『居眠り磐音江戸双紙』シリーズをブクオフで25巻まで買った
(穴はまだありますが)はいいものの、
それ以後は実はまだ買ってませんでした。
26巻は奈緒さま絡みで、おこんさんびいきの店主は
買うのが気が引けてしまいましたし、
そのうちに明けて2009年、28巻『照葉ノ露』が刊行。
これからちゃんと新刊はフォローしよう。
もちろん26,27巻も揃えるつもりです。まずはブクオフを覗いてから【爆】

そんなわけで、発売日を心待ちにしていた最新巻ですが・・・
なぜなんだろう、前の巻ほど読んでいて楽しくない、というか萌えない【轟爆】
前半の設楽家の若き次期当主の仇討ち話も、昔だったら
誰もが幸福になるであろう終わり方を(速水さまの権力を使ってでも)
模索しただろうに・・・
このシリーズに求められているのは、リアリスティックなほろ苦さよりも
そんな現実を忘れられるデトックス的な要素だったはず。
そういえば、最近どこかしらビターな雰囲気がシリーズを覆ってきているような・・・。
あの愛すべき問題中年・竹村武左衛門もとうとう刀を捨てなければならなくなりましたし
そもそも11代将軍に就くのは、磐音らが盛りたてようとしている家基ではなく
一橋家の家斉(後に50年にわたって在位、隠居後も大御所政治を敷く。
側室40人、子女55人を数えた『オットセイ将軍』:爆)なんですから。
その家基は安永8年に急逝するんですから・・・もうすぐじゃないですか!
いわば磐音たちは、後世からすれば負けると判っている戦いをしている最中ですから
そこにどこか寂寥感がただようのは当然なのかもしれません。
まして、尚武館に養子に入ってからは深川を離れ
大家の金兵衛はじめ長屋の人達との心温まる交流シーンも無くなり
では尚武館の若き門弟たちがコメディリリーフの役割を担うのかと思ったら
『でぶ軍鶏』こと重富利次郎は領国の土佐へと退場することに。
晴れの門出というより、レギュラーがこうしてまた一人消えていってしまうのが
なんだか無性に寂しいです。
おこんさんとの仲は相変わらずラヴラヴですが、こういう雰囲気だと
どこかその裏にも不穏なものが潜んでいるようで・・・ガクガクブルブル
佐伯先生、たとえ何があってもおこんさんとは末永く添い遂げさせてください!

あと、最近展開が間延びしているような気がするんですが。
刊行スタイルとしては文庫書下ろしですが、以前は基本的に
一章完結の短編スタイルだったんですが
最近は1エピソードに2章も3章も費やしてませんか。
シリーズが進めばそうなってくるのは仕方ないのかもしれませんが
(シテハンだって後半だと1エピソードに何週使ってたことか)
でもあの掏りと刀泥棒の話は要らなかった。どんだけトラブル呼んでるんだよ【爆】
鐘つき屋敷の殺しの件も、入れるんだったらもうちょっと磐音を関わらせないと。

って、なんだか愚痴っぽくなってしまいましたね。
ここから先は「二人は幸福に暮しました、めでたしめでたし」の続きを書くわけだから
前とは違う難しさがあるというのは想像に難くないのですが・・・。
とりあえず『紅椿ノ谷』や『梅雨ノ蝶』で萌えてこようかしら。

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