萌えの外部委託／自給自足

ファンフェスの帰りに、出待ちをしているであろう列に出逢いました。
ご苦労なことだなぁと思いながら、自分はそんなことしないなと。
そこまで何か対象に向かって一生懸命になれないというか
萌えを外に向かって投射できないというか。

今年もなかなか見られないにせよ
相も変わらず野球にのめり込めたのは、
それが勝利の喜びというきわめて個人的な感覚に
直結していたからかもしれない。
逆にTUBEの場合、ファン活動が少々苦痛になったというのは言い過ぎですが
萌えの対象が「TUBEの曲」そのものに移って
それを生みだすTUBEメンバーその人はそのおまけというか【苦笑】
なにせ、あんなに楽しみだった野外もときめかなくなりましたもんねぇ。
行ったら行ったで当日完全燃焼でしたが。
ＣＨだってそう、もうほとんど完全版開いてません【爆】
読むとしたら執筆のための確認のためだけ。

共通しているのは、萌えが自己完結してしまっているということ。

TUBEでは、ＣＨにダブらせて萌えるという
楽しみ方を覚えてしまったせいもあるかと思いますが、
曲が自分の中に喚起するイメージだけで充分おなかいっぱいになれます。
ましてＣＨなんて、自分の中で撩と香が動いてくれれば
それだけで満たされてしまいますから。

だって、妄想は自分を裏切りませんもの。
――いや、裏切るかもしれないな
どうしても物語としての枠とかで
自分の望むような結末を迎えられなかったりしますから。
でも、少なくとも自分を傷つけたりはしない。
萌えを外部に求めると、平気で裏切られます。
今年のTUBEの新譜は結局もう全然聴いてませんし【爆】
心が弱っているとねぇ、いろいろグサグサ来るんですよ。
おかげで今聴いてるのは春ソロBESTとTUBEst１。
何も考えずに聴けるものばかりです。春ソロはインストだから当然か
ＣＨの場合は……言わずもがな【泣】

だから恋愛できないんだろうなぁ。
恋って、最も身近な萌えの外部委託ですから。

恋してるんだから、当然恋人に対して
愛という名の萌えを注ぐことでしょう。
でも、それに果たして相手が充分に報いてくれるかどうか。
自分の意のままにならない他人ですから、裏切ることも傷つけることもある。
それもまぁ恋愛の醍醐味って言っちゃそうなんですけど、
だったら現実の恋人ではなく
自分の中にある『恋人の幻影』を愛した方が傷つかなくて済む。
――以前、恋バナで友達以上恋人未満トークになったとき
「関係がどうにかなっちゃうくらいだったら何も言わない」と言いました。
「それで我慢できるの？」と訊かれましたが、たぶんYes。経験ないですけどね。
きっとそれって、自分が相手を好きっていう感情だけで
満足できるからなんじゃないかと。これぞ自給自足【笑】

人間関係、それじゃいけないんじゃないかとも思いますが
でも、好きで付き合う恋愛くらい
痛い思いはしたくないと思っちゃいけませんでしょうか？
もう傷ついたりするのは沢山なんですから。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

そんな、萌えの冷めかけたTUBEですが【苦笑】
ＮＨＫチャリティコンサート、すっごい良かったです。
番組自体オーケストラとのコラボという企画でしたが
TUBEミーツ・シンフォニー、アリじゃないでしょうか？
前田さんのヴォーカルだったらフルオケにも負けませんし
これを機に、オーケストラとのコンサートや
セルフカバーアルバムなんて出してくれれば。
『きっとどこかで』のシンフォニックヴァージョンも
紅白でのストリングスとの共演がきっかけでしたから。
……だったら紅白出なくてもいいや【爆】
アレンジは笹路正徳氏。うまくTUBEの持ち味と
オーケストラの魅力を調和させてくれました。
『きっとどこかで』は先述のヴァージョンを踏襲していたような気が……

定点観測upしました。