1月に阪神大震災から15年を迎えれば
3月にはこの日から15年になるわけです。
実際、店主にとっては他人事とはいえない事件でしたから。
母の同僚のご主人が営団(当時)の築地駅勤務で
被害に遭われました。
命に別条はなかったものの、数日間は失明状態だったそうです。
そして今、その方はガンを患われています。
一緒に被害に遭った駅員の方は白血病を発症したといいます。
そんな話を身近に聞くにつれて、まだこの事件は終わっていないのだと感じます。
それどころか、時限爆弾のように後遺症が現れる可能性もまだあるはず。
世界初の化学兵器テロである以上、今後どのようなことが起こるかも
また予測不可能なのですから。

一方で、全く関係のない話かもしれませんが
CH’の撩と香の娘、ひかりの生年月日は1995年3月26日という設定です。
つまり、あの事件、そして強制捜査の後に日本中を巻き込んだ
一種異様な喧噪とも熱狂ともつかない渦の中で生まれた子供たちが
すでに将来を夢見たり、悩んだり、淡い恋をしたりする年齢なんですよね。
店主の中であの狂乱の夏の記憶はありありと残っていますが
それすらも風化が叫ばれてしまっている時代なんでしょうか。

ただ、自分にとってはっきりと言えるのは、1月にも書きましたが
あの一年がこの国の何かを決定的に変えてしまったということ、
そして我々はあの一年の落とした影から未だ逃れられていないということです。
この15年間も、そしておそらくはこれからも。

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