何度も言っているネタですが、店主の母は福島出身です。
といっても中通り(もう説明しなくても判るよね?)なので
震災では路面に亀裂が走ったとか、農産物が一時期
出荷停止になる程度で済みましたが、
今も地元に住んでいる母の長姉が、何かのときに冗談半分で
「あんたらの使ってる電気はウチで作ってるんだからね」
と言っていたそうです。
今となってはその言葉の重みを嫌というほど痛感しています。
申し訳ないです、福島の皆さまm(_ _)m

さて、震災から明日で2ヶ月のこの時期になってのこの事態。
原発の耐震強度に不安があるなら、稼働させながらでも
その間に補修すればいいんじゃないかとも思いますが
浜岡原発の全面停止がもたらすメリットは
もう少し内面的、精神的なものかもしれません。

今でこそ計画停電の時期は終了しましたし
TDRなんかも営業再開して、関東地方は沿岸の被災地を除き
元通りになったかのように思えるでしょうけれども、
現在の『復旧』は、爪に火をともすような節電の上に成り立っているもの。
先日、久しぶりに池袋に行ってきましたが
駅が店主の知っている池袋駅の半分ほどの明るさだったんじゃないかと。
ま、半分というのは誇張かもしれませんがね。
店主も、蛍光灯は一本減らしてますし
お風呂に入っている間は脱衣所の電気は消しています。
でも、そんな状況でも企業・家庭問わずその不便に協力できるのは
計画停電と一時期の物不足という経験も大きかったんじゃないでしょうか。
以前もここで書きましたが『プチ被災地』状態に陥ることで
東北や関東沿岸の被害を自分のこととして感じられるようになったのでは
『東北・関東太平洋沖地震』を『東日本大震災』と感じられたのでは。

その一方で、西日本の人には申し訳ないですが
60Hz地帯にとってはどこまでが“自分事”なのか?

電力の融通はやってるけど、どうせ変圧器経由だから
焼け石に水だろうし、という声もあるでしょうし
震災直後は西日本でも物不足に陥りましたけど
それも2ヶ月も経てば風化してきてもおかしくはないはず。
そんな折の浜岡原発全面停止
当然、中部電力管内は電力不足になるだけでなく
その代わりに関西電力が東電への電力融通を肩代わりする上
中電も応援しなければならない、と
60Hz地帯全体で電力需要を賄えない可能性も。
――それこそが狙いなのでは。
この震災の痛みを、日本全体で分かち合うこと
一人ひとりが自分のこととして感じること
そうやって芽生えた連帯感が、きっと何かを変えるはず。

云わば『東日本大震災』を『全日本大震災』にしてしまうこと、
それは『日本沈没』と紙一重なのかもしれない。
東海地方はトヨタをはじめとする『日本の工場』であり
また、関東から多くの企業が生産の主軸を西に移そうとする中
結局どこへ行っても電力不足というのでは
日本企業の生産力、ひいては国際競争力の低下につながりかねませんが
そういった経済的なもの以上のものをもたらしてくれるのであれば
それは取り返すことのできる損失なのではないでしょうか。

――未だに根に持ってるのかもしれませんね、福島ハーフとして
箱根の山以西の一部のバカが、関東一円を『被爆地』扱いしていることに。
家族を避難させたという関東の人間もどうかと思いますけどね。
放射能が怖くて避難していいのは福島の人だけですよ。
そういう人たちが福島からの避難者を差別するんでしょうね。
それを『自分事』と思えれば、そんなことはできないでしょうよ。
あんた方が使っている――しかも福島の人たちは1Wたりとも使っていない
電気のためにそうなってしまったんですから。

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