てけてーてけてーてけてーてけて♪

いたるところでネタにされる、もとい引用される名作だとは判ってますが、実はまだ一度も見たことがありませんでした『ロッキー』シリーズ。だって古いモノってなかなか地上波吹替えでやってくれないんだもの。
今回はわざわざ15分を割いて今までのシリーズのおさらいをやってくれたのはこんなビギナーにとってはありがたいこと（といってもその分本編が短くなってるんでしょうが）
すでに引退して5年が経っていたかつてのライバルにして親友のアポロがわざわざソ連の殺人マシーン・ドラゴに戦いを挑むさま、戦いの中でしか生きられない宿命ってのにどこかそれ以上に血なまぐさい世界に生きている某お方を重ね合わせてしまいました。

ってなわけで見てるうちにいろいろ突っ込みたくなったので。
この映画、公開が85年。冷戦華やかなりし頃ですね。そんなわけで娯楽映画ですが極めて判りやすい冷戦映画として分析することも可能かも。って分析するまでもないか。ロッキーの熱い闘志が氷のような、国家のために戦うだけのステートアマ・ドラコの、そしてソビエト人民の心を溶かすという極めてアメリカ礼賛的なストーリー。中東で苦戦してるアメリカ今のアメリカを考えるとかなり無邪気なお話だなと思ってしまいますが、実際の冷戦終結ってこんなもんだったから歴史ってのは皮肉。
そして85年といえばTUBEのデビュー年、そしてCH連載開始【笑】ですが
登場人物のファッションや音楽、そしてスタローンのこざっぱりした襟足に、かすかに記憶にある80’sを思い起こしてしまいました。

物語の中盤、ドラコの科学的トレーニングとロッキーのシベリア山籠りが交互に映し出されますが、薪割りトレーニングってお前は亀田兄弟か！
でもその奥にはアメリカという国の根底にあるアンチ知性主義というのが見え隠れしているような。

そして今回の目玉というべき試合シーン。よぉく見たら寸止めなのはバレバレなんですが、それでもあの歓声と音楽の中で見たらそれなりに迫真の場面に見えてしまうのはなぜなんでしょうか。

今回の敵役はドルフ・ラングレン。冷徹な殺人マシーンということで、ほとんどしゃべりません。そういえばシュワちゃんも『ターミネーター』無印では敵役の殺人マシーンでしたものね、文字通りの。こういう役って外国人肉体派スターなら一度は通る道なのかも。
そしてドラゴの妻役のブリジット・ニールセン。もしかしたらこの当時スタローン夫人だったはず。何でこんなところに出してるんだ【爆】

声優陣としては富田耕生や内海賢二（ラオウや：笑）などベテランぞろいで安心して聞いてられましたが、なんでエイドリアンが松金よね子なんだ。おかげでタリア・シャイアの顔が松金よね子に見えてきた。

そういや続編やりますよね。ダイハードも4やるっていうし、インディ・ジョーンズにもそんな噂あるし、ハリウッドもいい加減ネタ切れか？