今春から悪夢の実写版が始まるのではないかと不安視されていたCHですが、無事4月になり各局新ドラマが出揃って一安心。あれって結局どこまで話が進んでいたんでしょうか。まぁともかく。
そして、個人的にドラマ化されるならココだろうと踏んでいた日テレ金10は『おせん』でいくことに。これも最初は『悪魔くん』でやろうとしていたのが頓挫したそうです。
でもここでまた不安が。だって店主、このマンガも好きなんだもん。ブクオフで新刊見つければ片っぱしから立ち読みしてます(買えよ)。着物好き、和もの好きにはたまんないでしょう表紙の手触りからして!
だからこそ、それがドラマになったときどれだけ原作の持ち味が出せるか、それが台無しになってしまうのではないか心配で心配で夜も眠れませんでした。って寝てたけど【爆】

まず、主人公格の江崎くんが番頭じゃなくて板前になってる。まぁそっちの方がドラマとして判りやすいからでしょうね。料亭の番頭さんなんて何やってるか馴染みが薄いですし。それに、綽名が『グリコさん』じゃない・・・【泣】そりゃしかたないでしょう、CMスポンサーにお金出してもらってドラマ作ってる身としては。
そして何より、タイトルロールが蒼井優。これ聞いた時「ちょっとイメージ違うんじゃねぇの?」と思いましたもん。確かに大酒飲みの天然キャラですが、原作のおせんさんはちゃっきちゃきの江戸っ子キャラ。一方の蒼井優ちゃんは、どちらかといえばおっとりちゃん。声の大きさからしてイメージ違うし、画面から酒臭さが伝わってこない【笑】でもこれ重要。
そもそも原作のタッチ、特に美味表現なんかは『ミスター味っ子』ばりの、マンガならではのデフォルメが効いてるので、これをドラマで表現するのはCHのハンマー並みにまず無理だろう、うむ。

などとイチャモンをつけてしまうと『原作至上主義者』という店主としては甚だ遺憾なレッテルを貼られてしまいかねない。くわばらくわばら。
むしろ「マンガにはマンガの、実写には実写のメディアの持ち味ってのがある」ってのが店主の持論。原作とドラマが違って無問題、むしろ実写でマンガ的表現を再現しようという方が間違ってるんですから。
ということで実写ならではの持ち味はというと、まずはおせんさんのまとう色とりどりの銘仙の着物!あの着物とは思えない色使いも柄on柄のコーディネートも蒼井優ちゃんのおとうふのような顔立ちだと合うんだわ。
それに一升庵の和のたたずまい。ガラス障子とか板張りの廊下兼縁側とか、それだけでも古民家フェチとしては一見の価値ありです。ストーリー無視してそんな話のテイストだけを追って行くという見方もありかと【爆】
とはいえチーフ脚本は朝ドラ『ふたりっ子』など数々のオリジナルを手がけた大石静!この大河脚本家が『おせん』をどのように料理するかというのも見どころでしょう。原作では「一升庵の思想」として絶対ぶれないはずのおせんさんが、ドラマでは江崎くん同様に多少なりとも全体を通して変化していく予感。それだけでも次を見る価値はあるかと。

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今クールは『おせん』の他に『ホカベン』と、『Rookies』は初回見逃しちゃったんだよなぁ。ものの見事に全部マンガ原作だ【笑】
それにしてもすごいのはテレ朝、全部推理物です、いくら『相棒』が当たったとはいえ。ここまでミステリーで並べられるとどれも見る気がしなくなるような・・・。

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