第1作の感想をupしたのは昨年の夏のこと(確かめた)。第3作の劇場公開を前に宣伝です【笑】
相変わらず記憶の戻らないボーン君。ですが、相変わらず銃を向けられるとスイッチが入ります。そして勝手に体が反応して攻撃してしまいます。殺してしまいます。うーん、確かに格闘テクニックのような身体的記憶は生活史健忘(いわゆる普通の記憶喪失)でも覚えていそうなものですが、CIAの作戦指揮官・ランディの止まっているホテルとその部屋を突き止める、といったような頭脳プレーを忘れていないのは不思議です【爆】

ですが、CH者として声を大にして言いたいのは
何でマリーを初っ端で殺しちまったんだ!!
全世界を転々としながらも、それでもボーン君は彼女と一緒なら幸せだったはず。それをいきなり・・・まるで某パラレルを彷彿とさせるような出だしはやっぱり胸が痛いです。
物語を動き出させるために果して彼女の死は必要不可欠なものだったんでしょうか?ただ、彼に濡れ衣がかけられ、その汚名をすすぐために再び立ち上がる、それだけじゃ駄目だったんでしょうか?前作で「香の死ななくていいAH」の可能性を見出しただけに、何か釈然としないものが残ります。
そしてかつての仲間(殺し屋)から言われた「殺し屋には安住の地など無い」というセリフ。やっぱりヒーローは、そして殺し屋は幸せであってはいけないんでしょうかね。
そう考えるとCHってすごくファンタジーだったんだなぁと思いました。いや、もっこりやらハンマーやらの誇張表現抜きに【笑】暗い瞳をした、孤独な殺し屋が新宿という安住の地と、最愛の女性を得て幸せを手に入れる物語ですからね。
でもボーン君の「マリーがそれを望んでいない」というセリフ、CHっぽいなと思いました。彼にとってのマリーも、撩にとっての香もともに殺し屋という人でなしを人間の側に引き戻す最後の枷なんだろうな。

さて、いきなり第2作冒頭で退場してしまったマリーに代わり、店主がちょっと気になるのはかつての『計画』のメンバー、ニッキー。
彼女を演じるジュリア・スタイルズは実はイーサン・ホーク主演の現代版ハムレットでオフィーリアを演じてたから、というのがそもそものきっかけ。このオフィーリア、フォトグラファーを目指す普通の(ただ親父が会社の重役の)女の子なのですが、ほっとんど笑わない。もしかしたらハムレット映画史上もっともブサイクなオフィーリアだったのではないでしょうか【爆】
その彼女の今回の役どころは殺し屋チームの中にあって後方支援とエージェントの健康管理、特に精神面のケアというのだから、これはCHにおいて香に割り当てられている、そしてこれから彼女の目指すべき役割なのではないでしょうか。
となると槇村香というキャラクターは偶然殺し屋と出会って人生ごと巻き込まれてしまった素人娘・マリーチームの一員として後方支援のプロフェッショナル・ニッキー÷2なんじゃないでしょうか。
3にも出てくるんでしょうか、彼女。ちょっと気になる【笑】

コメント

蛟 游茗
蛟 游茗
2007年11月11日10:48

ついしん
昨日の『解体新ショー』でケータイの早打ち名人の脳についてやってましたが、彼女たちにとってのメール打ちや、たとえば自転車の運転など、意識しないで体が動かせるのは小脳に動きがインプットされているからだそうです。
だとすると、いわゆるフィクション的な記憶喪失の場合、大脳の記憶は消えても小脳は無傷、ということになるんでしょうか。

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