりなんて、たとえ代理としてでもできませんので。

コメント

日記内を検索