就活日誌・ひとまず完結

――今日帰ってきてやったことは
まず途中で取れたスーツのボタンを付けなおしたこと。
その後、バイトまで時間があったので
昨年末に録画した『洋楽倶楽部80’s』ＳＰを見ていたら
時間が押してしまって慌てて３人分の夕飯を作ってから
バイトに行きました。

……受かりました。
大就職氷河期がなんだコノヤローっ!!　

思い起こせば今朝は一年に一回あるかないかの椿事で明けました。
朝メシ炊けてませんでした。
しかもやらかしたのは店主ではなく、本職のはずの母。
しょうがなく平日なのにトーストとドーナツで朝食。
こんなので二次面接、大丈夫なのやら。
しかも地下鉄から降りてから、目の前の信号でつかまり
会社に着いたのはアポの時間のギリギリ。
またも１階の窓際のお姉さんを捕まえて会議室へ。
もうなるようにしかなりません。

ですが、またも相変わらず「今日も寒いね」級のルーズな雰囲気。
それに「雪が降るって言ってましたよ」と返す店主も店主ですが。
途中から今回は別の方が加わって、会社の営業企画の方だそうで
けっこうなベテランの女性の方。
まだその方が気が楽です。初対面の方には30年弱の積もる話がありますから。
これが見知った仲だと今更話すことなんて無いんですよね。
――でもあれ？まずは○○さん（≠営業）の下で手伝ってもらうとか何とか
すでにここで働くこと前提の話になってません？
するとまた違う人が現れて、この方は一回り以上若くて30代くらいでしょうか。
店主の履歴書等資料に目を通すや否や、ばっさり
「法律関係の科目取っていませんね」
――ええ、ここは学術書でも法律関係を主に扱ってるところなんですよ。
おまけに「○○大って法学部無かったっけ」
ありませんよ、女子大に法学部なんて!!
（京女に新しく出来たばっかり）

確かに門外漢なのは認めます。でもだからといって
「企業研究が足りない」とか言われたくないです。
そんなこと言ってられるのは３年から就活を始めて
セミナーとか説明会とか行ける学生だけ、
３月で公務員試験の勉強始めて夏から就活始めた店主のような「嫁き遅れ」は
そんな釣り書きをどーのこーの言えるような余裕なんてありませんから!!
とりあえず最低限の条件さえ満たす相手（＝会社）に
片っ端からアプローチかけるしかないんですから。
それに、働く上で大切なことって日経や四季報に載っていないでしょう。
会社の雰囲気や実際の仕事なんて入ってみないと判らないことも多いはず。
だったらそんな「お勉強」している暇があったら
一つでも多くの会社を当たってみないといけないんです――

なんてことを面と向かって言えるはずもなく
反撃する武器を持たない以上、取れる戦法はたった一つ。
身を低くして矢玉が頭上を通るすぎるのをじっと待つだけ。
後は神妙にして反省の弁など述べればよろしい。
そうやってウマの合わない人間のお小言をやり過ごしてきましたから。
――ああ、この人はこうやってその場の雰囲気に冷水をぶっかけに来たんですね。
これがいわゆる圧迫面接ってやつか、などと冷静に対処している自分がいたり。

もしかしたら本当にドシロウトの店主が気に入らないのかもしれませんが
嫌われているかもしれない人とやっていく方法なんて他に知りませんしねぇ、
気づかないふりをして自分のやるべきことをやっていく以外には。
もちろん自分に落ち度があるのであれば直す努力はしますけど
嫌われている人に好いてもらう方法なんて知りませんし
もしかしたら自分の被害妄想かもしれませんしね。

その人は言うだけ言うと忙しそうにその場を去っていきました。
でも社長は、今度は「いつから来られるか」という話に。
ということは採用決定ですか??
もちろんまだ口約束ですが、なんだか本人不在のところで
あれよあれよと話は決まっていたようで、
まだまだ事務的手続き等は残っているんですけどね。
４月１日付で店主は会社員となるようです【爆】

――長かった、短いようで長かった。
いったい何敗したか、今さら数えたくないくらい。
そのたびに凹んで泣いて、もう就活なんてしたくないと何度思ったことか。
でも、何でもＣＨに喩えてしまうのはファンの悪いクセですが
撩のどうしようもないそれまでの日々も、総て香に出逢うまでのため。
途中でどこかで巧くいってたら、もう運命の相手とは逢えませんでしたから。

法律なんて店主とは今まで無縁の世界でしたが
実はずっと齧ってみたいと思っていたんですよね。
公務員試験の専門科目で仕方なく勉強してみたところ
本格的にじっくり腰を落ち着けてやれたらと。
法律は云わば、現代社会において真っ当に
他人を抹殺できる唯一の手段ですからね
社会的だけでなく文字どおり、物理的にも。
そんな法律を武器に顧客の権利と利権を守る法律家は
さしずめ『法の傭兵』、というような感じで
ネタを書いてみたいと思いましたし、
推理小説好きには刑法、刑事訴訟法も参考文献ですしね。
その上、ＣＨなんてやってたら民法の特に家族法に
いろいろ気になる条文とかがけっこうありましたし。
でも、法学の山を登ってみたくても敵はヒマラヤ並みで
あいにくシェルパを務めてくれそうな知り合いもなく諦めていたところ
目の前に登攀隊が現れて、その荷物持ちに雇ってもらえたようなもの。

出してる本を数冊もらったので、これ＋αで４月まで予習しないと。
ついでに神保町でちょうどよさそうな入門書を探してくるか……
って、すでに他の１社に応募書類出しちゃったんだよね。
そっちも面接に行かないといけませんが。

写真は会社近くのお薬師様。
最初の面接のときにお参りしようと思ったんですが
忘れてしまいお礼参りに。
でも、薬師如来だから就活関係ない？