Ich bin ein Fukushimer

ああ、今日中に書けてよかった。
ですがネタは3.11【苦笑】

先日ニュースでちらっと聞いたんですが
被災地のガレキ受け入れを表明している神奈川で
地元向け説明会があったんですが、
ものの見事に反対意見だらけだったそうです。
放射線が基準以下のものしか受け入れないとは言っていますが
行政の安全基準が不透明だという意見もごもっとも。
でも、ニュースのインタビュー映像を見た感じだと
地元住民の方々は何だか後ろのめりというか
県の説明に少しでも綻びがあったら
そこを突っついてひっくり返してやろうという気満々というか。
やっぱりこういうデリケートな問題は東京みたいに
ある程度ワンマンかつブルドーザーなトップが
無理やりにでも押し通さないと事を運べないのか。
嫌いなんですけどね、都知事。

で、本日のお題。
もとはかのケネディ大統領の演説の一節
“Ich bin ein Berliner.”私もベルリン人の一人だと。
当時『壁』が築かれつつあった“陸の孤島”ベルリン
周りを東ドイツ領に囲まれた西側の飛び地であり
まさに東西冷戦の最前線だった街ですが、
決してそこに住む人々は孤独などではない
私もその一員なのだ、そして（西側）世界の人々がみな
彼らの窮状を我がことのように思っているのだと。
――後に、9.11のときに伝統的に反米である
フランスの大統領・サルコジがそこから引っ張って
「我々はアメリカ人だ」と演説したとか。

さて、17年前1.17をテレビでぼんやりと見ていた自分が言うのも何なんですが
今、日本でどれだけの人たちが
「私は東北人だ」「私は福島人だ」と言えるでしょうか。
店主は元から半分そうでしたが【笑】
でも、福島の農産物、福島のガレキ、そして福島の人々が
まるで核廃棄物のような言われようをされるのを聞くと
憤りつつも哀しいです。
ことは福島だけではないんですよね。
もちろん茨城や千葉も津波の被害に遭いましたし
栃木のいちごだって今年はどうなることやら【泣】

だいたい、関東で使われている電気の約３割は
福島や新潟の原発で作られたものなんですよ。
両県とも実は東北電力の管内
自分たちとは何のかかわりもない電気のために
福島の人たちは故郷を追われたんです。
だったらそのリスクを彼らに押しつけたまま
自分たちだけは安穏と便利な暮らしを送ってきた関東人は
せめて基準値以下のガレキぐらいは受け入れましょうよ。
それだって受けてきた恩恵とかけてきた迷惑に比べれば
ほんのわずかなことでしょうに。
福島に住む伯母が言ってましたよ
「あんたたちはこっちに足向けて寝ちゃいけない」と。