で、何がやりたいの？

丁度これが公開されたとき、店主の中では伊達フィーバーでした。その勢いで『ラストサムライ』見に行って、「結局勝ち組不満分子のワガママじゃねぇか！」と東北ハーフの賊軍魂が疼いたのを今でも思い出します。
で、TVで『たそがれ清兵衛』を見て、主人公の清兵衛が最期は佐幕側として死んでいったという事実が淡々と語られるのを聞いて、声高に不平を叫ばず歴史に埋もれていった負け組の慎ましさにシンパシーを感じつつも不満は募り、
もしかしてこれを晴らせるのではないかと思った映画が『北の零年』でした。この映画は一応淡路の稲田家家中の話ですが、同じように北の大地で再起を夢見た旧賊軍の藩士に思いっきり重ね合わせて期待していた記憶があります。例えば、北海道の伊達市は亘理伊達家の藩士たちが基礎を築いたところですし。
でも、何だかんだ言って劇場公開を見逃してしまいましたorz

あれから数年、当時勢いで作った伊達ブログも閉鎖してしまい
せっせと通っていた伊達サイトからも足が遠のいてしまいましたが
それでも渡辺謙さまへの愛情は（一応は）変わらず、その色眼鏡で見ていましたが
それだけに見終わった後も心の中にもやもやとしたものが残っています。
謙さま結局良いところなし。かなり嫌な奴でした。
香川照之も悪い奴でしたが、恨みこそすれ憎めないだけ余計に性質が悪い。
何でそこで妻子を忘れて結婚しちゃうかな、子供までできちゃうのかな、男って。
彼らだけでなく、概して男は「口先ばかり」
じゃあ女はというと、これまた生きるためにモラルも何も構ってられず
吉永小百合がただ一人筋を通しているだけ。
まぁ彼女主演の映画ですから文句は言いませんが、でも店主、聞き分けのいい女って虫唾が出ます。
「私みたいな思いをさせたくありません」って、そりゃ正論かもしれませんが、もうちょっと我儘になったっていいんじゃありませんか？
これは恨むならシナリオでしょうね、一応オリジナルの脚本なんだから。
ここでも出たよ安易なアンハッピーエンド。
で、いいところはほとんど豊川悦史に持ってかれました。
最後は「アシリカさん、帰ってきますよね」「ええ」って結局あなたも乗り換えてしまうんですか!?
役人（＆元夫）追い払って、みんなの心が一つになって、馬も帰ってきて
でもそれでどうしたいんですか？というのが謙さまファンの素直な感想でした。

『硫黄島の手紙』？別にどうでもいいや。
それよりももしパト実写化するんなら後藤隊長やってください！本広監督でやるんなら、スペトラの時点なら実現できないキャスティングでもなかったんですが、今や世界のケン・ワタナベだもんなぁ。
同じく新たに本広組に加わった鈴木京香でしのぶさんを是非！
ということで、たしま屋さまのところで実写化希望BBSやっております。最近メンツが固定化してしまってて盛り上がりに欠けているので、どうかおいでくださいませ。