嬉しいような、寂しいような・・・

『陽炎ノ辻３～居眠り磐音江戸双紙』完結いたしました。
この齢で時代劇ってのもないかもしれませんが
いやぁ、かっこよかったですよ磐音さま＠山本耕史。
若い人から往年の時代劇ファンまで楽しめる
ドラマだったんじゃないでしょうか。
「チャンバラなんて」と敬遠してはもったいなかったですよ、ホント。

ただ・・・今回のパート３
毎週のように店主、公式ＨＰのＢＢＳをROMってましたが
賛否両論が激しかったような・・・むしろ否の方が【泣】
確かに雑賀衆の描き方は店主もどうかと思いましたが
（竹内力、浮き過ぎ；爆）
それ以外のアレンジはむしろ「よくやった！」と言いたいくらい。
特に非難が集中してたのがヒロイン・おこんさん像。
「大店・今津屋の奥を預かる女中頭としては動揺しすぎ！」
なんて言われてましたが、店主としてはむしろ
原作のおこんさんの動じなさ過ぎに違和感を感じてたくらいなので。
そりゃ身分違いの恋、まして相手は命を狙われてるとくれば
どんなキャリアウーマンだって動揺しますよ。
それに、小説なら理想の女性を頭の中でいくらでも描けますが
それを生身の人間、しかも現代の女性が演じるとなると
とたんに嘘くさくなってしまうもの。
心揺れながらも、それでも磐音を信じてついていこうとするおこんさんの方が
等身大の女性として共感できると思うのですが。

最終回でもそんなわけでアレンジの妙が光りましたね。
原作では『紅椿ノ谷』以降、二人きりのときは
「磐音さま」「おこん」と呼び合ってましたが
ドラマではずっと「坂崎さん」「おこんさん」のまま。
それがちょっと歯痒いところもありましたが、
それも最後の最後にそう呼ばせるための伏線だったんですね！
そして、自分一人が幸福になることを恐れる磐音の夢枕に
命を落とした三人の幼馴染が現れるなど
原作以上に、物語の発端となった『御番の辻の決闘』の幕引きを意識。
今までなんで第１巻の『陽炎ノ辻』のタイトルを引っ張ってきたのか
多少不満に思ってましたが、こういうことだったのか・・・。

公式にはドラマ『居眠り磐音』シリーズはこれで完結でしょうが
他のファンの皆様同様、尚武館後継となった
坂崎改め佐々木磐音の活躍をＴＶで見たいと願ってます。が・・・
まだドラマ化するだけの充分なエピソードがそろってませんし
それ以上に最近は磐音自らが事件を解決するという話が無いんですよ【泣】
だったらむしろ『御宿かわせみ』みたいにキャストを変えてリメイク、なのかなぁ・・・
まだまだ消化してないドラマ向けなエピソードも多いですから。

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定点観測、upしました。