とりあえず見た映画はちゃんとレヴューして見ようと思い。

その後『アルマゲドン』なんかの
地球滅亡の危機ムービーが続いたわけで、
この『ディープ・インパクト』はその走りであると同時に
後続の映画のいわば叩き台として批判的にネタにされてきたといえます。
たとえばこの映画で小惑星を破壊するミッションを課せられたのは
NASAのエリートですが、『アルマゲドン』では石油採掘屋というように。
(後者の設定の方がアンチエリートな大衆には受けますし)

ただ、見比べてみて単純に比較してはいけないなと。
『アルマゲドン』なんかは確かにミッションが成功するかどうかの
手に汗握る展開がストーリーのキモだったわけですが、
最後にはちゃんと成功するだろうという
ハリウッド的な楽観的雰囲気がどこかにありました。
でもこれはどうよ。
宇宙船で小惑星を破壊に行ってもダメ、
接近してきた小惑星を直接地球から叩いてもダメと
本当にハリウッドムービーか?と思うほど総てがうまくいかない。
最後にはカミカゼ作戦が成功するものの、
それだって最悪中の最悪を辛うじて免れただけですから。

この映画が描きたかったのは
地球滅亡を防ごうとするヒーローたちの活躍でもなければ
SFXによる地球最後の瞬間の映像でもない、
むしろ突然、この世の終わりに直面した人々の
最後の日々の群像劇こそがメインテーマでしょう。
それは決して突飛な物語だとは思いません。
確かに小惑星がいきなり飛んでくるということは
考えられないことかもしれませんが、
自分自身の死というのも、それによって
世界を見る目、世界を聞く耳、世界に触れる手も
一緒に消えてしまうのですから、
いわば個人的な世界の終わりだといえます。
たとえ自分が死のうがその後も世界は同じように回っていくにしても。
つまりは、地球規模で余命宣告を受けた人々の物語なんですよね。
『ディープ・インパクト』というタイトルも
小惑星衝突の衝撃というよりも、むしろ
迫りくるその事実が人々の心の奥深くに与えた衝撃、
という意味に思えてなりません。

ヴァネッサ・レッドグレーヴがヒロインの母親役で出てましたが
つい先日見た『オリエント急行殺人事件』では
きれいなお姉さんだったので、意外というか
時の流れを感じてしまいました。
そっちのレヴューもいずれまた。

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拍手レス
14:02 れにゃんこさま
定点観測にご感想ありがとうございますm(_ _)m
確かに50になろうが60になろうが
ある意味で万年ハタチということに違いなさそうです【爆】
おお、見てみたかったですか秀弥と香。
周りに男の子がいないので女親との関係についてはよく判らないのですが
でも香ちゃんとだったら喜んでお伴するでしょう。
基本的に撩×香のカプ萌えをベースにしつつ
オールキャラ(カップリング崩し除く)目指してますので
これからもいろんな意外な組み合わせを試してみたいですね。

定点観測upしました。
最近、いわゆる『追悼ネタ』が多いのが哀しいです。
コマ劇場しかり、さくらやしかり、そして東京厚生年金会館まで・・・【泣】

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