ちょっとした答え合わせをば
2009年5月17日 映画
『天使と悪魔』公開というわけで
宣伝を兼ねてTVでやってくれるものと期待しておりました。
なので久々にアルコールを摂取しながらの映画鑑賞。
これに勝る週末の楽しみはありませんな♪
映画そのものの出来については
今さら店主が述べるべきものでもあるまい。
まあ、普通に面白かったというところでしょうか。
むしろこういう人文うんちく系の映画の場合、
突拍子もないことを言っていないかということばかり気になってしまうのが
店主の悪い癖なので。
西洋史プロパーというわけではないのですが
少なくとも店主の限られた知識と突き合わせて
間違ったことは言っていないようですね。
ニケーア公会議においてキリストの人間性を主張するアリウス派が退けられ
神・キリスト・聖霊の三位一体を掲げるアタナシウス派が正統とされたことは
大学受験世界史では必須の暗記項目ですし、
ニュートンがシオン修道会なるものの会員だったかはともかく
そのアリウス派の信者だったことは事実のようですから。
ただ、テンプル教会って今もロンドンにあるの?
法学院になっちゃったんだっけ?と思ったら、まだ現存しているようですね。
ただし法学院の付属礼拝堂という形式になっていますけれど。
あと、テンプル騎士団の弾圧について調べてみたところ
表向きには、そこから多額の借金があったフランス王が
それを踏み倒すべく、異端のレッテルを張って潰しちゃったようです【爆】
ただ、その後も「テンプル騎士団の末裔」を名乗る秘密結社も出たように
いわくありげなイメージというのは今もつきまとってるようです。
でも、聖杯伝説を持ってくるんだったらアーサー王が出てこないと、と思うのは
イギリス文学プロパーの浅はかさでしょうか。
謎解きのオチは公開当時から耳に入ってきてました。
宣伝と称して情報を小出しにするのも考えものですね、
その小出しにした情報をつなぎ合わせて、見なくても判っちゃいますから。
典型的なハリウッド的娯楽作品ですが、その奥にあるテーマとして
「信仰ってそういうもんじゃないだろ?」というのは結構重いです。
ところどころどきっと考えさせる台詞もありましたし。
聖杯を手に入れるために殺人を重ねる修道士に向かってソフィーが放つ
「あなたの信じる神は殺人を許さない。地獄で罰せられるといいわ」
なんて、今も宗教の名の下に争いの絶えない世界には痛烈に響きますし。
それにキリスト教の男性中心主義ってのはやっぱりどうかと思いますよ。
なのでイエスとマグダラのマリアの子が女の子という設定が妙に嬉しかったです。
できればそれが脈々と女系だけで受け継いでくれればいいと思うよ!
ヒロインに「ソフィー」という名前を与えたのもさすがだなと思いましたが
そこまで詳しく語る余裕ももう無いので、この辺で。
宣伝を兼ねてTVでやってくれるものと期待しておりました。
なので久々にアルコールを摂取しながらの映画鑑賞。
これに勝る週末の楽しみはありませんな♪
映画そのものの出来については
今さら店主が述べるべきものでもあるまい。
まあ、普通に面白かったというところでしょうか。
むしろこういう人文うんちく系の映画の場合、
突拍子もないことを言っていないかということばかり気になってしまうのが
店主の悪い癖なので。
西洋史プロパーというわけではないのですが
少なくとも店主の限られた知識と突き合わせて
間違ったことは言っていないようですね。
ニケーア公会議においてキリストの人間性を主張するアリウス派が退けられ
神・キリスト・聖霊の三位一体を掲げるアタナシウス派が正統とされたことは
大学受験世界史では必須の暗記項目ですし、
ニュートンがシオン修道会なるものの会員だったかはともかく
そのアリウス派の信者だったことは事実のようですから。
ただ、テンプル教会って今もロンドンにあるの?
法学院になっちゃったんだっけ?と思ったら、まだ現存しているようですね。
ただし法学院の付属礼拝堂という形式になっていますけれど。
あと、テンプル騎士団の弾圧について調べてみたところ
表向きには、そこから多額の借金があったフランス王が
それを踏み倒すべく、異端のレッテルを張って潰しちゃったようです【爆】
ただ、その後も「テンプル騎士団の末裔」を名乗る秘密結社も出たように
いわくありげなイメージというのは今もつきまとってるようです。
でも、聖杯伝説を持ってくるんだったらアーサー王が出てこないと、と思うのは
イギリス文学プロパーの浅はかさでしょうか。
謎解きのオチは公開当時から耳に入ってきてました。
宣伝と称して情報を小出しにするのも考えものですね、
その小出しにした情報をつなぎ合わせて、見なくても判っちゃいますから。
典型的なハリウッド的娯楽作品ですが、その奥にあるテーマとして
「信仰ってそういうもんじゃないだろ?」というのは結構重いです。
ところどころどきっと考えさせる台詞もありましたし。
聖杯を手に入れるために殺人を重ねる修道士に向かってソフィーが放つ
「あなたの信じる神は殺人を許さない。地獄で罰せられるといいわ」
なんて、今も宗教の名の下に争いの絶えない世界には痛烈に響きますし。
それにキリスト教の男性中心主義ってのはやっぱりどうかと思いますよ。
なのでイエスとマグダラのマリアの子が女の子という設定が妙に嬉しかったです。
できればそれが脈々と女系だけで受け継いでくれればいいと思うよ!
ヒロインに「ソフィー」という名前を与えたのもさすがだなと思いましたが
そこまで詳しく語る余裕ももう無いので、この辺で。
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