『心霊探偵八雲』いよいよドラマ化！

が・・・・・
ですが・・・
いくらテレ東で深夜で30分枠とはいえ、公式HPのないドラマというのはおかしいんじゃないでしょうか？
その辺からしてやる気のなさがうかがえるのだが。
キャストもほとんど見たことのない俳優、しかもおしなべて大根、
特に主役が。ダメダメですね。
非ジャニのアイドルらしいんですが（ウィンズみたいなもん？）
なんだか安っぽい八雲になってしまいました。
彼の持つ一種人間離れした雰囲気が出てないような。
後藤刑事は・・・原作どおり『熊』っぽいですね。
石井ちゃんが結構イケメンなのには驚いた。彼のコミカルさは暴走モノローグに一番よく現れているのだが、それが映像でも表現しきれるかどうか。
後藤さんの元相棒だった女刑事、「縦にも横にも大きい」というんで
店主的には渡辺えり子をイメージしたのだが・・・
さばさばとしたカッコいい姐御になっていた。
男女間の友情、カッコいいです。
晴香はすでに助手格として登場してるのだが、単なるドジっ娘なアシスタントでしかなさそう。
まぁ、あの演技力では明るくお人よしなトラブルメーカーだが、心の奥底では誰にもいえない苦悩を抱えているなんてキャラは要求するのが難しいかもしれないが。

映像的にはアート風というか、最近のJホラー風というか
（見ないから判らないんだけど、ホラーって）
とにかく暗い絵です。目が悪くなりそう。

初回からいきなり3巻目『闇の先にある光』のエピソード。
シリーズものとしての第一作だし、メインの登場人物が勢揃いしているので最初から登場させるにはちょうどいい選択かもしれないが
見ているうちに、ふと「初回を見逃したか？」と思ってしまった。
つまり、説明不足なのだ。
原作の場合、すでに過去2冊で読者は『八雲』ワールドに馴染んでいるので
登場人物に対する説明は今さら必要ない。
しかしドラマの初回であるならば、人物の人となりがわかるような細かいシーンを入れてほしかった。
（後藤の鉄拳制裁をくらう石井、とか）
このシナリオはまるで原作をそのまま書き起こしているだけではないのか？
映像化するに当たり、シナリオライターは映像というメディアの特性に合わせて原作を書き下していくはずなのだが。
いくら『八雲』シリーズが「脳内映像ミステリー」と銘打たれようが
小説は小説であり、ドラマはドラマなのだから。