3月9日の日記

2010年3月9日
今日の新聞に作家・船戸与一氏のインタビューが載ってまして
そこから拾ったネタ、という以前のメモ書き程度。
新刊『新・雨月』は戊辰戦争をテーマとしているそうですが
最近その辺りが気になってちょっと調べたりしているので。
船戸氏は長州(敢えてそう呼ぶ)出身とのことで
そこでの戊辰戦争のイメージは江戸城開城までとのこと。

・・・をい、ちょっとそれはないんでないかい【泣】

何を隠そう店主は福島ハーフなので(ですがよりオープンな中通りの血筋)
会津戦争、特に白虎隊の悲劇については知る機会が他人よりもあった方のはず。
その一方で、未だに会津の人たちが薩摩・長州に対して
悪感情を抱いてることを「どうしたもんだろ」とは思ってましたが
確かにこれならキレるのも当然かも。
旧官軍・賊軍問わず敗戦国民であれば判るでしょう、
アメリカ人が「原爆投下で多くのアメリカ兵士の命が助かった」なんて
いけしゃあしゃあと言っていたらドツき倒したくなるであろうことは。
そもそも戦闘員と非戦闘員の人命を等価で考えるのには抵抗があります。
兵士にとっては死ぬのがお仕事、だから戦争での人殺しは罪にはなりませんが
民間人にとってそれはとばっちり以外の何ものでもないはず。
同じ理由で靖国神社、8/15の黙祷も好きじゃありません。


無知というのは恐ろしいことです。
でも、同じようなことを我々も東アジアの隣人にしているのではないでしょうか。
南京での死者がどれだけだったかは研究者による調査に任せて、
実際、日本が六十数年前に戦争をしていたことすら知らない若者がいるそうで。
いったい教育現場は何をやってるのか、ともいいたくなりますが
ほんの十数年前までその現場で教育を受けていたので事情はよく判ります。
ぶっちゃけ、明治以降ですでに駆け足。
戦争に至るまでの重要なところは教科書をなぞるだけか
最悪、各自で読むだけに。
・・・ゆうきまさみが前に言ってましたが、いっそ歴史の授業は
現代から逆戻りで教えた方がいいんじゃないかと。
何であのような戦争をしてしまったか、というところから。
だったら、まだ余力が有り余っているうちに
日本人として一番知っておかなければならないことを勉強できますし。

ある意味、店主がそれほど主筋とは関係ない
しかも気の滅入るような暗い事実まで考証しているのかも
結局はこういうことかもしれない。
知らないでいることはキャラへの信義にもとりますから。

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定点観測up済みです。

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