他人に言えない悩み

というと、日本語としては
他人に言える悩みと言えない悩みの両方があると思われそうですが
そういう限定用法ではなくて非限定用法、
店主にとって悩みというのはおおよそ他人には言えないものなのです。
もしかしたらこのどん詰まりの状況も、誰かに打ち明けられたら
少しは好転できたのかもしれないと。
でも、それができれば今頃ここで壁にぶち当たっていないと。

判りやすい例を一つ。
店主は助手室でかつて図書担当の主任みたいなことをしていました。
先生方が買った本の伝票入力や、図書館に登録した本を
再度、学科の図書室に入れるための登録作業などなど。
その中で、大学図書館の方から蔵書整理を依頼されまして
図書室にある膨大な本の登録番号を入力していくという作業、
最初のうちはほぼ店主一人がしていました。
確かに作業量としては大変かもしれませんが
他人にあれこれ指示を出すよりは、自分一人でやってしまった方が
勝手は判っているし、余計な責任めいたことを背負いこむこともない。
なので、まとまった時間があるときは図書室から本を運び出して
一人ＰＣの前でこつこつ入力作業をしていました。

おそらく、重い荷物を担いでいて
誰かに「大丈夫？手伝ってあげようか」と言われても
笑って「ううん、大丈夫」と言ってしまうタイプかと。
まぁ、そんじょそこらの女子よりは重いものは持てますし。
それはお悩みという重荷も同じ。
とりあえずはまず一人で解決してみようとする。
でもうまくいかない。
それでも自力で何とかしようとする。
結局、相談しようにもどうにもならない状況になってしまう。
いや、その時点でももしかしたら相談さえすれば
何とかなったかもしれないですが、もう無理だと思って諦めてしまう。
それは就職のことだけでなく、ちゃんと誰かにＳＯＳを出せれば
今頃アカデミックな世界に居続けられたかもしれないのに、
そもそもいったい誰に相談すればよかったのか。
教官？……に相談できれば最初から困らなかったのですが
じゃあ、友人？……いやしませんよ、相談できるような友達なんて。
もちろん、適当に付き合っているゼミ仲間ならいますが
そんな相手にいきなりお悩み相談を吹っ掛けるわけにもいかないでしょう。
そうできるだけのディープな人間関係は築いてませんし。

もしかしたら、周囲かまわず
「わたし今これで大変なんです～」と言いふらしておいた方が
ネットワークのどこかでアドバイスが得られるのかもしれませんが、
店主には到底できません、そんなこと。
なんでわざわざ自分の悩みをカミングアウトしなければならないのか、
他人に隙を見せられないのは小学生の頃のトラウマかも。
それに、他人に迷惑はかけられませんから。
そんなのお互いさまかもしれませんが
店主の場合、迷惑をかけっぱなしでかけられることなんてなく
だったら少しでも負債を減らしておかないと。

そんなわけで、周りに余計な負担をかけるよりは、
就職だったらリ○ナビのように
それ専門のプロフェッショナルに頼んだ方が気は楽です。
負担どころか、それが彼らの本業なわけですから。
それ以外は本当に自己流です。
エントリーシートだってこれでいいのか判らないまま出してますし
面接対策のメイクなんてのも「それがどうした」ですし【爆】
でも、就職に限らず人間関係というのは
そういう正面突破だけでなく、裏手搦め手
プライベート関係からも攻めていくものかと。
やっぱり結局はコネなんでしょうか、それが卑怯だという以前に。
結局、愚直に正面から単騎斬り込むしかないんですけどね。