『大江戸仕手犯科帳』創作日誌(その1)
2007年1月15日 City Hunter コメント (2)
『御宿かわせみ』読んだからってわけじゃないんですが、CH時代劇パロをやりたくてうずうず。以前、某所に「CHの基本設定ってかなり時代劇っぽくないですか?」などというコメントをして以来、構想としてはあったんですよね。
実は二人の住んでいる新宿、江戸時代は内藤新宿といって甲州街道第一の宿場町。そして最初の宿場町といえば東海道の品川宿もそうなんですが『飯盛女』、早い話が遊郭という話を聞いて「コレはできるんじゃないか?」と思ってしまいました。
女好きでだらしがないけどめっぽう腕の立つ素性不明の素浪人の撩と、そんな相棒の尻を引っぱたく男装の美少女剣士な香嬢。
なんで男装にしたか・・・というと店主の趣味です【爆】というのは事実ですが
兄の形見のローマンという設定を活かすとすれば、形見の刀差したさに男の為りしてるってのも彼女らしくてアリなんじゃないでしょうか。
こういった細かな設定もパラレルにして活かしきるのが異世界パロの醍醐味ですし。
ということで本屋でも歴史関係のコーナーをあさってるんですが、最近は江戸の古地図と現代のを付き合わせたガイドブックがけっこう出てますよね。それで新宿近辺のページを見てみれば、そこは内藤新宿の他に鉄砲百人組の組屋敷などもある、いわば江戸防衛の要だったそう。ちなみに現代でも『百人町』という地名が残ってますね。
槇村の設定としては、江戸時代の刑事=町方役人、ってのも考えたんですが、それだと八丁堀なので新宿からはかなり遠くなってしまう。その当時の市街地が今と比べればかなり東寄りなのは参った。定町廻りは自分の受け持ち区域をせっせと巡回してまわったっていうし、今と比べればその頃の人たちは多少歩くことぐらい何でもなかったのかな、と思いましたが
それでも新宿からお城へ通勤するのは大分骨だったようだ。
内藤新宿の時の鐘は市中より四半刻(約30分)早く鳴ったらしい。
現代で言えば長距離通勤のために5時起きするお父さんといったところでしょうか。
百人組所属、ということでもう一つ利点が。
時代劇パロで冴子をどうするか、というのは結構頭の痛いところでした。
その当時でキャリアウーマン、しかもお役人という設定はなかなかありえない。
ということで半ば裏ワザ、ですが「公儀隠密の頭、野上弾正の息女にして各藩江戸屋敷はおろか国許の奥向きにもその網を伸ばすくノ一衆の束ね」ということにしてしまいました。いちおう“公儀”なので役人のうちですし。っていうかただ単に『くない』を投げさせたかっただけなのですが【笑】
そして百人組には根来組、甲賀組と並んで『伊賀組』もある。といっても彼らは鉄砲撃ちが本職(というのもCHらしいですが)、通常業務はお城の警備で忍術は受け継いではいないはずでしょうが、同郷の誼で槇兄こと槇村秀之進と冴さま【笑】が許婚約束を交わしていてもおかしくはないはず。
一番悩んだ『XYZ』ですが、とりあえずいろは関係を辞書で当たってみると
最後「えひもせす」の後に「京」の文字が続いてることを思い出した。
『仮名頭』が「い」の字であるように「京」を『仮名尻』と呼ぶなどこれは周知の事実。ということは「もう後が無い」という意味にも取れなくはないんじゃないかと採用決定。
これが見つかった瞬間にはもう大喜びでしたね。
伝言板はその当時迷子探しに用いられた『迷子石』で。
このように、現代あるもので江戸に置き換えられるものは山ほどあることが判明。CHのあのシーン、あの台詞を時代劇ならどう置き換えられるか、今から楽しみです。
しかし、意外とCHファンで時代劇好きという方は結構いるもの。一方店主、時代小説も(娯楽)時代劇もまだまだビギナー。ということで読んで頂いてはダメ出しを貰う、という感じのコラボになるかな。もともと考証マニアの店主ですが、こんな感じで江戸検定並みのマニアックに走ってしまいそうなので。むしろ店主が描きたいのは娯楽時代劇での共通認識での『大江戸』、いわば現代で言うと『取調室にカツ丼の出てくる警察署』な世界ですから。
というわけでとりあえず『一日江戸人』買って時代考証のお勉強中ですが、その当時のお風呂って混浴なのよね・・・「女湯のノゾキ」させられないじゃないですかぁ【泣】
実は二人の住んでいる新宿、江戸時代は内藤新宿といって甲州街道第一の宿場町。そして最初の宿場町といえば東海道の品川宿もそうなんですが『飯盛女』、早い話が遊郭という話を聞いて「コレはできるんじゃないか?」と思ってしまいました。
女好きでだらしがないけどめっぽう腕の立つ素性不明の素浪人の撩と、そんな相棒の尻を引っぱたく男装の美少女剣士な香嬢。
なんで男装にしたか・・・というと店主の趣味です【爆】というのは事実ですが
兄の形見のローマンという設定を活かすとすれば、形見の刀差したさに男の為りしてるってのも彼女らしくてアリなんじゃないでしょうか。
こういった細かな設定もパラレルにして活かしきるのが異世界パロの醍醐味ですし。
ということで本屋でも歴史関係のコーナーをあさってるんですが、最近は江戸の古地図と現代のを付き合わせたガイドブックがけっこう出てますよね。それで新宿近辺のページを見てみれば、そこは内藤新宿の他に鉄砲百人組の組屋敷などもある、いわば江戸防衛の要だったそう。ちなみに現代でも『百人町』という地名が残ってますね。
槇村の設定としては、江戸時代の刑事=町方役人、ってのも考えたんですが、それだと八丁堀なので新宿からはかなり遠くなってしまう。その当時の市街地が今と比べればかなり東寄りなのは参った。定町廻りは自分の受け持ち区域をせっせと巡回してまわったっていうし、今と比べればその頃の人たちは多少歩くことぐらい何でもなかったのかな、と思いましたが
それでも新宿からお城へ通勤するのは大分骨だったようだ。
内藤新宿の時の鐘は市中より四半刻(約30分)早く鳴ったらしい。
現代で言えば長距離通勤のために5時起きするお父さんといったところでしょうか。
百人組所属、ということでもう一つ利点が。
時代劇パロで冴子をどうするか、というのは結構頭の痛いところでした。
その当時でキャリアウーマン、しかもお役人という設定はなかなかありえない。
ということで半ば裏ワザ、ですが「公儀隠密の頭、野上弾正の息女にして各藩江戸屋敷はおろか国許の奥向きにもその網を伸ばすくノ一衆の束ね」ということにしてしまいました。いちおう“公儀”なので役人のうちですし。っていうかただ単に『くない』を投げさせたかっただけなのですが【笑】
そして百人組には根来組、甲賀組と並んで『伊賀組』もある。といっても彼らは鉄砲撃ちが本職(というのもCHらしいですが)、通常業務はお城の警備で忍術は受け継いではいないはずでしょうが、同郷の誼で槇兄こと槇村秀之進と冴さま【笑】が許婚約束を交わしていてもおかしくはないはず。
一番悩んだ『XYZ』ですが、とりあえずいろは関係を辞書で当たってみると
最後「えひもせす」の後に「京」の文字が続いてることを思い出した。
『仮名頭』が「い」の字であるように「京」を『仮名尻』と呼ぶなどこれは周知の事実。ということは「もう後が無い」という意味にも取れなくはないんじゃないかと採用決定。
これが見つかった瞬間にはもう大喜びでしたね。
伝言板はその当時迷子探しに用いられた『迷子石』で。
このように、現代あるもので江戸に置き換えられるものは山ほどあることが判明。CHのあのシーン、あの台詞を時代劇ならどう置き換えられるか、今から楽しみです。
しかし、意外とCHファンで時代劇好きという方は結構いるもの。一方店主、時代小説も(娯楽)時代劇もまだまだビギナー。ということで読んで頂いてはダメ出しを貰う、という感じのコラボになるかな。もともと考証マニアの店主ですが、こんな感じで江戸検定並みのマニアックに走ってしまいそうなので。むしろ店主が描きたいのは娯楽時代劇での共通認識での『大江戸』、いわば現代で言うと『取調室にカツ丼の出てくる警察署』な世界ですから。
というわけでとりあえず『一日江戸人』買って時代考証のお勉強中ですが、その当時のお風呂って混浴なのよね・・・「女湯のノゾキ」させられないじゃないですかぁ【泣】
コメント
CH時代劇ですか!?
そういえば杉浦日向子の『とんでもねえ野郎』っていうのをCHにハマるずっと前に読んだことがあります。今振り返ってみると主人公は何となくリョウっぽいです。
『とんでもねぇ野郎』、ちくま文庫なら立ち読みできるかも。ぜひともチェックしてみます。
それに限らず「だらしないけど実は凄腕の正体不明」なんてのは娯楽時代劇には意外とうようよしてるキャラクターなんじゃないかと思います。店主がふと撩っぽいなと思ったのは、TV欄の紹介記事で見た『桃太郎侍」(リメイク版)ですから。