めざせコンプリートのはずなのになかなか進まないぞ完全版。
AH既刊は全部ブクオフで揃ったというのに。おかげでわざわざ定価払って北条センセに印税献上せずに済んだわ【爆】

今回は連載書いてるうちに、「こりゃかずえさんに経験者として語らせなきゃならんわ」ということで急いで掴んできました。
やっぱ原作を深読みするのは面白いわ。
前半の撩のもっこりをめぐる攻防なんかはバリバリ中期ラヴコメ期なもんだから
深読みする余地もなかったんだけど【笑】
解釈の成果は駄文で書くので後のお楽しみ♪なんですが
かずえさんの話はある意味CHのここのエピソードの典型じゃないかと言える。
トラブルを抱えた美女が撩と香の前に現れる。そのトラブルというのは、事件を解決すればいいだけの問題じゃなく、依頼人の心に深く根ざしている。
最初はもっこりっぷりを発揮しながら次第に依頼人の心をほぐしていく撩。
(そしてそれに一喜一憂しハンマーを振るう香)
そうこうしている間にドンパチがあって事件は解決。
そして依頼人はいつしか撩に惹かれている自分に気づく。
さぁ、ここからが大切。
撩はかずえに指輪を渡しながら、彼女のもっとも嫌いな台詞「一発やらせろ」と詰め寄る。でもこれ絶対、わざと嫌われるふりしてるはず。多喜川のバカ息子の話をしているとき撩はそこにいなかったけど、絶対話を聞いてたに違いない!
渡した指輪だって、これから女性一人で経済的に困らないように、という意図が込められたもの、だそうだ。
つまりは、他のエピソードではこの辺のプロセスを端折られているが
撩はあえて好意をもっている依頼人の美女たちを突き放してきたのではないか。なぜなら本来は住む世界の違うもの同士、依頼が完了すればその関係は終わってしまうのだから。
しかし、かずえは教授の助手として裏の世界にとどまってしまう。
この辺、典型とはいえないラストかもしれない。でもスラップスティックなラスト、またはGet Wildが静かに流れる陰でいつもこんな別れが繰り返されていたのかもしれない。

巻末のCHキャラ占い。やってみたら撩ちゃんでした【笑】
さすが獅子座のB型、典型的な主人公気質。
当の本人からこれほどかけ離れた結果はないはずなんだけれど
どんな占いでも大抵に多様な結果が出るのよね。
これはもはや外れているというのを超えているような・・・。
でもせめてカオリンがよかったよぉ【泣】

コメント

nophoto
mi
2006年7月9日2:02

ども。9巻はまだまだ香が妹(弟?)みたいに見えます。「おれ」って言ったり、男言葉使ったり。でもかずえさんがリョウを好きだとわかると…気が気じゃなかったり。
ただ、元気付けるためとはいえ、リョウは散々思わせぶりなこと言ってるのに、依頼人が本気になりかけると一気に引くというパターンは、見ている分には面白いけど、振り返ってみればセコい気がします。リョウの『幸せ』へのアンビバレントな気持ちの表れだと思えばいいのかな。

イレギュラーなラストといえば、かすみちゃんも。しかし彼女は元からそういう仕事してた人ですね。麗華も、か。

蛟 游茗
蛟 游茗
2006年7月9日13:40

どもども、9巻はまだ『Before銀狐』ですしね。この辺から香のパートナーとしての立場も恋の行方【笑】も微妙に変化していきますから。
>リョウの『幸せ』へのアンビバレントな気持ち
というか、彼なりの『表』と『裏』の線引きというかけじめ、でしょうかね。本来は交差するはずのない道だけど、何らかのアクシデントで交わってしまった。しかし、元の道に戻したらもう二度と交差することはないはず、いや、してはならない、と。銀狐のときも香に同じような態度を取っていたわけだし。それでも、何度も表の世界に帰そうとしても撩から離れようとしない香。結局は彼女の粘り勝ち、ですね。

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