〈http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4043611021/qid=1141694160/sr=1-65/ref=sr_1_2_65/249-6470014-9777131〉
は以前読んだことあったけど、こっちは実は未読だったりして。
放浪の相場師、と呼ばれた男が、なぜか母さんに現金で5億円もの遺産をのこし、平凡な一家に暗雲がたちこめはじめる。壊れかけた家族の絆を取り戻すために、僕は親友の島崎と謎の解明に乗り出したが…。（Amazon.comより）この5億円という遺産が『僕』の家庭にひそむさまざまな問題を浮き上がらせるのだが、全体を貫く「子供に言えない大人の事情」に挑む子供の姿というのは
同じ作者の『ブレイブ・ストーリー』にも通じるテーマ。
あっちはファンタジーという飛び道具を使ってますが。
そういや同じ『大松さん』が出てきてびっくりしたな。
というのは普通の書評。しかし、『萌え』の色眼鏡で見てみると・・・
まず、母親が遺産を受け取るきっかけになった事件というのに萌えた。
おおよそカタギとはいえない男が受けた銃創。それを献身的に看病する19歳のうら若き乙女というシチュエーションに
パラレルのエピとはいえ思わず重ね合わせてしまった。
そして『僕』こと緒方少年とその相棒たる島崎少年のキャラもいい。
サッカー少年で中1らしい子供らしさで情報提供者の懐に飛び込む『僕』と
中1らしからぬシニカルさながら明晰な推理で謎を解く島崎。
まるでコナンの表/裏人格ですな。
そして何よりマダム・アクアリウム（水族館）がカッコイイのです。
かの『伝説の相場師』の人生のパートナーというべき女性。
カタギとはいえない男のために散弾銃のライセンスを取ったり、
しかし男も彼女にそれを使わせるような目にあわせなかったといった点に激萌え。
そして彼女もたった一人で彼の子供を生んでしまうのですから。
島崎も「ああいう“家庭”のつくり方も、あるんだな」なんて言ってましたが
全然アリです。
余談になりますが北条氏は「結婚だけがゴールじゃない」と言ってましたが
どっからどこまでを結婚とみなしてのお言葉なんでしょうか？
ジェンダー/セクシュアリティ系やってる店主としましては
事実婚も同性婚も結婚の範疇なんですが。
そんな風に作者にとってはどうでもいいところでこだわってしまい、
本当に読んでもらいたいところを斜め読みしてしまうのは
ヲタク読書家の悪いクセです。
PS:ブクオフでコナン53巻読んできましたが
その中でおっちゃんが007のことを羨ましがってました。
でもおっちゃんもジェームズ・ボンドなんだよなぁ。
どちらかといえば優作さんの方かもしれないけど。
PSその2：そのブクオフでCH完全版第8巻を買ってきたが
第71話の変装(？)リョウちゃんが面堂終太郎に見えたのは店主だけでしょうか？
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