今期の『鬼の』Tゼミのテーマはデリダ。
現代思想の超大物で、超難解とだけ理解していただければ幸いです。
学部のときからこの大先生には苦しめられてきましたから。

ですが、昨日のゼミで出てきた一節
「未来というのは予測不可能なもので、予測可能な未来は現在の延長に過ぎない」
初めてこの人の言っていることが腑に落ちました。
そうよ、Tomorrow never knowsなのよ
見えてる明日は意味がないのよ!
って『Dream Forever』by TUBEっすか【爆】
現代思想の大物と一介のミュージシャンを一緒くたにしちゃいけませんが
要するにそういうことなんだと生まれて初めて納得しました。

また、デリダのたまわく「未来とは化け物のようなもの」
『未来』なんて言葉の響きには思わず「明るい」とか「輝く」などの
枕詞をつけたくなりますが、必ずしもそうとは限らない。
明るい未来が来るのと同じくらい、バッドエンドの未来も待ち受けている。
でもそれが最悪の未来であろうとも受け入れなければならない――
それを読んで思い出したのはCHでした【轟爆】

撩は、このまま自分といたらロクな未来は無いと
何度も香を突き放そうとしますが、最後には香とともに生きていくことを決意する
というのが原作終了までの流れですが、だからといって
ロクな未来がないという現実は変わらないわけで。
そもそも商売柄、未来なんてのがあるとは保証できないんですから。

じゃあその解決策としては『前向きな刹那主義』というのしかないのではないか。
つまり、今この一瞬を精いっぱい生きた積み重ねが
1年後10年後20年後の未来となる、という考え方しかないような気がします。
でも二人だけならそういう生き方だっていいでしょう、
当店の場合、子供がいますから・・・
こればかりは10年先、20年先の将来計画がないとダメですから。

そこで再び引っ張ってくるのが我らがTUBE【苦笑】
「どんなに辛い未来さえも/君がそばにいる そう思うだけで強くなれるんだ」
(『Anniversary~旅立ちの唄』“Paradiso”)
グッドエンドもあればバッドエンドもありうると覚悟するだけではまだ足りない。
きっと撩にとって香が、香にとって撩がそばにいるからこそ
どんな過酷な未来が待ち受けているとしても、それを乗り越えられるんだと思う。
・・・まだそれが書けるまで進んでいないんですが、とりあえずメモ。

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拍手レス
10/16・15:17 れにゃんこさま
定点観測にコメントありがとうございますm(_ _)m
>別姓反対派の言い分
そう思ってるのは独身の店主だけではないんですね。
個人的な話なんですが、ウチは母方(4人姉妹)のいとこの結束が固くて
兄弟のいなくなってしまった店主にとっては
まさにブラザー&シスターです。
当然、母方なんで名字はそれぞれバラバラですが
それでもやっぱり親戚であり、それ以上の存在だと感じてます。
考えてみれば女性のほとんどは名字が変わってしまうわけで
それでも実家の家族との絆ってのは切れることはないんですから。
「同じ名字=家族」ってのは
名字の変わったことのない男の言い分なんでしょうか【爆】

コメント

nophoto
輝海
2009年10月18日3:02

そうそう。

香ちゃんはわかりませんが、リョウは間違いなく、刹那の住人だなぁと思います。

一寸先は闇ですが、生きることはあきらめてないですよね。

だって、原作ラストでそう誓ったんですから。(笑)

できるだけ、楽しい時間が積み上がってくれれば言うことないんですが。(泣)

蛟 游茗
2009年10月18日11:23

撩にとって、少なくとも香と出逢う前までは
過去も未来もなく、あるのは今しか無かったんじゃないでしょうか。
それが香と出逢ってようやく過ぎ去っていくのではなく
積み重なっていく時間というものを感じられたんじゃないかと。
でも、こんな男に遠い未来を考えさせるのは至難の業かもしれません【泣】
・・・店主のやろうとしていることはとんでもなく無謀な挑戦だったのかも。

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