物書きとしての業、みたいなもの

友情って、なんていうとやけに熱く聞こえてしまいますが
要は持ちつ持たれつ、お互いに支え合って、ということですよね。
でも店主はいつも一方的に支えてもらっているだけのような気が。
悩みを相談してもらって、愚痴を聞いてもらって
だって30目前だというのに人生の経験値・小学生並みの店主に
相談したところでまともな答えが返せるわけがありません【泣】
本当にお互いに腹の底から何でも言い合える関係なら
多少のことを言われたって笑って許し合えるでしょうが、
そんな一方的に頼りきって甘えきった、依存しているような関係では
それで勝手に傷つくようなことを言われたら
とてもじゃないけどやっていられないでしょう。

そんな一方的な関係の負い目みたいなものを
ＣＨで書けないかとふといろいろ考えてみたら
撩と香はああ見えて、自分では依存しっぱなしと思っていても
ちゃんとお互い支え合っているんだよなぁと。
むしろそういう関係性で書くとしたら、槇冴でしょう。
冴子姐さんが一方的に弱音を吐きまくって
それを槇兄が穏やかに笑みを浮かべながら聞いているという。
それでも槇兄は不満に思わないんでしょうか。

なんて考えているうちに、自分自身で
物書きの業、みたいなものを感じてうすら寒くなってしまいました。
自分の中の負の経験すらネタの肥やしにしてしまうという。
それどころか、ネタのためなら敢えて自分から
不幸の中に突っ込んでいくのも辞さないくらい。
自分の私生活と想像の産物と、どっちが人生で大切なのかと訊かれたら
間違いなく後者を取ります、店主は。
自分の人生はあくまで取材のプロセス、
それを通じて自分の書くものを少しでも豊かにするためのもの。
さすがに「殺人者の心理を描くためには、最後は自分で殺してみるしかない」と
某刑事ドラマに出ていた女流推理作家のようなことは言いませんが
（だって誰も殺人者の心理なんて実際に知らないんだから
世間で通用している紋切り型さえ踏襲しておけばかまわないはず）
むしろ究極の被害者心理を描くために、いっぺん犯されてこいと言われれば
黙って自分から犯されに行ってしまうかもしれません。
まぁ、ものの喩えですが。
でも自分にとって、今まで書いてきた
そしてこれからも書きつづけるであろうものは
そういう覚悟の上での結晶なんです。
もちろんこれからも、ときに私生活の不幸を切り売りしながらも
書くことは止めたくないですし、止められないでしょう。
止めたら死にますよ、たぶん【爆】

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

定点観測up済みです。

キリリク＆お悩み相談の答えも
Yes/Noだけでも結構ですのでお待ちしていますw