昨夜はG優勝ですっかり浮かれてしまい、そのまま寝てしまいましたが
『closer by closer』とうとう完結いたしました!
二人の煮え切らなさに登場人物ともどもやきもきしながら
「本当にこの二人、縒りが戻せるのか?」と心配しつつ、
ようやく大多数の皆様が予想していたであろう結末へと導くことができました。
撩×香の店主なりの決着編、しかも二度は書けない別居ネタですから
「これでもか!」と二人には地獄を見ていただきました【鬼】
それでもこの二人が別れられるわけがないというのはファンにとっては周知の事実、
逆にこれだけの危機を乗り越えたからこそ二人の絆は今まで以上に強くなったはず。
とはいえ、あくまでこれはスタートにしかすぎません。いつか、近いうちによりパワーアップした撩と香の姿を皆様にお目にかけたいと思います。それまでしばしの充電期間をw

そして、ここからは以前に某所でちょろっとネタばれトークをしたときに
さるお方から突っ込まれたことについての弁明です。
今回、店主はCH最大の禁忌を犯すところでした。
それは、香に人を殺させること。
かなりのご都合主義【爆】で最悪の結果は避けられましたが香にとって、そして店主にとってもあれだけ彼女を追い詰めた以上、やはりあの場はナーガに銃口を向けなければあの『悪夢』の決着はつけられませんでした。
海原との決闘前夜、撩に闘いについていくのは槇村やミックの仇を討ちたいからかと訊かれ「これ以上犠牲者を出したくない」からと優等生な答え方をした香ですが、
これがもし自分の身に迫ったら?そして復讐の機会がすぐ目の前にあるのなら?
それが何も生み出さないと判っていても、そうせざるを得ないのが人間なのではないでしょうか。そして店主が書きたかったのは撩に守られ、ぬくもりを与えるだけではない、自分の落とし前は自分でつけようとする、泣いたり怒ったり憎んだり、そして当然笑ったりする生身の、血の通った香なんです。
そんなわけで今回は撩ばかりでなく香もまた己のどす黒い面に直面せざるを得なかったわけでもあるんですが、その経験がきっとこれから、同じように追い詰められ、シティーハンターに最後の希望を託す依頼人の心を、そして撩自身の内面をより理解する上でプラスになるんじゃないかなとも思います。
でも結局は引き金を引いてしまうことを恐れていたというのが香の香たる由縁。たとえ自分の心をボロボロに傷つけた極悪人であっても、奴もまた一人の人間に違いないんですから。
そんなことを考えながらふと頭をよぎったのが、ちょうど執筆途中に相次いで起きた父親への殺傷事件。たとえ親が殺したいほど憎くても、彼らの中には命を奪うことに対しての畏れというものがどれだけあったのだろうか。

コメント

日記内を検索