今年の大河はちょっと楽しみにしてました。
だって、あの『独眼竜政宗』以来20年ぶりの隻眼の主人公ですよ!
あれで店主の隻眼フェチに火がついたのですから、これはもう見るしかないでしょう。山本勘助といえば殿(=伊達政宗公)、柳生十兵衛と並ぶ『日本史三大隻眼』ですから(勝手に認定)
それに大河の花といえばやっぱり戦国か幕末。でも戦国時代でも三英傑がらみはいいかげん飽きた。せっかく各地に個性豊かな戦国武将がいるんですから、彼らに大いにスポットを当ててもらいたいもの。大河ドラマ化目指しているキャラはいくらでもいますよ!それに伊達萌えとしましては武田家家中には真田家がいますからね。
片倉重綱後室・於梅の実家ですよ!以上、伊達トリビア。

しかも主演は内野聖陽、眼力的に遜色無し。
以前ここのブログで騒いだとおり、店主の好きな役者さんでもあります。
最近ではドラマ『蝉しぐれ』での演技が光りますが実は店主はちらっとしか見てなかったんですよ【泣】その代わり、同じ藤沢周平原作『秘太刀馬の骨』は全部見ました。悲恋の青年武士・文四郎もいいですが飄々とした向こう見ずな青年剣士・銀次郎も結構はまり役でした。ドラマ自体も映像、音楽とも時代劇っぽくないこだわりがあって面白かったですし。
その上、こっちはパトつながりですが信玄の父。武田信虎役に仲代達矢御大ですよ、後藤隊長のビジュアル(見た目)モデル!
見た感じ飄々というか茫洋というか、「こんなんで甲斐一国の守護が務まるんか!?」というおっさんでしたが、直臣の一人が寝返ったか?というとき、「主君の罪は家来の罪じゃ」とその家来を一刀両断したときの豹変振りは思わず昼行灯⇔カミソリ、のギャップを連想してしまいました。

以後、何を見てもCHです。
やっぱりCHスキーとしては戦乱の世を遠い歴史上の過去として見られない。ついつい現代のメンタリティで考えてしまいます。戦では人が死ぬ、自分も敵を殺すしそうしなければ殺されてしまう、そういう時代なのだと突き放せないのです。そういう時代に生きた人間の心理を自分に引きつけて、敵を殺さなければならなくなったとき、どんなことが頭をよぎったか、ついつい思いを馳せてしまうのです。そして脚本でもそういう現代人の眼にかなり寄り添って書かれてるような気がします。
勘助は兵法修行と称して各地の戦場を見て回った身。そしてときには彼自身も戦に巻き込まれたのかもしれない、体中には無数の傷跡。それを目にして傷フェチ店主、思わず身悶えました。その結果身につけた哲学が「人に仏の慈悲を求めない」こと。その台詞に思わずかつての冴羽氏に近いものを感じてしまいました。暗い瞳こそしていないものの、彼もまた戦いの中に身を置く男であることには違いは無い。
となると村娘のミツ=香、ということになるんでしょうか?
最初の出会いなんかある意味AH版の出会いと同じですし、戦場をこの目で見たい、というミツをしょうがなく連れて行くさまはまさにシュガーボーイ・エピ。そして敵に捕えられた、というか勘助のやつが見捨てやがった彼女を助けに行くところなんて『闇からの狙撃者』思い出してしまいました。やっぱりこの場面はあの冷たい実利主義者な勘助が人としての感情に目覚めた、と読むべきでしょうか。
でもミツ、実は最初から死ぬことが決まっていたキャラクターなんですよ。多分その場面が来たら店主、泣くかもしれません。本気でお屋形様を嫌いになるかもしれません。
ともかく今年の大河『風林火山』、久々に楽しみです。

コメント

nophoto
mi
2007年1月9日18:39

ども。
今年の大河の主役は内野さんなんですね〜全然知りませんでした。
内野さんといえばどうしても舞台俳優であるイメージの方が強いです。結構前にBSで『モンテクリスト伯』を見たときの印象が残っています。あと最近では宗方コーチとか『不機嫌なジーン』の南原とか・・・。

CHなシチュエーションもあるんですね。
面白そうです。

蛟 游茗
蛟 游茗
2007年1月9日21:08

どもども。
やっぱり内野さんのメインのフィールドといえば舞台ですよね。店主も以前ここのブログでニナガワの『ペリクリーズ』の内野さんに大騒ぎしてましたから【笑】
『不機嫌なジーン』ではその役柄の言動が某所で「サエバリョウ」と評されてました。あの顔であの声で、どんな種馬発言をしたのか、見ればよかった・・・。
基本的に月9って信用してないんで。ヒロインは最近お騒がせの竹内結子だし。

>CHなシチュ
いや、店主の眼を通せばなんだってCHになってしまうだけです【爆】
でも、日本史上で最も撩の育った環境に近い時代は戦国時代でしょうから。

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