うがった見方でLOTR
2006年4月2日 映画 コメント (1)
『二つの塔』を見たのはだいぶ前なんですが、やっと完結しました。
それ以前に原作を読んだことはあったんですが、うまい具合に忘れてて
おかげで初見同然のドキドキハラハラ感が味わえました。
それにしても初見ではちんぷんかんぷんなカタカナ固有名詞が怒涛のように現れるので、ビギナーにはLOTR人名辞典(原作本の別巻として有り)を片手に置きつつ、判らない単語があったら一時停止して引きつつ観賞した方がいいんじゃないでしょうか?
ということで、語りたいことは多々ありますが
まずは俳優という視点から。
SFXが売りの映画の場合、『インデペンデンス・デイ』や『ジュラシックパーク』のようにギャラをケチってその分視覚効果に当てたような映画はよく見られますが
LOTRの場合、イアン・マッケランまさか現代を代表する沙翁俳優が娯楽大作で見られるとは思ってなかったぞ
やリヴ・タイラー、ケイト・ブランシェットなど錚錚多る顔ぶれが揃ってますな。
サルマンは『ドラキュラ役者』クリストファー・リーだし
魔法使い役となるとイギリス系になってしまうのが不思議。やっぱりインテリっぽいのでしょうか?
SWのジェダイの騎士もイギリス系だよね。
アレック・ギネスとかリーアム・ニーソンとか、若手でもユアンだもの。
そして、すでに地位の固まった大物だけではなく、
ヴィゴ・モーテンセンやオーランド・ブルームの出世作としてもLOTRは名を残すに違いない。が、
店主としてはむしろ最も成功した子役サルベージ映画だと言いたい。
主演のイライジャ・ウッドは『8月のメモワール』などで知られた人気子役でしたが、その後についてはあまり消息を聞かなかった。
かのマコーレー・カルキンとほぼ同世代だが、その彼のケースを見るように子役から大人の俳優への脱皮はなかなか難しいものだ。
そして子役の場合、普通の子供よりも童顔だったりするので
大人になってもそのベビーフェイスにふさわしい役はなかなか見つからない。
その点、LOTRのホビット役は持ち前のベビーフェイスが苦にならない役であり
なおかつ大人の俳優としての演技力を発揮できたと思う。
特に『王の帰還』での指輪の誘惑と使命に揺れるフロドは。
しかし、ブルーム、モーテンセンのLOTR以後の主演作が続々公開される中、ウッドのポストLOTRはまだ聞かない。
フロド以後こそが彼の俳優としての第二のスタートになるはずなのだが。
俳優的にLOTRがブルーム、モーテンセンの出世作であるように
声優的に言えばこの作品は大塚芳忠氏がモーテンセンという当たり役を得た作品であるといえよう。
大塚氏は、店主的にとっては『フルハウス』のダニーパパなのだが
映画の吹き替えにはいまや欠かせない声優である。
毎週何かしらの映画に出演しているが、あまりパッとしない悪役の声といえば納得されると思う。
つまり、今までこれといったフィックスが無かったと思うのだが。
しかし、これ以後モーテンセンといえば大塚芳忠、大塚芳忠といえばモーテンセン(?)ということになるかもしれない。
ちなみにゴクリ/スメアゴル(絶対ゴラムって呼びたくない)の声優さんは長島雄一氏、
『たんけんボクの町』のチョーさんといえば店主と同世代の人なら判る【笑】
最近は声優業メインだそうだが、こんなメジャーな作品に出てらしたとは。
しかし、LOTRに限ったことではないのだが
最近は興行成績が見込めそうな娯楽大作はほとんど字幕版とともに日本語吹き替え版も劇場公開される。
しかし、それだとTV版もほとんど劇場版の声優キャスティングを踏襲してしまう。その場合、局によって声が異なるなどという混乱は回避できるが
LOTRのような続き物の場合、これは大きい
店主のような吹替えマニアの場合、聞き比べて最適のキャスティングを探るという楽しみがなくなってしまう。
以前ハリポタをTVで見たのだが、それも劇場版と同じキャスティングだった。
あれは主役3人の声をリアルお子様が吹き替えているのだが
それが大人の声優たちの演技から浮いてしまっていた。
おそらく7作全部子役声優で固定して、その成長を追いかけるつもりなのだろうが
せめてTV版では大人の声優を使ってほしかった。
さて、作中でゴンドールに援軍に駆けつける『馬の国』ローハンだが
トールキンなりのモデルは古代ゲルマン民族らしい。
しかし「草原の馬の国」と聞いて店主の頭の中では
モンゴルの遊牧民をイメージしてしまっていた。
結構自分のイマジネーションは西欧ナイズされていると思っていたが
意外とオリエンタルなものを引きずっていたのね。
そんな人間たちの乾坤一擲の勝負とは別にフロドはサムと指輪を捨てる冒険を続けるのだがフロド受けくせぇ!
(注:店主はいわゆる『腐女子』ではありません)
どうもサムの献身っぷりが愛に思えてならない。
女っ気のない映画なのでどうしてもその辺に走ってしまいそうになるのだが。
嗚呼、締めがかなりヲタクな意見になってしまった【冷汗】
それ以前に原作を読んだことはあったんですが、うまい具合に忘れてて
おかげで初見同然のドキドキハラハラ感が味わえました。
それにしても初見ではちんぷんかんぷんなカタカナ固有名詞が怒涛のように現れるので、ビギナーにはLOTR人名辞典(原作本の別巻として有り)を片手に置きつつ、判らない単語があったら一時停止して引きつつ観賞した方がいいんじゃないでしょうか?
ということで、語りたいことは多々ありますが
まずは俳優という視点から。
SFXが売りの映画の場合、『インデペンデンス・デイ』や『ジュラシックパーク』のようにギャラをケチってその分視覚効果に当てたような映画はよく見られますが
LOTRの場合、イアン・マッケランまさか現代を代表する沙翁俳優が娯楽大作で見られるとは思ってなかったぞ
やリヴ・タイラー、ケイト・ブランシェットなど錚錚多る顔ぶれが揃ってますな。
サルマンは『ドラキュラ役者』クリストファー・リーだし
魔法使い役となるとイギリス系になってしまうのが不思議。やっぱりインテリっぽいのでしょうか?
SWのジェダイの騎士もイギリス系だよね。
アレック・ギネスとかリーアム・ニーソンとか、若手でもユアンだもの。
そして、すでに地位の固まった大物だけではなく、
ヴィゴ・モーテンセンやオーランド・ブルームの出世作としてもLOTRは名を残すに違いない。が、
店主としてはむしろ最も成功した子役サルベージ映画だと言いたい。
主演のイライジャ・ウッドは『8月のメモワール』などで知られた人気子役でしたが、その後についてはあまり消息を聞かなかった。
かのマコーレー・カルキンとほぼ同世代だが、その彼のケースを見るように子役から大人の俳優への脱皮はなかなか難しいものだ。
そして子役の場合、普通の子供よりも童顔だったりするので
大人になってもそのベビーフェイスにふさわしい役はなかなか見つからない。
その点、LOTRのホビット役は持ち前のベビーフェイスが苦にならない役であり
なおかつ大人の俳優としての演技力を発揮できたと思う。
特に『王の帰還』での指輪の誘惑と使命に揺れるフロドは。
しかし、ブルーム、モーテンセンのLOTR以後の主演作が続々公開される中、ウッドのポストLOTRはまだ聞かない。
フロド以後こそが彼の俳優としての第二のスタートになるはずなのだが。
俳優的にLOTRがブルーム、モーテンセンの出世作であるように
声優的に言えばこの作品は大塚芳忠氏がモーテンセンという当たり役を得た作品であるといえよう。
大塚氏は、店主的にとっては『フルハウス』のダニーパパなのだが
映画の吹き替えにはいまや欠かせない声優である。
毎週何かしらの映画に出演しているが、あまりパッとしない悪役の声といえば納得されると思う。
つまり、今までこれといったフィックスが無かったと思うのだが。
しかし、これ以後モーテンセンといえば大塚芳忠、大塚芳忠といえばモーテンセン(?)ということになるかもしれない。
ちなみにゴクリ/スメアゴル(絶対ゴラムって呼びたくない)の声優さんは長島雄一氏、
『たんけんボクの町』のチョーさんといえば店主と同世代の人なら判る【笑】
最近は声優業メインだそうだが、こんなメジャーな作品に出てらしたとは。
しかし、LOTRに限ったことではないのだが
最近は興行成績が見込めそうな娯楽大作はほとんど字幕版とともに日本語吹き替え版も劇場公開される。
しかし、それだとTV版もほとんど劇場版の声優キャスティングを踏襲してしまう。その場合、局によって声が異なるなどという混乱は回避できるが
LOTRのような続き物の場合、これは大きい
店主のような吹替えマニアの場合、聞き比べて最適のキャスティングを探るという楽しみがなくなってしまう。
以前ハリポタをTVで見たのだが、それも劇場版と同じキャスティングだった。
あれは主役3人の声をリアルお子様が吹き替えているのだが
それが大人の声優たちの演技から浮いてしまっていた。
おそらく7作全部子役声優で固定して、その成長を追いかけるつもりなのだろうが
せめてTV版では大人の声優を使ってほしかった。
さて、作中でゴンドールに援軍に駆けつける『馬の国』ローハンだが
トールキンなりのモデルは古代ゲルマン民族らしい。
しかし「草原の馬の国」と聞いて店主の頭の中では
モンゴルの遊牧民をイメージしてしまっていた。
結構自分のイマジネーションは西欧ナイズされていると思っていたが
意外とオリエンタルなものを引きずっていたのね。
そんな人間たちの乾坤一擲の勝負とは別にフロドはサムと指輪を捨てる冒険を続けるのだがフロド受けくせぇ!
(注:店主はいわゆる『腐女子』ではありません)
どうもサムの献身っぷりが愛に思えてならない。
女っ気のない映画なのでどうしてもその辺に走ってしまいそうになるのだが。
嗚呼、締めがかなりヲタクな意見になってしまった【冷汗】
コメント
そういう意味ではこの二人の今後のためにも【爆】
イライジャ・ウッドには次回作、頑張ってもらわないと。