今週のパト:とりあえず最終回
2007年3月3日 パトレイバー コメント (2)
#47 コンディション・グリーン
思い起こせば1年前、修論も院試も終わりいよいよCHサイトを立ち上げようと思った矢先のBSアニメ劇場でのパトレイバーTVシリーズ放送開始。
そのとき書きましたが「いつもいつも店主のパト熱が冷めかけた時期に絶妙のタイミングで再会するあたり、もはや運命的なものを感じますね、パトには」
あれから1年、パト熱は再燃するどころかますますCHにのめりこんでいますが いえね、ごとしのも気になるんですがなかなかエネルギーを裂けなくて 途中何度か挫折しながらも無事、こうして最終回を迎えることができました。でもこれで懐かしの第2小隊の面々とお別れと思うと寂しいです。
放送の後、司会のお兄さん(吉田智則)がパトレイバーは「野明の成長物語」だと言ってましたが、TV版で野明の成長という観点で描かれたのは『職業選択の自由』あたりの終盤から、それよりはコミック版の方がよっぽど成長物語として一本筋が通ってるんじゃないか?とゆうきストな店主としては思ってしまいました。最終盤にきて数話見逃してしまった店主の言えることじゃないかもしれませんが。
アニメの場合は一話完結メインでしたが、コミック版はvsグリフォンという大きな物語が一本通ってた。だからそれに沿って野明の変化がよりはっきりと見えてきたんじゃないだろうか。
コミック版で、つまり初めて泉野明というキャラクターと出会ったときの印象は強烈だった。少年誌でありながら女の子が主人公――しかも男子の視線に曝される存在ではなく、少年キャラのように物語を牽引していく役として――、そして一番驚いたのが彼女の口調が絵に描いたような女言葉ではなく、普段店主がしゃべっているようなニュートラルな言葉づかいだったことだった。
そんな等身大でありながら周囲を照らし出す、まるで太陽のようなキャラクターは店主の理想とするヒロインそのものだった。(ということは槇村香の直系、ということでもあるが)
もちろんアニメ版とコミック版では野明というキャラクターに大きな違いがある。
例えば愛機を『アルフォンス』と呼ばないとか。
でも彼女もまた、成人式にイングラムと一緒に写真を撮るような「レイバーが好きなだけな女の子」だった。
だがグリフォンとの戦いの中で、そしてその合間に起こるさまざまな事件を通して野明は成長していくんですが、そこで突きつけられるのはパトレイバー隊員というより警察官として、一社会人としての現実と己の限界。
扱われるネタも篠原重工をめぐる疑惑や児童売買組織の影など、最近の少年誌では重過ぎるものも。そういった壁を一つひとつ乗り越えていったコミック版野明はあらゆるメディアのうちで一番大人かもしれない。少なくともコミック版の彼女はイングラムと別れたくなくて北海道に逃げ帰ってしまうほど子供じゃないはず。
グリフォンとの最後の対決で、ボロボロになってしまったゼロに対して「上手く乗ってやれなくてごめん」と言っていますが、昔の、そしてアニメ版の「レイバーが好きなだけな」野明ならこんなことは言えなかったんじゃないでしょうか。
「レイバーはあたしの筋肉だからね」と言ってましたが、イングラムが非力でまだまだ子供な彼女にとって戦うための鎧ならば、きっとコミック版最終話の野明はイングラムにしがみつかなくてもかまわないくらい強くなってるんじゃないでしょうか。
思えばどのメディアでも描こうとしているのは『野明の成長物語』という点では同じかもしれません。でもTV版ではどこか付け焼刃だし、旧OVA→映画版ではそれ以上に取って付けた観がありあり。
やっぱりゆうきパトがその点では一番成功していると思うのですが。どうでしょうか。
でもまだまだTV版については評価はできないんですよね。「とりあえず」というように実は新OVAへとそのまま続いていくわけです。グリフォンとのアニメ版最終対決が控えてますし、そしてごとしのスキーとしては忘れてはいけない『二人の軽井沢』も。
この枠でやってくれるかなと思ったんですが、残念ながらホントに最終回。
でも、旧OVAもやってくれたことだしいつか何かの機会でやってくれることを信じて。
思い起こせば1年前、修論も院試も終わりいよいよCHサイトを立ち上げようと思った矢先のBSアニメ劇場でのパトレイバーTVシリーズ放送開始。
そのとき書きましたが「いつもいつも店主のパト熱が冷めかけた時期に絶妙のタイミングで再会するあたり、もはや運命的なものを感じますね、パトには」
あれから1年、パト熱は再燃するどころかますますCHにのめりこんでいますが いえね、ごとしのも気になるんですがなかなかエネルギーを裂けなくて 途中何度か挫折しながらも無事、こうして最終回を迎えることができました。でもこれで懐かしの第2小隊の面々とお別れと思うと寂しいです。
放送の後、司会のお兄さん(吉田智則)がパトレイバーは「野明の成長物語」だと言ってましたが、TV版で野明の成長という観点で描かれたのは『職業選択の自由』あたりの終盤から、それよりはコミック版の方がよっぽど成長物語として一本筋が通ってるんじゃないか?とゆうきストな店主としては思ってしまいました。最終盤にきて数話見逃してしまった店主の言えることじゃないかもしれませんが。
アニメの場合は一話完結メインでしたが、コミック版はvsグリフォンという大きな物語が一本通ってた。だからそれに沿って野明の変化がよりはっきりと見えてきたんじゃないだろうか。
コミック版で、つまり初めて泉野明というキャラクターと出会ったときの印象は強烈だった。少年誌でありながら女の子が主人公――しかも男子の視線に曝される存在ではなく、少年キャラのように物語を牽引していく役として――、そして一番驚いたのが彼女の口調が絵に描いたような女言葉ではなく、普段店主がしゃべっているようなニュートラルな言葉づかいだったことだった。
そんな等身大でありながら周囲を照らし出す、まるで太陽のようなキャラクターは店主の理想とするヒロインそのものだった。(ということは槇村香の直系、ということでもあるが)
もちろんアニメ版とコミック版では野明というキャラクターに大きな違いがある。
例えば愛機を『アルフォンス』と呼ばないとか。
でも彼女もまた、成人式にイングラムと一緒に写真を撮るような「レイバーが好きなだけな女の子」だった。
だがグリフォンとの戦いの中で、そしてその合間に起こるさまざまな事件を通して野明は成長していくんですが、そこで突きつけられるのはパトレイバー隊員というより警察官として、一社会人としての現実と己の限界。
扱われるネタも篠原重工をめぐる疑惑や児童売買組織の影など、最近の少年誌では重過ぎるものも。そういった壁を一つひとつ乗り越えていったコミック版野明はあらゆるメディアのうちで一番大人かもしれない。少なくともコミック版の彼女はイングラムと別れたくなくて北海道に逃げ帰ってしまうほど子供じゃないはず。
グリフォンとの最後の対決で、ボロボロになってしまったゼロに対して「上手く乗ってやれなくてごめん」と言っていますが、昔の、そしてアニメ版の「レイバーが好きなだけな」野明ならこんなことは言えなかったんじゃないでしょうか。
「レイバーはあたしの筋肉だからね」と言ってましたが、イングラムが非力でまだまだ子供な彼女にとって戦うための鎧ならば、きっとコミック版最終話の野明はイングラムにしがみつかなくてもかまわないくらい強くなってるんじゃないでしょうか。
思えばどのメディアでも描こうとしているのは『野明の成長物語』という点では同じかもしれません。でもTV版ではどこか付け焼刃だし、旧OVA→映画版ではそれ以上に取って付けた観がありあり。
やっぱりゆうきパトがその点では一番成功していると思うのですが。どうでしょうか。
でもまだまだTV版については評価はできないんですよね。「とりあえず」というように実は新OVAへとそのまま続いていくわけです。グリフォンとのアニメ版最終対決が控えてますし、そしてごとしのスキーとしては忘れてはいけない『二人の軽井沢』も。
この枠でやってくれるかなと思ったんですが、残念ながらホントに最終回。
でも、旧OVAもやってくれたことだしいつか何かの機会でやってくれることを信じて。
コメント
引っ越してからBSが見られなくなり、テレビ版をちゃんと見たのは結局片手で数えるくらいの回数だったのですが、熱を上げられなかった要因はやはり野明のキャラクターにしっくりこない感じを抱いていたからかもしれないです。
コミック版は結構好きで、5,6冊買っちゃいましたし、これから全部集めたいくらい読みかえすのが楽しみな作品なのですけどね〜〜。
特にバドが人身売買の被害者としてからんでくる部分とか。
アニメ版の中では個性豊かな登場人物の中に埋もれてしまった感のある常識人な野明ですが(レイバーに注ぐ愛情も太田のリボルバーキャノン・バカや進士さんのキレっぷりに比べりゃ・・・)コミック版では第1話からしっかりキャラが立ってます。
ゆうき氏も野明と同じ北海道出身ですから、オシイ監督が後藤さんに自己投影していたようにかなり思い入れがあったんじゃないでしょうか。
でも、まだ新OVA全部見てないので、アニメ版の全貌を知ったかぶって語るのはそれからですね。