本当は一人で池袋にふら〜っと行ってもよかったんですよ。
でも水曜9時は家族全員で見てることもあって、オカンに「見に行きたくない?」なんて言ってたら近所のシネコンまで連れてってもらいました。
これ見なきゃノベライズが読めないどころか、米ちゃんスピンオフもネタバレになっちゃうんですよ【泣】何度本屋の店先で手に取ってしまおうという誘惑に駆られたことか。

ということで相棒―劇場版―絶体絶命42.195km 東京ビッグシティマラソン。テレ朝は開局50周年記念の社運を賭けて大盛り上がりですが、もしかしたら盛り上がってるのは六本木の方だけじゃないのかと心配してました。
しかし行ったら開演10分前にして真ん中の特等席は売り切れという大入り様。
しかもパンフレット売り切れ【泣】
逆にこれほどまでに入ってるのかと思うと嬉しくもあり、でも悲しくもあり・・・。
でもそのほとんどが、どうやらTVシリーズからに引き続いてのファンのよう。なぜなら「暇か?」で笑い「特命係の亀山ぁ〜!」で笑い、そして官房長が回転ずしで皿戻しては笑いと、ファンでなきゃ判らないような笑いのツボを皆さん外さずに笑ってらっしゃる。逆にTVシリーズを含めた『相棒』ファン層の厚さに感心してしまいました。視聴率取れてるしね。
さて、映画のお供といえばポップコーンとお飲物。ただポップコーンは大河内監察官のラムネよろしく音が邪魔になってセリフを聞きとれなかったりするので@東映の予告版【笑】とりあえず飲み物だけでも。すると薫ちゃん同様コーヒー党のオカンがなぜかアイスティーを注文。店主はオレンジジュースだったんですが・・・
――僕としたことが、迂闊でした。
『相棒』といえば右京さんの紅茶好き!これ以上もない『相棒―劇場版』のお供じゃないっすか。しかし、時すでに遅し。オレンジジュース片手にいざ客席へ。

細かいとこはこれから映画館に向かう方にとってネタバレになってしまうので省かせていただきますが、さすが劇場版、普段のSPでもスケールのデカイことやってますが、それに輪をかけて今かいデカイです。海外ロケもやってますし。普段は小さな手掛かりの積み上げから視聴者を惹きつけていきますが、今回はいきなりアクションです。爆発です。スリリングです。やっぱ大画面で見てよかった♪
劇場版の目玉は何と言っても映画ならではの大スペクタクルということで、アクション担当の薫ちゃんの見せ場が多かったのが、亀山ファンとしては大収穫でした。TVシリーズはどちらかといえばロジック重視で、薫ちゃんは右京さんの引き立て役だもんね。SNSの公開処刑コミュニティの管理人のヤサに乗り込んでヤツを乱闘の上で取り押さえたり、マラソンコースの橋を爆破させようとする無人のボートを川に飛び込んで止めようとしたり。
このシーンの見せ場はもう一つ、普段は「バ亀」だの「イヤミ」だのといがみ合ってる伊丹と薫ちゃんの『男の友情』でしょう。TVシリーズでもああやって罵りあってるさまは、角田課長ではないですが「相変わらず仲いいな、お前ら」ですし。
ということはCM見てれば言えることですが。

ただちょっと、日ごろストーリーだプロットだと頭をひねくり返してる側から言わせてもらうと、ストーリーの冒頭にあった薫ちゃんのひっこ抜き話(ええ、実はそんなのもあったのよ)もうちょっと後半まで引っ張ってもよかったんじゃないでしょうか。
そうすればタイトルにもなっている二人の“相棒”関係に光が当たりますし、シーズン6ラストからの伏線を考えれば、官房長からの問いかけに対する薫ちゃんの心の揺れをリマインドさせることになって、その結果あの二人ががっちりと手を握り合うシーンがより感動的なものになったんじゃないでしょうか。
というものの、実は映画の制作が先で、後からその予習と辻褄合わせとしてのシーズン6が作られたというのはファンなら知ってることですし、その時点では半年先の結末とのリンクなど考えてなかったというのが実際のところでしょう。その下りも「特命係=人材の墓場」という設定を説明するだけの一見さん向けのシーンだったんでしょうし(といってもほとんどその必要もなさそうでしたが)。

と、見る側の姿勢としてはあまり事前に情報を仕入れてしまってはダメですね、反省。劇場版ガイドブック、そして宣伝番組と見てるうちに犯人判っちゃいました。
せめてその辺も含めて『相棒』だったら裏切ってくれるかと思ったんですが・・・。
でもラスト、『Sファイル』なんて巨悪・謀略絡みの事件の場合TVシリーズでは有耶無耶のうちに幕引き、というカタルシスの無い結末がほとんどでしたが
今回のこのラストは、タダで、受け身で見られるTV版とは違い、わざわざ劇場に足を運んで、お金を払って見に来てくれた観客に対する一種のサービスだったんじゃないでしょうか。この結末は穿ちすぎのひねくれ『相棒』ファンにとってはちょっとしたサプライズでした。

サプライズといえば、豪華ゲストがカメオ出演です♪
ヒント・寺脇さんの“相棒”。といえばもう判っちゃうかな。
以前から『相棒』に出てくれないかなと期待してたんですよ。でもあまりにも近しすぎる役者さんですから下手な役はつけられないなとは思ってたんですが・・・
ほんのちょっとした役なんですが、劇場版というお祭りに見事に花を添えてくれました。
あと最後のスタッフロールで見つけた小ネタ。
今回の謎解きの大きなカギになるチェス、その監修を買って出たのが右京さんも所属していたという東大チェスクラブ。ありがとうございました【笑】

さて、見に行ってしまいますと、逆にもうこれで楽しみが無くなってしまったという残念感ばかりが残ってしまいました【泣】関連番組も公開と同時に一気に少なくなってしまいましたし。とりあえずはようやく念願の映画版ノベライズと米ちゃんスピンオフを読みながら映画の余韻に浸りたいと思います。あとGW明けにはシーズン2ノベライズの後編が出ますし。
でもこれでシーズン7の始まる秋まで『相棒』が切れないかどうか、はなはだ不安であります。って本業&CHやれよ!

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