モードのセーフティネット

東武池袋のユニクロの隣にある『three minutes happiness』
最近ユニクロがNYに出店したりして調子付いてる中
こっちのほうが結構安くてかわいいものもあったりする。
そんな中、店主が目をつけたのがチェックのショートパンツ。
生地的にも厚からず薄からず、色目としては冬向きだが
コーディネートさえ誤らなければ春まで履けそう。
しかも確か￥1980とお買い得。
が、なぜかハンガーに引っかかってるのはMばかり。
しょうがない、とりあえず履いてみようと思って隣のユニクロのフィッティングルームに持ち込んでみましたが
ん、股上が意外と浅いぞ。それ以前にジッパーが上がらん！
人件費対策としてかなり人数を減らしているであろう店員さんをやっとの思いで捕まえて訊いてみたところ
「当店ではワンサイズ展開となっております」
つまり標準体型以外の人間は買うなということですか!?
店主、こう言っては何ですがかなり安産体形です、無駄に。
ジーンズだろうがストレッチだろうが、試着しないと買えません。通販なんてもってのほか。
なので昨今のスキニージーンズの流行を苦々しく思っております。
トップスはともかく、ボトムスはLしか入らないんです。
そりゃもうちょっといい値段するお店に行けば、SMLと選び放題でしょう。
もっとお金があれば、自分にぴったりのサイズの服をあつらえることもできるかもしれません。
だが、店主のような月収2万ちょっとの大学院生にとっては
￥1980の趣味のいいパンツを売ってくれる店がモードの命綱なんです。
でもこれでは「下流のデブは服を着るな、百歩譲ってお洒落するな」
って言ってるようなもんじゃないですか。
自分はむしろロウアーミドルを自称してますが、メンタリティ的に
格差社会といろいろ言われていますが、こんなところにまで格差が及んでいたとは・・・。

ちなみに店主がこの秋冬探しているのはタータンチェックのパンツ。
でも流行りじゃないのか、どこ探しても置いてない。
流行云々というより、一着あれば便利だと思うんですけどね。かわいいし。
でも一気に流行になってどの店にも置いてあるようになったら逆に怖い。
流行はいつか廃れる。
廃れたときに着られなくなってしまうじゃないですか。