粘土が無ければ煉瓦は出来ない!
2012年3月19日 映画
別に、そんなにシャーロキアンってわけではないです。
ただ推理小説好きとしてその原点は知っておかないとと
新潮文庫版で挑戦中の身ではありますし(『事件簿』までは行った)
ベアリング・グールド著のホームズの『伝記』に
ぶっ飛んだ一人でもあります。
でも今ならあの実証妄想主義は理解できるんだよなぁ……
そんな半端なホームズ好きの店主として
これが『ホームズもの』として成り立つか否かというと
……微妙。
まぁ確かに、ロバート・ダウニー・Jr.演じるホームズの
あのエキセントリックぶりは、いくら既存のホームズの
「冷静沈着・頭脳明晰」ぶりからはかけ離れていても
原作からしてああいう解釈もできなくもないような。
それにジュード・ロウのめちゃくちゃ頼りになるワトソン君も
医者は医者でも“軍医”だったんだから
あれくらいの腕っ節もあって当然でしょう、
原作では用心棒代わりに連れていっている感じもありましたし。
ただ、キャラの特徴はそれはそれで掴めているんだから
せめてプロットも原作を踏襲してほしかった。
敵が「五人の女性を次々と手にかけた連続殺人犯」だったら
いっそvs切り裂きジャックでもよかったんじゃないでしょうか、
『フロム・ヘル』みたいに。被害者の数もちょうど合ってますし。
あと、自分的に納得いかないのが
ワトソンの婚約者のメアリー・モースタンと
ホームズが初対面だったこと。
メアリー嬢は長編『四つの署名』の依頼人なんだから
そのときにホームズと逢っているはず。
しかもワトソンが挨拶に行くはずだったメアリーの両親も
すでに亡くなっていたんじゃないでしょうか。
せっかく家庭教師っていう設定は採用していたのに
それ以外は無視されていたのがホームズファンとして残念です。
それと、もっと読んだことのある人だけがにやりとできるようなネタを
散りばめてほしかった。せっかくあれだけの読者がいる古典なんだから。
今回のタイトルにしたセリフも原作からなんですけどね。
それ以外、いいところを挙げるとするならば
大英帝国繁栄の陰の灰色な空気感を
音楽を含めてよく表しているところ。
この辺はさすがイギリスの監督だと思います。
でも、地下ボクシングと精肉工場も純然たる監督の趣味でしょうけどね。
真っ二つになった豚の断面にモザイクをかけなかった
日曜洋画劇場の英断には感服しました【笑】
アイリーン・アドラーが実は女泥棒という
『不二子ちゃん』キャラだったのにはさすがに受けた。
しかも声が沢城みゆきだし【爆】
あと、声ネタ的にはブラックウッド卿とその実父のトマス卿が
大塚明夫&周夫のリアル親子ってのが狙いすぎ。
息子の方は予告ナレを務めるほどの日曜洋画劇場の常連ですが
(アクション・エンタメ・ムービー中心だからなぁ)
最近、親父さんの方はこの手のキャスティングが多いような
『ブレイド』シリーズといい。
――何だか見ていてアニメの『名探偵ホームズ』が見たくなりました。
キャラクターはきちんと押さえつつも、プロットは完全オリジナルという点では
今回の映画とあまり変わらないような。
確か今、『シャドウゲーム』公開記念でGyaOで無料でやっていたっけ。
新作万歳【笑】
=======================================
定点観測upしました。
ただ推理小説好きとしてその原点は知っておかないとと
新潮文庫版で挑戦中の身ではありますし(『事件簿』までは行った)
ベアリング・グールド著のホームズの『伝記』に
ぶっ飛んだ一人でもあります。
でも今ならあの実証妄想主義は理解できるんだよなぁ……
そんな半端なホームズ好きの店主として
これが『ホームズもの』として成り立つか否かというと
……微妙。
まぁ確かに、ロバート・ダウニー・Jr.演じるホームズの
あのエキセントリックぶりは、いくら既存のホームズの
「冷静沈着・頭脳明晰」ぶりからはかけ離れていても
原作からしてああいう解釈もできなくもないような。
それにジュード・ロウのめちゃくちゃ頼りになるワトソン君も
医者は医者でも“軍医”だったんだから
あれくらいの腕っ節もあって当然でしょう、
原作では用心棒代わりに連れていっている感じもありましたし。
ただ、キャラの特徴はそれはそれで掴めているんだから
せめてプロットも原作を踏襲してほしかった。
敵が「五人の女性を次々と手にかけた連続殺人犯」だったら
いっそvs切り裂きジャックでもよかったんじゃないでしょうか、
『フロム・ヘル』みたいに。被害者の数もちょうど合ってますし。
あと、自分的に納得いかないのが
ワトソンの婚約者のメアリー・モースタンと
ホームズが初対面だったこと。
メアリー嬢は長編『四つの署名』の依頼人なんだから
そのときにホームズと逢っているはず。
しかもワトソンが挨拶に行くはずだったメアリーの両親も
すでに亡くなっていたんじゃないでしょうか。
せっかく家庭教師っていう設定は採用していたのに
それ以外は無視されていたのがホームズファンとして残念です。
それと、もっと読んだことのある人だけがにやりとできるようなネタを
散りばめてほしかった。せっかくあれだけの読者がいる古典なんだから。
今回のタイトルにしたセリフも原作からなんですけどね。
それ以外、いいところを挙げるとするならば
大英帝国繁栄の陰の灰色な空気感を
音楽を含めてよく表しているところ。
この辺はさすがイギリスの監督だと思います。
でも、地下ボクシングと精肉工場も純然たる監督の趣味でしょうけどね。
真っ二つになった豚の断面にモザイクをかけなかった
日曜洋画劇場の英断には感服しました【笑】
アイリーン・アドラーが実は女泥棒という
『不二子ちゃん』キャラだったのにはさすがに受けた。
しかも声が沢城みゆきだし【爆】
あと、声ネタ的にはブラックウッド卿とその実父のトマス卿が
大塚明夫&周夫のリアル親子ってのが狙いすぎ。
息子の方は予告ナレを務めるほどの日曜洋画劇場の常連ですが
(アクション・エンタメ・ムービー中心だからなぁ)
最近、親父さんの方はこの手のキャスティングが多いような
『ブレイド』シリーズといい。
――何だか見ていてアニメの『名探偵ホームズ』が見たくなりました。
キャラクターはきちんと押さえつつも、プロットは完全オリジナルという点では
今回の映画とあまり変わらないような。
確か今、『シャドウゲーム』公開記念でGyaOで無料でやっていたっけ。
新作万歳【笑】
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定点観測upしました。
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