#42 帰ってきた男たち
そういえば結構前に頻発してましたよね、重機によるATM強盗。
もしもレイバーというのがあったなら、そっちの方がやりやすいはず。
掘ったり潰したりするしか能の無い建設用機械より器用ですし。
そして、そんなことを思ったパトファンはニュースを見ながらこの回を思い出したに違いない。さすが、「10年後は定かではない」

奇しくも今週もテロリストネタ。といっても大義のためとはいえ、やってることは生活費や遊ぶ金ほしさの強盗犯と大して変わりは無いのですが。
それに挑むのは『上陸 赤いレイバー』の犬走、『さらば香貫花』の猫渡、そして今回新たに加わったのは東北弁で箴言をつぶやく大男、猿滑。
脚本は横手美智子、毎回かなりキャラクターの内面に踏み込んでは彼らの今までにはない一面を見せてくれましたが、今回は大胆にもテロリストの視線に寄り添って描かれてます。特車二課はちょろちょろとだけ。
彼らが狙うのは霞ヶ関ビルのATM。しかし、真の目的はATM強奪よりむしろ、3年前の爆破失敗のリベンジマッチ。そしてATMを土台ごとひっぺがすことに成功するが、第2小隊に阻まれレイバーを捨てて逃走、ATMを破壊できずに現金を手に入れられないままトレーラーごと放置する羽目に。
しかし「だども、気分は悪くねーだな」と3人の表情はなぜか晴れ晴れ。
そんな彼らがなぜか憎めないんだよな。今のご時世、こんな人間くさいテロリストは描けませんよ。それだけ、あの当時は平和だったのかもしれない。

余談だが、『硫黄島からの手紙』米国では興行的に苦戦しているらしい。
毎日イラク絡みのニュースに触れている中、わざわざ映画館で戦争を見たくないというのが一般的アメリカ人の意見らしい。
それがこっちでは客が入ってて、「忘れかけていた日本人の誇り」云々言っているということは、やっぱりまだまだ日本は平和なのか。

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