変死体、すなわち死の24時間以内に医師による診察を受けなかった遺体が見つかった場合、事件性があれば司法解剖に、無くても行政解剖に回されて死因が特定される、はずですが、そのようなミステリーファンにおなじみの制度ですが、決してその通りに動いているとは言えないというのが現状のようです。
そのことについてはG党御用達のY新聞が紙を挙げてキャンペーンを張っているほか、あの『チーム・バチスタの栄光』の海堂尊氏も講談社ブルーバックス(理系ノンフィクション!)『死因不明社会』で独自の対策を論じてます。
また、実際の事件では時津風部屋の暴行致死事件も当初は愛知県警は表面的な検視だけで病死と判断してましたが、遺族が地元の大学病院に検死解剖を依頼して初めて事件として浮上してきた、というのは皆さまご存知のところ。
このようなタイムリーな社会派ネタを、独自の観点で取り上げるのも『相棒』の『相棒』たるところ。
病死と判断された娘の死をストーカーに殺されたものだと信じ、真相究明のためのビラを配り続ける父。特命係の二人は“殺害現場”の彼女の部屋で奇妙な染みを見つける。そこには猛毒・青酸ソーダが含まれていた。
といっても最大の証拠物件である被害者の遺体はすでに荼毘に付されたあと。この辺日本の風習とはいえ、何かあれば墓掘り返して遺体を調べられる海外のミステリーに比べると痛いですね。それでも、その制約があるからこそ燃えるといえば燃えるんでしょうが。
一向に捜査の進まない中、今度は被害者の父が現場となった娘のマンション前で変死。またも心臓発作の病死として処理されるが、今度はしっかり遺族に根回しして検死に回した右京さん。といっても解剖ではなく、遺体をCTスキャンに。
ってそれって『死因不明社会』で「ロジカル・モンスター」こと厚生労働省官僚・白鳥を通じて海堂氏が主張していたことじゃないですか。おそらくスタッフ、読みましたね。
その結果、CTの画像から父親の本当の死因は青酸ソーダによる自殺であり、娘の死を自然死とした警察への身をもっての抗議であったと判明。
この時点で店主の中でバリバリ『犯人フラグ』立ってたのは所轄署の刑事・熊沢。だって上杉祥三ですよ、元・夢の遊眠社の。充分犯人クラスの格です。それにただの初動捜査の刑事にしては妙に存在感があったし。もちろんまだ犯人と疑う証拠もありませんが、そのうち出てくるはずと信じて見てました。
が、別人でしたね・・・それもストーリーの半ばで出てきた。本格ミステリーファンからして見ればある意味フェアじゃないと映るかもしれませんが、これも相棒らしさ。現実なんてもっとフェアじゃありませんし。それに西川忠志ですか。犯人クラスとして申し分ないです【爆】
そんな身勝手なストーカーの犯人以上に今回の悪役といえた熊沢刑事ですが、だからこそ彼が最後に漏らした言葉が印象的でした。
「たった5000体ですよ・・・」
国が司法解剖に割り当ててる予算は、たった5000体分なのだ。一方で、変死者の数は全国で10万を超えているにもかかわらず。システムとして成り立ってない以上、そのしわ寄せは現場に来る。その点では熊沢刑事も被害者の一人なのかもしれない。
じゃあこの現実を変えるためにはどうすべきなのか。店主は『相棒』が変革をもたらすための力になることを願ってやみません。あの「自転車3人乗り」もあるニュース番組が取り上げたのがきっかけだったみたいですから。と、その番組が半ば自慢してました。
そのことについてはG党御用達のY新聞が紙を挙げてキャンペーンを張っているほか、あの『チーム・バチスタの栄光』の海堂尊氏も講談社ブルーバックス(理系ノンフィクション!)『死因不明社会』で独自の対策を論じてます。
また、実際の事件では時津風部屋の暴行致死事件も当初は愛知県警は表面的な検視だけで病死と判断してましたが、遺族が地元の大学病院に検死解剖を依頼して初めて事件として浮上してきた、というのは皆さまご存知のところ。
このようなタイムリーな社会派ネタを、独自の観点で取り上げるのも『相棒』の『相棒』たるところ。
病死と判断された娘の死をストーカーに殺されたものだと信じ、真相究明のためのビラを配り続ける父。特命係の二人は“殺害現場”の彼女の部屋で奇妙な染みを見つける。そこには猛毒・青酸ソーダが含まれていた。
といっても最大の証拠物件である被害者の遺体はすでに荼毘に付されたあと。この辺日本の風習とはいえ、何かあれば墓掘り返して遺体を調べられる海外のミステリーに比べると痛いですね。それでも、その制約があるからこそ燃えるといえば燃えるんでしょうが。
一向に捜査の進まない中、今度は被害者の父が現場となった娘のマンション前で変死。またも心臓発作の病死として処理されるが、今度はしっかり遺族に根回しして検死に回した右京さん。といっても解剖ではなく、遺体をCTスキャンに。
ってそれって『死因不明社会』で「ロジカル・モンスター」こと厚生労働省官僚・白鳥を通じて海堂氏が主張していたことじゃないですか。おそらくスタッフ、読みましたね。
その結果、CTの画像から父親の本当の死因は青酸ソーダによる自殺であり、娘の死を自然死とした警察への身をもっての抗議であったと判明。
この時点で店主の中でバリバリ『犯人フラグ』立ってたのは所轄署の刑事・熊沢。だって上杉祥三ですよ、元・夢の遊眠社の。充分犯人クラスの格です。それにただの初動捜査の刑事にしては妙に存在感があったし。もちろんまだ犯人と疑う証拠もありませんが、そのうち出てくるはずと信じて見てました。
が、別人でしたね・・・それもストーリーの半ばで出てきた。本格ミステリーファンからして見ればある意味フェアじゃないと映るかもしれませんが、これも相棒らしさ。現実なんてもっとフェアじゃありませんし。それに西川忠志ですか。犯人クラスとして申し分ないです【爆】
そんな身勝手なストーカーの犯人以上に今回の悪役といえた熊沢刑事ですが、だからこそ彼が最後に漏らした言葉が印象的でした。
「たった5000体ですよ・・・」
国が司法解剖に割り当ててる予算は、たった5000体分なのだ。一方で、変死者の数は全国で10万を超えているにもかかわらず。システムとして成り立ってない以上、そのしわ寄せは現場に来る。その点では熊沢刑事も被害者の一人なのかもしれない。
じゃあこの現実を変えるためにはどうすべきなのか。店主は『相棒』が変革をもたらすための力になることを願ってやみません。あの「自転車3人乗り」もあるニュース番組が取り上げたのがきっかけだったみたいですから。と、その番組が半ば自慢してました。
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