やっぱり気になる『美味しんぼ』
2007年1月20日 TV コメント (2)以前たしま屋サマのブログで勝手なこと言っちゃったからなぁ。
また勝手なこといわせてもらいますが。
でも好きなんですよ山岡士郎。普段はグータラ社員のくせにこと美食のこととなると別人のように才能を発揮するという「能ある鷹は何とやら」、かなり店主のツボな人物。
片や、演じるのはジャニーズ一の料理人、『流れ板』松岡昌宏。確かに真剣モードの山岡には似合うかもしれないけど、彼であのグータラの味が出せるのか?ということでついつい気になってしまいましたが、デスクに競馬新聞広げてたり、当直でソファでイビキかいてたりと「そうそう、これこれ!」というポイントはしっかり押さえてありましたね。それが松岡と合うかどうかは見た人それぞれだとは思いますが。
そういや海原雄山演じるマツケンも本出すほどの料理人なんだよな。
全体としてはちょっとコマ切れな印象だったのが残念。そりゃそうだ、基本的に原作は一話完結、長い話でも前後編なのだから。(最近はちょっと事情が違うようだが)映像化しても一ネタ約30分といったところか。
それのオムニバスという構成になってしまったので、せめて無理やりに繋げずにそれならそういう風に作ってくれれば残念な感じを与えずに済んだのではないか?
キャラクターとしてはいきなり二木まり子やカメラマンの近藤、団社長など中盤の三角、四角関係キャラが出てきてアニメから入った店主としては少々びっくり。そういやコミックスを手にとってあの二人が結婚したと知ったときもびっくりしたよな。この面子が出てきたのだから、今度のシリーズはご両人のゴールインまでやっていただきたいものだ。
やっぱり、アニメから入った人間としてはその印象、特に声のイメージは大きいです。特に副部長の第一声、あれは社主の前でも相変わらずなグータラ山岡に対してブチ切れていたので余計に甲高くなってましたが、あの裏声で「そうそうこれこれ」とまた肯いてしまいましたから。
もちろん松岡演じる山岡の薀蓄を語るあのクールな声は、やっぱり井上和彦の二枚目ヴォイスを思い出してしまいました。
思えばあんな大人向けなマンガがアニメ化されていたんだから、80年代アニメ、奥が深いというか。
さて、たしま屋さまもレスで仰ってましたが、すでに97巻を数える国民的マンガをドラマ化するのだから視聴者が求めているのはいかにその世界を忠実に再現するか、ということでしたがやっぱり生身の人間にキャラクターを当てはめていくわけだから当然ズレも生じてくる。
今回は栗田ゆう子役に優香を選んだことが吉と出たか凶と出たか。
店主は結構いいと思いましたよ。原作は控えめでどちらかといえばおっとりしたお嬢さんでしたが、今回は快活で山岡を引っ張っていくタイプ。結婚したら確実に尻にひかれそうですな。
その違いがメディアの違いの持ち味として受け入れられるかどうか、見る側の度量が問われる、といっちゃなんですが。
だがマンガをドラマ化するということはその世界をまったくありのまま再現することではない、むしろドラマの文法に翻訳することではないだろうか?
そういう意味ではマツケンはハマり役だった。ヴィジュアル的にもかなり海原雄山だったが、それ以上に声の威厳がかつてアニメで触れたあの大塚周夫ヴォイスと同じ物を感じたからだ。さすが明夫の父
そういえばマツケンといえば時代劇、時代劇の演技って同じドラマよりむしろ舞台や声の仕事の方がより近いと思うのだが。
やっぱりドラマとマンガ・アニメとは表現の強度が違う、というのは昨年の名探偵コナン実写化で感じたこと。最近は派手なCG使って実写をアニメのように表現するのが流行りらしいがそれもどうか。
特に『美味しんぼ』の場合は原作もアニメでもマンガらしからぬリアルな表現だったのだから、それ以上に実写でカリカチュアされてしまうと本末転倒。『ミスター味っ子!』じゃあるまいし。
劇中、本物の料理人さんが出てきてその料理について語っていましたが、その語り口と俳優の演技のギャップに改めてそんなことを思ってしまった。
ところで、大いに余談だが
『海原』という名にやはりエディプスコンプレックスの敵役なもう一人の父親を思い出してしまったのは店主だけだろうか。
・・・愛も憎しみも同じ感情さ。
また勝手なこといわせてもらいますが。
でも好きなんですよ山岡士郎。普段はグータラ社員のくせにこと美食のこととなると別人のように才能を発揮するという「能ある鷹は何とやら」、かなり店主のツボな人物。
片や、演じるのはジャニーズ一の料理人、『流れ板』松岡昌宏。確かに真剣モードの山岡には似合うかもしれないけど、彼であのグータラの味が出せるのか?ということでついつい気になってしまいましたが、デスクに競馬新聞広げてたり、当直でソファでイビキかいてたりと「そうそう、これこれ!」というポイントはしっかり押さえてありましたね。それが松岡と合うかどうかは見た人それぞれだとは思いますが。
そういや海原雄山演じるマツケンも本出すほどの料理人なんだよな。
全体としてはちょっとコマ切れな印象だったのが残念。そりゃそうだ、基本的に原作は一話完結、長い話でも前後編なのだから。(最近はちょっと事情が違うようだが)映像化しても一ネタ約30分といったところか。
それのオムニバスという構成になってしまったので、せめて無理やりに繋げずにそれならそういう風に作ってくれれば残念な感じを与えずに済んだのではないか?
キャラクターとしてはいきなり二木まり子やカメラマンの近藤、団社長など中盤の三角、四角関係キャラが出てきてアニメから入った店主としては少々びっくり。そういやコミックスを手にとってあの二人が結婚したと知ったときもびっくりしたよな。この面子が出てきたのだから、今度のシリーズはご両人のゴールインまでやっていただきたいものだ。
やっぱり、アニメから入った人間としてはその印象、特に声のイメージは大きいです。特に副部長の第一声、あれは社主の前でも相変わらずなグータラ山岡に対してブチ切れていたので余計に甲高くなってましたが、あの裏声で「そうそうこれこれ」とまた肯いてしまいましたから。
もちろん松岡演じる山岡の薀蓄を語るあのクールな声は、やっぱり井上和彦の二枚目ヴォイスを思い出してしまいました。
思えばあんな大人向けなマンガがアニメ化されていたんだから、80年代アニメ、奥が深いというか。
さて、たしま屋さまもレスで仰ってましたが、すでに97巻を数える国民的マンガをドラマ化するのだから視聴者が求めているのはいかにその世界を忠実に再現するか、ということでしたがやっぱり生身の人間にキャラクターを当てはめていくわけだから当然ズレも生じてくる。
今回は栗田ゆう子役に優香を選んだことが吉と出たか凶と出たか。
店主は結構いいと思いましたよ。原作は控えめでどちらかといえばおっとりしたお嬢さんでしたが、今回は快活で山岡を引っ張っていくタイプ。結婚したら確実に尻にひかれそうですな。
その違いがメディアの違いの持ち味として受け入れられるかどうか、見る側の度量が問われる、といっちゃなんですが。
だがマンガをドラマ化するということはその世界をまったくありのまま再現することではない、むしろドラマの文法に翻訳することではないだろうか?
そういう意味ではマツケンはハマり役だった。ヴィジュアル的にもかなり海原雄山だったが、それ以上に声の威厳がかつてアニメで触れたあの大塚周夫ヴォイスと同じ物を感じたからだ。さすが明夫の父
そういえばマツケンといえば時代劇、時代劇の演技って同じドラマよりむしろ舞台や声の仕事の方がより近いと思うのだが。
やっぱりドラマとマンガ・アニメとは表現の強度が違う、というのは昨年の名探偵コナン実写化で感じたこと。最近は派手なCG使って実写をアニメのように表現するのが流行りらしいがそれもどうか。
特に『美味しんぼ』の場合は原作もアニメでもマンガらしからぬリアルな表現だったのだから、それ以上に実写でカリカチュアされてしまうと本末転倒。『ミスター味っ子!』じゃあるまいし。
劇中、本物の料理人さんが出てきてその料理について語っていましたが、その語り口と俳優の演技のギャップに改めてそんなことを思ってしまった。
ところで、大いに余談だが
『海原』という名にやはりエディプスコンプレックスの敵役なもう一人の父親を思い出してしまったのは店主だけだろうか。
・・・愛も憎しみも同じ感情さ。
コメント
コメント頂けるのは嬉しいコトです。
『美味しんぼ』マツケンよかったですねえ。
今回、雄山が主役だったんじゃないですか?
少なくとも料理に関してはスゴいとこ見せなきゃいけない山岡士郎は、最後の対決の場面について言えば、全くいいところナシの勘違い野郎になっちゃいましたからねえ。
途中のエピソードを分けて連ドラマにすれば、また印象も違ったでしょうけど。
キャストは意外に良かったので、内容も構成も“次”が見たいですね。
完璧にマツケンの『上様』オーラの前に松岡霞んでましたね。
話としてはもう中盤(といってもまだ完結してませんが)、究極vs至高の対決もかなり盛り上がってきた頃のはずですが、山岡@松岡としてはまだまだ第1作だからか雄山の前ではこわっぱ同然。
直接対決では0勝2敗でしたし。
たしま屋さまのブログも読ませていただきましたが、次回作もあるならこの屈辱をバネに、という展開は大いにありうるのですが・・・。やるでしょうね。
でも、そのときはせめて無駄なCGはやめていただきたいものです。『美味しんぼ』ってそういう漫画じゃありませんから。