綺麗に『100』となっていたのを101にしてしまうのも勿体無いのですが。
最近いろんな雑誌などで80年代回顧とかバブル特集とかあって、そのたびについつい気になって読んでしまう店主@CHファン。
STUDIO VOICEの80年代特集ではTMネットワークがらみでGet Wildのジャケットが載ってましたが、
そこにはメンバーを差し置いて撩が!いかにもアニメタイアップ。
でもまだ初期撩なんだよね、長袖の赤Tがコートの袖からはみ出てる【笑】
特にホイチョイ映画には毎回金出してるフジテレビは『バブルへGo!』の宣伝兼ねていろいろやってるみたいですが、そのCXといえば十数年前にはまさにバブル社会を引っ張ってましたわな。ドラマといいバラエティといい。
また、個人的にはCH’の時代考証として子供心におぼろげにしか覚えていないあの当時をそういった記事を通して再確認しているんですが
あの当時の事物に触れるうちに、CHとはいえ時代と無縁ではない、
むしろCity Hunterもまたバブルの産物であるとふと思ってしまいました。
一番特徴的だといえるのはあのだだっ広いサエバアパート601号室、撩と香の部屋。特にリビングのソファ、テーブルが置かれているところが一段低くなってるあたり、バブルの匂いがいたしませんか?
バブル期の『トレンディドラマ』でも主人公がやたらと豪華な部屋に住んでたり。その当時の人気業種なら20代でもあれくらいのマンション借りられたかもしれませんが、それにしてもハデ過ぎだろと。
それに比べるとAHのサエバアパートのこじんまりとしたこと。でもあのこじんまり感が現実なんですよね。
そしてあれだけ広い部屋に(しかも持ちビル)住んでいるにもかかわらず、冴羽商事は万年経営難。なので仕事のない日は新宿駅前でビラ配り、だけど光熱費の支払いすらままならずガスも電気もいつ止まるか判らない日々。そしてたまの依頼の前金は銀行口座に支払われるや否や公共料金の滞納分に消え、男の依頼でも引き受けなきゃならないことに、
というのは二次創作でもおなじみの冴羽商事の経済事情ですが、にしてはやけに能天気。なぜならあの当時、そんなビンボー生活なんて絵空事のギャグに過ぎなかったから。
このいくら戦後最長の景気拡大期とはいえ格差が広がりつつあるご時世、ガス電気はおろか水道すらストップというのも最底辺ではありうる話。そんなことを笑い事にできるような世の中ではもうなくなっているはず。
またもAHですが、サエバアパートでもテナント入れて、CHの仕事が無くても定額収入は入っている様子。おそらくは香を失い自暴自棄になっているときもそうやって食いつないではきたのではないかと。
思えばアニメ化ラッシュに象徴されるジャンプ黄金期というのはそのままバブルの時代と重なるわけで、それを支えてきた一つであるCHがバブルと無縁だとは言い難い。
だとするとバブル崩壊直後の混乱=『Rush!』の挫折以降の紆余曲折であり
その後の不景気暮らしが板についてきた世界こそ地に足のついた『F・Compo』なのではないでしょうか。そしてその延長上にあるのがAHであって
往年のCHファンが感じている違和感というのはその辺、つまりCHという世界観に無意識のうちに期待しているそこはかとないバブルの匂いがAHにはまったく感じられないことなのではないでしょうか。
AHの撩とはこの『失われた10年』の間にしぼんでしまった日本そのもの、
しかもバブルの残り香を漂わせる『ちょい不良オヤジ』にもなりきれない大多数の疲れ果てた元バブル世代の象徴かもしれません。
さてこのバブル回顧ブームは決して「あの頃はよかった」ではなく
今まさに膨らみつつあるバブルの胎動だとか。
だとしたら今このタイミングでポストバブルであるAHとはまた違った形でのCHの続きを二次創作という形ながらやるという意義は・・・
ダメだな、少なくとも店主のところにはバブルの匂いは届いてこない。
大学入る前から不景気だ就職氷河期だといわれ覚悟を固めて、その結果就職という道を選ばず院生になったわけですが、気がついたころには就職は逆に買い手市場、しかも同世代が新たなバブルに浮かれ始めているというのにこっちは論文と発表に追われてるだけなんて・・・【泣】
最近いろんな雑誌などで80年代回顧とかバブル特集とかあって、そのたびについつい気になって読んでしまう店主@CHファン。
STUDIO VOICEの80年代特集ではTMネットワークがらみでGet Wildのジャケットが載ってましたが、
そこにはメンバーを差し置いて撩が!いかにもアニメタイアップ。
でもまだ初期撩なんだよね、長袖の赤Tがコートの袖からはみ出てる【笑】
特にホイチョイ映画には毎回金出してるフジテレビは『バブルへGo!』の宣伝兼ねていろいろやってるみたいですが、そのCXといえば十数年前にはまさにバブル社会を引っ張ってましたわな。ドラマといいバラエティといい。
また、個人的にはCH’の時代考証として子供心におぼろげにしか覚えていないあの当時をそういった記事を通して再確認しているんですが
あの当時の事物に触れるうちに、CHとはいえ時代と無縁ではない、
むしろCity Hunterもまたバブルの産物であるとふと思ってしまいました。
一番特徴的だといえるのはあのだだっ広いサエバアパート601号室、撩と香の部屋。特にリビングのソファ、テーブルが置かれているところが一段低くなってるあたり、バブルの匂いがいたしませんか?
バブル期の『トレンディドラマ』でも主人公がやたらと豪華な部屋に住んでたり。その当時の人気業種なら20代でもあれくらいのマンション借りられたかもしれませんが、それにしてもハデ過ぎだろと。
それに比べるとAHのサエバアパートのこじんまりとしたこと。でもあのこじんまり感が現実なんですよね。
そしてあれだけ広い部屋に(しかも持ちビル)住んでいるにもかかわらず、冴羽商事は万年経営難。なので仕事のない日は新宿駅前でビラ配り、だけど光熱費の支払いすらままならずガスも電気もいつ止まるか判らない日々。そしてたまの依頼の前金は銀行口座に支払われるや否や公共料金の滞納分に消え、男の依頼でも引き受けなきゃならないことに、
というのは二次創作でもおなじみの冴羽商事の経済事情ですが、にしてはやけに能天気。なぜならあの当時、そんなビンボー生活なんて絵空事のギャグに過ぎなかったから。
このいくら戦後最長の景気拡大期とはいえ格差が広がりつつあるご時世、ガス電気はおろか水道すらストップというのも最底辺ではありうる話。そんなことを笑い事にできるような世の中ではもうなくなっているはず。
またもAHですが、サエバアパートでもテナント入れて、CHの仕事が無くても定額収入は入っている様子。おそらくは香を失い自暴自棄になっているときもそうやって食いつないではきたのではないかと。
思えばアニメ化ラッシュに象徴されるジャンプ黄金期というのはそのままバブルの時代と重なるわけで、それを支えてきた一つであるCHがバブルと無縁だとは言い難い。
だとするとバブル崩壊直後の混乱=『Rush!』の挫折以降の紆余曲折であり
その後の不景気暮らしが板についてきた世界こそ地に足のついた『F・Compo』なのではないでしょうか。そしてその延長上にあるのがAHであって
往年のCHファンが感じている違和感というのはその辺、つまりCHという世界観に無意識のうちに期待しているそこはかとないバブルの匂いがAHにはまったく感じられないことなのではないでしょうか。
AHの撩とはこの『失われた10年』の間にしぼんでしまった日本そのもの、
しかもバブルの残り香を漂わせる『ちょい不良オヤジ』にもなりきれない大多数の疲れ果てた元バブル世代の象徴かもしれません。
さてこのバブル回顧ブームは決して「あの頃はよかった」ではなく
今まさに膨らみつつあるバブルの胎動だとか。
だとしたら今このタイミングでポストバブルであるAHとはまた違った形でのCHの続きを二次創作という形ながらやるという意義は・・・
ダメだな、少なくとも店主のところにはバブルの匂いは届いてこない。
大学入る前から不景気だ就職氷河期だといわれ覚悟を固めて、その結果就職という道を選ばず院生になったわけですが、気がついたころには就職は逆に買い手市場、しかも同世代が新たなバブルに浮かれ始めているというのにこっちは論文と発表に追われてるだけなんて・・・【泣】
コメント
気づいたら首相は細川氏だった世代です。
バブルのかけらも覚えてません。
小学生の時に再放送でCHを見てたときは、それほどバブルな感じを受けなかったのですが(よく知らなかったからかも)、キッズステーションのCH3でCHと再会したときはやたら時代を感じました。キャラの肩幅広いし、なんといってもあのアパートが土足なところにバブルを感じました!あと歌の歌詞もそれっぽいし。「ビンボー」という状況を脳天気に描ける時代だったんですねぇ。それに比べてAHは手堅く現実的な世界観がありますね。
初めて読んだ北条作品は『こもれ陽の下で…』だったんですけど、家には何故かFCが1〜3巻までだけありました。CHやCEを描いた人だという認識もありましたし。
そういえばCH連載終了からAH開始までも10年。失われた10年という時間とよく表現されることもありますが、この時代に小中高と学校に通っていた私には、その前の浮かれた時代と何がどう違うのか実感としては全然わかりませんけどね〜。同じく今もバブルの匂いも何も恩恵に与ってませんし(笑)
アニメのレンガ造り、土足、そしてレトロなエレベーターと(細かい!)
少々ボロいが洒落た感じのアニメ版サエバアパートなんかも
やっぱり「日常からいかに遊離するか」といったバブルのドラマツルギーに相通じるものがありますよね。
AHはアクションのアの字もない(「アットホーム」のアの字ならあるかもしれないけど)FCを経て、というのもあるかもしれませんが
やっぱりあの「手堅く現実的な世界観」というのはバブルの浮き足立った世界同様、時代の風潮なのかもしれません。
多少年齢差はあるかもしれませんが、店主もまた気がついてみれば不景気な世の中しか知らなかったクチです。80年代の文化というのは大人の世界を垣間見た記憶としてはありますが、ドラマや音楽、ファッションなど直接の体験として知っているのはやはり90年代になってから。
でもなぜかCHやら初期TUBEやら【笑】80年代が気になる店主としては「生まれてくるのが遅かった」と嘆くこともありますが、もしかしたらこれからは「生まれてくるのが早すぎた」と嘆くことになるのかも。