ナイチンゲールの沈黙
2008年9月7日 読書
はたしてあのトリックで死亡推定時刻をごまかせるのかどうかなどというミステリーとしての突っ込みは、そんなことを語れるほどのミステリーマニアというわけではないので敢えていたしません【爆】
『チームバチスタの栄光』に続く『愚痴外来』田口と『変人官僚』白鳥シリーズの第2弾。ということで、前作では乾坤一擲の新人賞応募→デビュー作でしたが、そのあまりの好評ぶりに今作を含む田口&白鳥コンビのシリーズ化、ひいては作家としての見通しが立ったというわけで、次作以降の伏線の大盤振る舞いです。
たとえば、田口先生の大学時代からの悪友として登場する『将軍(ジェネラル)』こと救命センター部長・速水はおそらく第3作『ジェネラルルージュの帰還』の中心人物でしょうし、白鳥の部下『氷姫』メインのスピンオフへの伏線もさりげなく張ってある模様。また、フィクションの枠を飛び越えて講談社ブルーバックスにまで登場した、さらには『相棒』でも引き合いに出されたAI(オートプシー・イメージング)が今回もカギを握ってます。うーん、あざとい【笑】
さすがに現役勤務医ということあって、医療シーンの描写はリアルというか、怒涛のテクニカルタームで店主のようなドシロウトを圧倒してしまってますが
『ER』を活字化したらこんなノリでしょうね
残念なのは、その描写の精密さを警察機構にも向けてほしかったところ。
『電脳猟犬(デジタル・ハウンドドッグ)』こと桜宮署に出向中の警察キャリア・加納警視正の哀れな下僕、タマこと玉村警部補ですが、30半ばでこの階級というのは決してうだつの上がらない方ではありません。むしろ最速ペースに近いかも。
数字の上では28〜9で警部補昇進も可ですが(ex.パトレイバーの南雲隊長、名探偵コナンの佐藤刑事)平常業務をこなしながら一発合格っていうのは現実的にちょっと無理だと思う。
おそらくは万年講師・田口の警察版をイメージしたんでしょうが、何もなくても年功序列で講師にまではなれる大学病院とは違い
そうなのかどうかは知らないですが、でも『万年講師』っていうくらいですから
警察の場合は、本人が自発的に昇進試験を受けない限り階級は上がりません。
ミステリーを書いていく上で警察機構というのは必ず登場せざるを得ない脇役なのだから、その辺も今がちゃんと詰めてほしいところ。店主のように、考証のミスを見つけるとそれだけで読む気が冷めるという読者もいないと限らないんですから。
さて、読みながら田口先生にはどんなキャスティングを当てはめてますか?
映画版ではなぜか女性の竹内結子 確かに中年男コンビじゃ華がありませんからねぇ。
そんな風潮の中であれだけ大当たりしている『相棒』シリーズはある意味奇跡かも
今度のドラマ化では若手の伊藤淳史といずれも原作からはかけ離れている設定。
でも店主は白衣よれよれ、髪ぼさぼさの院内政治のはぐれ者の万年講師・田口先生(40代)という設定が一番ツボなんです。これで不精ヒゲだったらさらに萌え
白鳥は、原作設定では田口浩正か六角精児しかありえませんが【爆】店主の中では阿部ちゃん以外あり得ません。映画は実はまだ見てませんが、変人といったら彼でしょう【轟爆】
で、田口先生@原作Ver.は・・・佐藤浩市のオーラの抜けた感じ、といったらカッコ良すぎでしょうか【爆】うーん・・・寺脇さんなんかいいかも、案外。薫ちゃんから脱皮するにはいいステップだと思いますが(案外本気)変人の扱いには慣れてそうだしw
『チームバチスタの栄光』に続く『愚痴外来』田口と『変人官僚』白鳥シリーズの第2弾。ということで、前作では乾坤一擲の新人賞応募→デビュー作でしたが、そのあまりの好評ぶりに今作を含む田口&白鳥コンビのシリーズ化、ひいては作家としての見通しが立ったというわけで、次作以降の伏線の大盤振る舞いです。
たとえば、田口先生の大学時代からの悪友として登場する『将軍(ジェネラル)』こと救命センター部長・速水はおそらく第3作『ジェネラルルージュの帰還』の中心人物でしょうし、白鳥の部下『氷姫』メインのスピンオフへの伏線もさりげなく張ってある模様。また、フィクションの枠を飛び越えて講談社ブルーバックスにまで登場した、さらには『相棒』でも引き合いに出されたAI(オートプシー・イメージング)が今回もカギを握ってます。うーん、あざとい【笑】
さすがに現役勤務医ということあって、医療シーンの描写はリアルというか、怒涛のテクニカルタームで店主のようなドシロウトを圧倒してしまってますが
『ER』を活字化したらこんなノリでしょうね
残念なのは、その描写の精密さを警察機構にも向けてほしかったところ。
『電脳猟犬(デジタル・ハウンドドッグ)』こと桜宮署に出向中の警察キャリア・加納警視正の哀れな下僕、タマこと玉村警部補ですが、30半ばでこの階級というのは決してうだつの上がらない方ではありません。むしろ最速ペースに近いかも。
数字の上では28〜9で警部補昇進も可ですが(ex.パトレイバーの南雲隊長、名探偵コナンの佐藤刑事)平常業務をこなしながら一発合格っていうのは現実的にちょっと無理だと思う。
おそらくは万年講師・田口の警察版をイメージしたんでしょうが、何もなくても年功序列で講師にまではなれる大学病院とは違い
そうなのかどうかは知らないですが、でも『万年講師』っていうくらいですから
警察の場合は、本人が自発的に昇進試験を受けない限り階級は上がりません。
ミステリーを書いていく上で警察機構というのは必ず登場せざるを得ない脇役なのだから、その辺も今がちゃんと詰めてほしいところ。店主のように、考証のミスを見つけるとそれだけで読む気が冷めるという読者もいないと限らないんですから。
さて、読みながら田口先生にはどんなキャスティングを当てはめてますか?
映画版ではなぜか女性の竹内結子 確かに中年男コンビじゃ華がありませんからねぇ。
そんな風潮の中であれだけ大当たりしている『相棒』シリーズはある意味奇跡かも
今度のドラマ化では若手の伊藤淳史といずれも原作からはかけ離れている設定。
でも店主は白衣よれよれ、髪ぼさぼさの院内政治のはぐれ者の万年講師・田口先生(40代)という設定が一番ツボなんです。これで不精ヒゲだったらさらに萌え
白鳥は、原作設定では田口浩正か六角精児しかありえませんが【爆】店主の中では阿部ちゃん以外あり得ません。映画は実はまだ見てませんが、変人といったら彼でしょう【轟爆】
で、田口先生@原作Ver.は・・・佐藤浩市のオーラの抜けた感じ、といったらカッコ良すぎでしょうか【爆】うーん・・・寺脇さんなんかいいかも、案外。薫ちゃんから脱皮するにはいいステップだと思いますが(案外本気)変人の扱いには慣れてそうだしw
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