健康の有難みというのは失って初めて気づくようで
TUBEでCH妄想していられたのは
余力があった証拠だったんだなぁと。
今はいちいちそんなオブラートなしに
直接胸に突き刺さります【泣】
しかも、曲にまつわる記憶というのは
どれもロクなものではなく
――そりゃそうだよ、だってTUBEの歌う陽気な夏
真夏の海も、恋も友情も店主には縁のない話でしたから。
たとえば『きっとどこかで』、リリース年のことではないですが
憂鬱な思いで電車に揺られながら聞いていると
ふと、今の自分と重なり合ってしまって
それ以来、なるべくCH妄想しながら聴いています。
さもないと、あの頃のどん底の自分を思い出してしまって。

さて、久々の冬のリリースになったTUBEの新曲
『空と海があるように』
冬だからバラード、と思いきや
TUBEの王道ポップ路線。
でも、アルバムでおなじみのテイストではありますが
シングルでこの手の曲を出したことはありましたっけ?
ということで、夏のシングルでしか知らない一般ファンに
アルバムバンド・TUBEの良さを布教するにはぴったりの曲かも。

なんですが……
もう歌詞が、今の店主のために歌ってくれてるんじゃないかと
グサグサきました。
勇気を持って外の世界へと踏み出したのが
まさに今年の早春のこと。
もうあれから随分経ったような気がしますが
それ以来、この絶対零度の超氷河期に翻弄される毎日です。
でも、それだけでなく――

  自由と引き換えにした 足りない心のパズルは
  どんなに探してみても 一人じゃ無理


との言葉に、思い切り冷や水を浴びせられた気がしました。
だって店主は、たった一人で足りないパズルを探す人生を選んだのですから。
自分が自分でいられるためには、他の誰かは邪魔なだけなんです。
心を擦り減らすだけだったら、恋も友情も要りません。
今さら淋しいだなんて泣きごとを言うつもりはありませんから。
もちろん前田さんが「誰だって一人きりじゃ生きていけない」
というお方なのは承知の上です。
人は支え合わなければ生きていけないのは自分でもよく判っています。
でも、自分の人生に巻きこむ人数を極力絞り込みたいと
思ってはいけないんでしょうか?
おそらくは店主にとっての空、もしくは海は
永久に失われてしまったのかもしれませんから。

カップリングの『君の中の未来から』は
辛うじて撩→ひかりっぽいなと思いましたが
「幸せのカタチ 一人ずつ違う」 という歌詞が
まるでタイトル曲の言い訳っぽく聞こえてしまいました【苦笑】
そう、おひとりさまにはおひとりさまの幸せってのがあるんですから。

コメント

蛟 游茗
2010年12月10日23:16

『空と海があるように』というタイトルからもう少し考えてみました。

まるでその二つが共にあるのが当然なような口ぶりに
TUBE的ボキャブラリーに慣らされた身としては、危うく騙されるところでした。
確かに空は見上げればどこにだってある、曇りだろうが雨だろうが夜だろうが。
でも海は、必ずしもあるというわけじゃない。
特に店主にとってそれは別世界のものなんですよね【苦笑】
なので、「空」にとっての「海」も「僕」にとっての「君」も
自分には縁のないものという点ではまさにぴったりだったのかも。

そんな店主の心の支えは『Keeping the Face』と『Let’s Jump』だったりします。

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