幸福な殺し屋

実はＣＨ’のネタで引き合いに出そうと思っていた映画。
なのでそのうちレンタルかなんかしてこなくちゃいけないかなと
思ってたんですが（ベストはスクリプトかノベライズ）
幸運にも休日の今日、昼間にやってくれるというので
無料でチェックすることができました♪
最初の30分間は見られませんでしたが、テキスト中でも
途中から見たということにしちゃえ【笑】

もちろんアクション好きの店主は以前に見たことがありましたが
いやぁ、結構意外と忘れてるものですね。
そして当然、ＣＨを意識しながら見たのは今回が初めて。
やっぱり重ね合わせてしまいますね、撩と香に【爆】
悪人に家族を奪われて天涯孤独となってしまった少女と
ほんの気まぐれから彼女に救いの手を差し伸べてしまった殺し屋、
身を寄せ合って暮らすうちに彼の心に人間らしい感情が芽生え始めて・・・
ってまんまＣＨやん。
というか、順番は逆になりますが『レオン』の際どさを（ヒロインの年齢とか）
ぎりぎりまでこそげ落とすとＣＨになるというか。
でもあれはロリコンですよ、犯罪ですよリュック・ベッソン【爆】

でも共通点があるからこそ、二つの作品の違いがよく判るというわけで
やっぱりＣＨはファンタジーなんだなとつくづく思いました。
片やレオンは殺しは凄腕でも、それ以外は何も知らない孤独な男。
なにしろマリリン・モンローもチャップリンも名前が出てこないんですから。
片や撩、はっきり言ってヤツは何でも知ってます。
人間の体の切り刻み方から詞花和歌集まで。
いったいどこでそんなの覚えてきたんだろうと謎ですが、
海原パパが教えたに一票。
きっと戦場にあっても人間らしい心を失わないように育ててくれたに違いない。
ただ、それが殺るか殺られるかの世界では
かえって心の弱みになってしまうのかもしれませんが。
そして、たとえ殺し屋が主人公であっても、最後に幸福になってはいけない。
たとえそれが必要悪であっても彼は犯罪者なのであり、悪なのだから。
そんな勧善懲悪のコードを考えると、ＣＨの結末はファンタジーそのものです。
もしかしたら作者も編集者も撩が殺し屋だということを
忘れていたのかもしれませんが、撩と香が結ばれるというハッピーエンドは
全世界の殺し屋さんたちに夢を与えてくれたことでしょう、
俺たちも幸福になっていいんだと【轟爆】
だからこそＡＨは・・・【泣】いや、あれは遅ればせながら
そういうコードを意識した結果なのかもしれない。
最初のうちはベッソン的な匂いも無くはなかったし。
でも今は・・・そして、結末はどうつけるつもりなんでしょうか？
再びファンタジーに落ち着くのか、それとも・・・
29巻、ブクオフに置いてませんでした。