ラブストーリー、アクションと映画のジャンルは数ありますが
『ペテン映画』というのも一ジャンルとして存在するのではないでしょうか。
たとえば名作『スティング』とか・・・その後が続かない【泣】
でもロバート・レッドフォードかっこよかったよぉ
そういう『ペテン映画』の楽しみは次々と決まるどんでん返し、
「敵を欺くにはまず味方から」とばかりに観客までもが見事に騙される、
それがむしろ爽快でもあります。
映画館でカネ払って見終わって「カネ返せ!」と叫んだり、
またはTVでタダ見でも「アタシの2時間を返せ!」と言いたくなるような映画もありますが・・・

舞台は辛亥革命前夜の上海。
このあたりの時代設定というのは長野まゆみの影響もあってかなり店主好みです。
特に中国あたりだと東洋と西洋、洗練と猥雑さが交じり合った雰囲気がたまりません。たとえばジャッキー・チェンの初期作品とか『上海バンスキング』とか(見たことないけど)
そういうわけで織田ちゃんをはじめとする俳優たちのファッションだけでも店主的には見る価値あり。
そして日本映画でありながら舞台はほとんど中国ということもあって
中国・韓国の俳優陣もきっちり〆るとこ〆てました。
特に中国人革命家を演じた邵兵はカッコよかったし、
韓国人の相棒サギ師もどこか飄々としてて店主的には好きでした。
そういう意味では制作当時(2002年公開)は日本と他のアジア各国との距離が近かったんだなぁ。今この手の企画だしても通るかどうか。
そしてその点で気になることが。
下手すりゃ日本人より中国人キャラのほうが多いということもあって
主人公の弟分など中国人役も日本人俳優がやってましたが、
店主らが中/韓国人俳優の日本語を中/韓国語訛りと認識するように
中国ネイティヴは日本人俳優の中国語が日本語訛りに聞こえるはず。
日本人役である織田ちゃんはともかく、中国人役がそれでは・・・
そもそも中国公開とか考えてたんでしょうか?

しかしチョイでしか出てこない日本の俳優陣も石橋蓮司とか松重豊とかけっこうディープな方々が出てて店主的には満足でした。

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